ガソリンエンジン仕様よりも落ち着いた乗り味と力強い加速が魅力【新型メルセデス・ベンツA200d試乗】

clicccar / 2019年6月29日 18時3分

■ ●入念なセッティングでディーゼルらしさを感じさせないA200d

輸入車販売台数ナンバー1であるメルセデス・ベンツの中でも、好調なスタートを切ったの新型メルセデス・ベンツAクラス。

新車のデリバリー開始時は、同じブランドから乗り替えする層が多いのが一般的ですが、新型Aクラスは、半数以上が他ブランドからの買い替えで、女性ユーザーが約25%を占めているそう。クルマの名義は、夫や父親など男性になることが多いそうですから、実施的にはもっと女性ユーザーが多くなっていると想定されるとのこと。

好調を牽引しているのは、スタイリッシュなエクステリアや先進的なインテリアはもちろん、「走る・曲がる・止まる・話す」というコピーが代弁するように、「MBUX」による自然対話型ボイスコントロールなどの先進安全装備もセールスポイントになっていると思われます。

導入当初は、1331ccの直列4気筒ガソリンを積む「A180」系のみでしたが、今回1950ccのクリーンディーゼルを積む「A200d」が導入されました。2019年6月から順次納車が開始されています。

搭載される2.0Lディーゼルは、Cクラスや Eクラスに積まれている「OM654」を横置き用に変更されたエンジンで、従来の排出ガス処理システムに加えて、アンモニアスリップ触媒(ASC)を備えるSCR触媒が増設され、入念な排ガス処理が施されています。

こうした環境性能の高さはもちろん美点で、ユーザーが恩恵を感じられるのは、ディーゼルらしいトルク感あふれる走りでしょう。150ps/3400-4400rpm、320Nm/1400-3200rpmという数値以上にトルクフルで、高速域のパンチ力もディーゼルとしては十分に感じられます。さらに、8速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)は、スムーズなのはもちろん、SPORTモードにすると、ダイナミックな加速フィールを味わえるのも美点。

しかも、重いディーゼルエンジンを積んでいるにも関わらずフットワークは軽快で、同時に鼻先の重さを抱かせないのも好印象。試乗時では日本仕様の車両重量は未定となっていましたが、ガソリンよりも車両重量が重いのは間違いなく、そうした重さを抱かせないフットワーク、そして乗り心地の良さも好印象です。

ガソリン仕様の「A180」系は、低速域でコツコツとした乗り味を示すシーンがあったものの、「A200d」は適度な重さが落ち着きをもたらしているように感じられます。なお、サスペンションはフロントがストラット、リヤはトーションビーム。試乗車のタイヤは、ピレリ「チンチュラート P7」で、サイズは225/45R18でした。

価格設定も絶妙で、ディーゼルエンジンによる免税措置や補助金、燃料も軽油なので、ハイオクガソリンに対してリッターあたり20円程度安くなりますから、399万円という「A200d」は、現時点で最も狙い目の新型Aクラスといえます。

(文/写真 塚田勝弘)

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