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鹿児島から秋田まで!人力車で日本を縦断!?~「夢を追う男」冒険家、人力車夫・阿部雅龍【木曜インタビュー、ただしイケメンに限る】vol.3

ココロニプロロ / 2018年4月26日 16時50分

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鹿児島から秋田まで!人力車で日本を縦断!?~「夢を追う男」冒険家、人力車夫・阿部雅龍




日々、忙しく過ごしていると身も心も疲れちゃいますよね。「もうしんどい」「何もしたくない」そんな女性のみなさんに最高の癒しのご褒美=イケメンのインタビューをお届けします。

しかも、そんじょそこらの、やわなイケメンではありません。登場するのは酸いも甘いも噛み分けた「大人のイケメン」ばかり!

毎週木曜日は、ココロニプロロ編集部が厳選したイケメンたちの人生や仕事・恋愛にまつわるお話に耳を傾けてみましょう。そこにはあなたの恋や仕事に活かせるヒントが隠れているかもしれません。



日本を学べ、トレーニングにもなる…人力車夫という仕事

第3弾は、プロの冒険家で人力車夫の阿部雅龍さん。情熱系イケメンの登場です。

とあるパーティーで熱いスピーチをしていた彼に、目が釘付け! 前人未踏のルートで南極を冒険するという、桁違いにスケールの大きな計画に心が躍りました。

まぶしい笑顔にサムズアップ(親指を立てる)ポーズ。阿部さん、いろいろとお話を聞かせてください!



Q.11 人力車夫として働き始めたきっかけは?


学生時代に自転車で南米を縦断したのですが、旅をする中で、自分は日本のことを何も知らないと痛感して。それで、日本のことを学べる、しかも体力のトレーニングもできる仕事だなと思い、人力車の仕事を選んだんです。大学を出てからすぐに始めました。

◎人力車はベストな仕事
自分の冒険活動にも活かせているのでベストな仕事だと思います。あと、僕は話し下手で、人の目を見て話すのが苦手な子どもだったから、いろいろなお客さまと話すことは、それを克服するのに役立ちましたね。

今は人力車は全て予約制で承っているのですが、昔は観光中の方に「人力車いかがですか?」って声をかけてたんです。

当時は給料は歩合性だったので、お客さまに乗ってもらえなければ食べていけないんですよ。だから練習して話し方を学んだ、というのがありますね。今は少しはうまくなったかなと思います。

◎現在は講演会も!
最近は冒険家として、学校などで講演会をする機会も多いんです。対多数の方を相手にするのは、また別の難しさがありますね。

子どもたちの中にも話し下手な子がいるので、「話し下手でも、練習したら絶対にうまくなるから諦めないでほしい」ということを伝えています。「少なくとも僕くらいにはなれるよ」って。

Q.12 人力車の師匠はどんな方ですか?


岡崎屋惣次郎親方って言うんですけど、人力車業界で日本一、仕事ができる男だと思います。いろいろな車夫がいますが、人を盛り上げるし、彼自身も体を鍛え、体型も維持していて一番仕事ができるので、尊敬していますね。

今でも現役で、若い奴らといっしょに仕事をしています。誰よりも走るし、誰よりも元気ですよ。



Q.13 人力車夫という仕事のやりがいは?


お客さまの心の中に一生残る、思い出作りのお手伝いができるところかな。人力車に乗ったことって、基本的にみんな忘れないんですよね。そんなに何度も乗る機会はないですから。

乗ったお客さまから笑顔をいただいて、思い出作りに協力する代わりにお金をいただく、という非常にシンプルでわかりやすい仕事だと思います。

Q.14 「一宮68箇所人力車参り」について聞かせてください


昨年、全国にある「一宮68箇所」を人力車で参る、というチャレンジをしました。スタート地点は鹿児島です。人力車を分解してトラックに積み込み、親方といっしょに鹿児島に行って、そこで人力車を組み立てて引き始めました。親方はゴールの後に秋田にも来て、人力車を浅草まで運搬してくれました。

◎チャレンジのきっかけ
もともと人力車業をやってたから、人力車を引っぱって旅をしたいな、という思いがずっとありました。例えば、自転車や徒歩で旅をする人もいるし、リヤカーを引いて旅をする人もいるのですが、人力車を引いて旅する人ってほぼいないんです。自分の仕事を活かして、何かやりたいなと考えたのがきっかけですね。

冒険してて外国での生活が長かったんですけど、日本はあまり回ってないので、日本のことをもっと知らなくちゃいけないな、と思ったのが一つ。それから、今、目指している100年前の探検家・白瀬矗(しらせのぶ)さんの夢を継ぐ南極点までの遠征を実現するために、神様に誓いを立てる、という目的もありました。

◎坂道、トンネルのつらさ
チャレンジ中は坂道、トンネルがきつかったです。人力車はブレーキがないので、下りの場合、荷物を積んで100キロ以上もの重さがある人力車を体で受け止めなくてはいけないんですよ。これがなかなか大変で。

日光のいろは坂だと斜度が10%もあるから、下りで足をちょっとでも滑らせてしまうと、止まらないんです。

トンネルもすごく怖いですね。峠越えにはどうしてもトンネルを通過しなければいけないのですが、田舎のほうのトンネルに行くと、長さが3~4キロあるのに、片側一車線しかなくて。そういう道って、結構トラックがバンバン走ってるんです。

一応、人力車にフロントライトとバックライトをつけてるけど、トラックも、まさかトンネルの中に人力車がいるとは思わないからびっくりしますよね。

だから、耳で後ろから来る車がトラックか乗用車かを判断し、見て確認して。相手がこちらに気づいたかどうかもチェックしてました。

◎SNS映えの最高のモデル!?
今ってSNSの時代なので、スマホで手軽に写真を撮れるじゃないですか。車に乗ってる人がみなさん、僕を撮っていることがあるんです。そうすると、僕のほうばかり見てて、僕を追い越す車の発見が遅れたり、対向車に気づいていなかったりすることがあります。

そういうときは「後ろに車がいますよ」ってアピールします。写真は撮っていただいてかまわないけど、そのせいで事故が起きたら大変ですから。



◎過密スケジュールの強行チャレンジ
68箇所参りは8ヶ月かけて、超過密スケジュールで行いました。自由に走ってるように見えるかもしれませんが、スケジュールを立てて、どこの道を通るか、どこに泊まるかを決め、そこに合わせて取材が入ってくるという状況でした。

だから絶対に日にちをずらせなくて。休みも月に2~3回しか取ってませんでしたね。あくまでもチャレンジだったし、南極遠征のトレーニングの意味合いもあったので。失敗はできない挑戦だったんです。

◎サプライズを提供できる!
壱岐や対馬や、佐渡の島にも行きました。島に行くと、みんなの驚きがすごいんですよ。フェリーに人力車を乗せて行くんですけど、島に上陸するときに「おい、人力車来たよ!」みたいな。

旅のいいところは、みんなにサプライズを提供できるところです。誰もが喜んでくれるんですね。おじいちゃん、おばあちゃんは、人力車に対して懐かしいという気持ちもあるみたいです。

おじいちゃん、おばあちゃんが幼い頃は、人力車ってまだいろんな所にあって、病気のときに運んでもらったとか、思い出があるので「懐かしいわ」なんて仰ってました。

乗せてあげることもあるのですが、そうするとおじいちゃん、おばあちゃんが「いい冥土の土産になった」って喜んでくれるのはありがたいですね。

◎印象に残っている一宮は?
難しいですね。関東圏だと安房神社かな。房総半島の突端にあるんですけど「安房国一宮」と言って、そこは地元の人にすごく愛されている神社でした。

あとは、伊勢神宮の近くに「伊雑宮」という一宮があるんですけど、そこは伊勢市にない伊勢の別宮なんですよ。神社に詳しくないとわからないかもしれませんが、神秘的な感じがして印象的でしたね。



それから、島です。対馬とかは古い信仰が残っているので、みんなに愛されてきたんだなって雰囲気が伝わってきました。

Q.15 国内で別のチャレンジを考えていますか?


国内外、両方で様々なチャレンジをしていきたいと思っています。4月末からは地元の秋田を人力車で1周するというチャレンジが始まります。人力車の旅は続けたいですね。何かしらのテーマを持って、全国をちょっとずつ回っていきたいです。

Q.16 冒険やチャレンジに挑み続ける理由は?


やっぱり楽しい! 自分がやっていてすごくワクワクします。僕は自分が憧れた生き方をできているので、それだけで本当に幸せですね。

つらいこと、大変なこと、いろいろありますけど、今、自分がいる場所が、自分が一番輝ける場所というか。そういうふうに思っています。

Q.17 将来、どうなっていたいですか?



自然学校や冒険学校を作りたいです。自分がやってきたことを次世代の人や子どもたち、若者たちに伝え、これから先の若者たちが学んでもっと輝ける場所を作りたいなと。



僕も、自分自身が活動することで、チャレンジする楽しさ、夢を追う素晴らしさを伝えていきたいと思っているんです。大人も子どもも、そういう人たちが増えれば、世の中ってもっともっと素晴らしくなるんじゃないかな、と考えています。



思い出作りやサプライズにも一役買う阿部さんの人力車。乗ってみたくなった方は、ぜひとも阿部さんにご用命を!

ちなみに、乗せていただいた編集部スタッフの感想は「アラビアンナイトの空飛ぶ絨毯に乗っている気分」でした。

次回は、冒険のときに必ず持って行く意外なものが明らかに。お買い物の様子を想像すると、つい笑ってしまいそうになるそのアイテムとは?





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