三菱レイヨンがドイツに炭素繊維中間基材の生産工場を新設へ

clicccar / 2015年10月25日 10時3分

三菱レイヨンは、SMC(Sheet Molding Compound)と呼ばれる炭素繊維中間基材の生産工場をドイツ国バイエルン州に新設することを発表しました。


(出典:BMW)

ヨーロッパでは、近年BMWが「i8」「i3」で炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を車体に採用し、話題になりました。BMWi8・i3の場合は、電気自動車用のバッテリーでかさむ車重を、CFRPで軽量化する狙いがあると思われます。


(出典:トヨタ)

一方、日本ではトヨタが「レクサスLFA」でCFRP製の車体を採用して話題になりました。LFAの場合はスーパースポーツ車としての性能を追求するためにCFRPが使用されました。

このように炭素繊維は自動車の車体材料として採用されることが増えており、今後は高級車・高性能車だけではなく、燃費規制の強化に対応するため量産車にも炭素繊維の採用が拡大すると考えられています。


(出典:トヨタ)

同社は炭素繊維が自動車に採用されることが増加すると見越して、今回の生産工場新設を決定したと見られます。新工場は、グループ会社の Wethje Carbon Composites GmbH の工場敷地内に建設され、2016年9月に稼働開始する予定です。

同社がSMCを生産する工場を新設するのは、高級車向けに加えて、量産車を対象とする低コストで、技術的にも利用しやすい炭素繊維材料を求めるニーズに対応するものだと考えられます。


(出典:BMW)

SMCは、繊維強化プラスチック(FRP)の中間基材の一種で、長さ数センチ程度の繊維を樹脂中に分散させたシート状の材料をプレス成形して部材に加工するという工法で製造されます。

炭素繊維の織物に樹脂を含浸させたプリプレグ中間基材と比べて、複雑な形状の部材を短時間で成形することができ、金属と同様に機械特性が均質であるため、比較的容易に炭素繊維を利用して、軽量化と高強度化を実現することができます。

(山内 博)

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