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「うつ」の恋人にはどう接したらいい?ワガママと障害の境界線も解説

ココロニプロロ / 2018年11月17日 16時55分

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「うつ」の恋人にはどう接したらいい?ワガママと障害の境界線も解説

11月9日、映画『生きてるだけで、愛』が公開されました。

原作は、小説家・劇作家・演出家としてマルチに活躍する本谷有希子さんの同名小説で、うつ病の人が抱える思いや葛藤をつまびらかに描いた作品だと、話題になっています。

■「当たり前」のことができない苦しみ
主人公の寧子(趣里さん)は合コンで出会った津奈木(菅田将暉さん)の家に転がり込み、同棲しています。

うつ病による過眠症を患っていて、どんなに早く寝ても起きるのは午後。そのため、まともに働くことができず、ひきこもる日々を送っています。

出版社でゴシップ誌の編集をしている津奈木は、寡黙な性質。いつも言葉少なに寧子に接するのですが、彼女はそんな津奈木の態度に不満を抱えていました。

ある日、「津奈木とヨリを戻したい」と元カノの安堂(仲里依妙さん)が訪れます。
スーツが似合うキャリア系の安堂から見ると、寧子はただ自堕落で甘えているだけの女性。「人間として最低」などと激しく非難します。

うつの苦しみ、過眠症のつらさなどわからないくせに…と思いながらも、寧子は言い返せません。それは心の中に、自分も「普通」になりたい「ありきたりな社会人」になりたいという願望があるからです。

そんな想いを見透かしたのか、安堂は強引な口ききをし、寧子はとあるカフェバーでバイトをすることに。今度こそ上手くいくかも?と思ったものの「トイレのウォシュレットが怖い」ことを理解してもらえず、感情が爆発してしまいます。

寧子は店をめちゃくちゃに荒らして、逃走。やっぱりダメだった…どうして自分はこうなのかと、悶え苦しみます。

人と同じでいたいのに、そうなれない自分。その苦悩を津奈木にぶつけ、五千分の一秒でいいから自分を理解してほしいと叫ぶのです。

■うつ病ってつまり何?
うつ病は、端的にいえば脳のエネルギーが常に欠乏している病気です。例えばあなたは2km走ってくたくたになっても、食事をして栄養を補給したり、眠って休息を得たりすれば、心身ともに回復しますよね。

うつ病は、脳にエネルギーがないのでこのような「回復」ができません。常に疲労困憊状態で、あるときいきなり活動的になります。
つまり、脳の指令がTPOに応じてうまく動かないため、心も体もそれに振り回されてしまうのです。

特に寧子のような症状は「非定型うつ病」と称されます。困難から逃れたいという「ひきこもり衝動」と「攻撃衝動」が、その特徴です。

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