ハイブリッドで先行するドイツ車を倒すためプジョーは500馬力のPHVに!【308R HYBrid試乗01】

clicccar / 2016年1月24日 11時33分

2015年9月のフランクフルト・ショーで発表され、シルキュイ・デュ・リュック(ル・リュック・サーキット)に持ち込まれた308R HYBridとご対面です。

こちらはブルー×マットブラックのクープ・フランシュに彩られておりました。

ベースとなったのは前回紹介した308GTiですが、トレッドはフロントが80mm、リアが86mm拡げられた1650/1640mmで、ワイド化されたフェンダーに合わせてドアパネルも専用誂えになっています。

もちろん308R HYBridはまだプロトタイプ段階ですが、市販308GTiでは仰角がつけられたフロントグリル周りは、ストンと垂直に切り落とされた別デザインで、フロントバンパーごと別仕立てです。

内装も308GTiを基本的に踏襲しつつ、シートやダッシュボードがアニリンレザーや織り柄になった点が仕上げの違いですが、MTに代わってATのセレクタレバー、ステアリング裏に備わったパドルシフターと2ペダルである点が大きく異なります。

とはいえ、タイヤサイズは308GTiと同じ235/35R19で、銘柄だけがパイロット・スポーツ・カップ2に変更されていました。つまりシャシーは市販308同様のEMP2シャシーのトレッド拡大版とはいえ、タイヤ接地面積は据え置き。

ブレーキディスク径もフロント380mmにリア268mmと、市販仕様のままです。逆にいえば、ドライブトレーン以外の部分が市販に近い分、308R HYBridは市販の可能性が低くないプロトタイプといえるのです。

パワートレインは、308GTiのTHP270psに、前後の各車軸に115ps・200Nmの電気モーターを組み合わせ、3kWhのリチウムイオン・バッテリーを積んでいます。

つまり合計で最大出力500ps、最大トルクは330Nm+200Nm×2基=730Nm、そのうち115psと200Nmが後輪駆動に割り当てられるAWDです。

車重は308GTiの1205kgから345kg増加となる1550kg。

この1500kg前後にはAMG45やBMWのM2、アウディRS3辺りが集中していることはご存知の通り。しかもPHEVで500psですから、パワーウェイトレシオでプジョー308R HYBridの圧勝ぶり、そしてクリーンさが分かるでしょう。

いずれここ最近、ドイツ勢のダウンサイジングターボAWDがCセグメントに新たな馬力ウォーズを巻き起こしたところに、ホットハッチの名門プジョーが割って入ろうとしている構図は、まだプロトタイプ段階とは、かなりキナ臭くスリリングな展開ですね。

(南陽 一浩)

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