男が女に求める最低限のマナーって? 「ベッドテク」【カレー沢薫 アクマの辞典】

ココロニプロロ / 2019年10月21日 18時45分

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男が女に求める最低限のマナーって? 「ベッドテク」【カレー沢薫 アクマの辞典】

漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」
このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!

■第44回 アクマの辞典 バ行

【ベ】
➤ 「ベッドテク」(べっどてく)


今回のテーマはバ行から「ベッドテク」だ。

若者のセックス離れ、草食化などと言うが、今でも男性誌からベッドテクページが消えることはない。
もし本当にセックスに興味を失っているなら、このページはポメラニアンとかの写真になっているはずだ。

むしろ女向けのベッドテクについては、情報が増えている。
昔から存在してはいたのだろうが、一般誌で「女のお前ら! セックス特集だぞ! 集まれ! 」とやりだしたのは割と最近な気がする。

「男に逃げられないようにつかむのは胃袋ではなく玉袋」と言えば語呂は良いが、そこは好みが分かれると思うので、まずは「その上にあるスティック状のもの」をつかみにいくべきだろう。

しかし、ベッドテクで男の心をつかめ、と言われると「え~それだと~セフレとかにされちゃうじゃん~」と言葉より語尾のほうが長いんじゃねえの、といったような文句を垂れがちな我々だ。

確かに、ベッドテクよりもっと大事なことあるだろ、という気がするが、諸外国から言わせると逆に「日本人はおセックス様を軽視しすぎ」だそうだ。

実際、年間セックス回数は、おそらく日本がワースト1だった気がする。

何故かというと、日本人は「明日仕事だから」と言ってセックスを控えたりするからだ。

もうこの時点で、セックスがお盛んな国の人は「神よ…」とつぶやいて卒倒してしまうレベルだという。
何故、楽しくない仕事のために、楽しいおセックス様を諦めなければいけないのか、という話だそうだ。

そう言われてみれば、好きな食べ物を差し出されているのに「いや、これから嫌いな食い物を食うから、腹を空かせておかないと」と言って辞退するようなものである。
意味がわからない。

このように、日本はセックスに興味はあっても優先順位が低いので「ほかに大事なことがある」と何がほかに大事なのかわからぬまま、ベッドテクを学ぶということが後回しにされてきたのかもしれない。

確かに女のほうも「観音様や! 」と拝まれるレベルのテクはなくて良いが、男同様、マナーレベルのベッドテクは「でも~セフレに~」などと言わず学んでおくべきだろう。

しかし、女が男に求めるマナーと言ったら、避妊してほしい、乱暴にしないでほしい、ワキ毛をチェックする時間を与えろ、などいろいろあるが、男が女に求めるマナーとはなんだろうか。

まず思いつくのは「噛まずにお舐めください」という、薬の用法によく書いてあるやつだが、それ以外あまり思いつかない。

だが、もしかしたら男は女に「自分でオメガに気づいてほしい」と思っているのではないだろうか。

オメガというのは股間が臭い女のことだ。あの部分はワキ同様、体質的にニオイがキツイ場合があるのである。

しかし、0.01ミリ、サガミオリジナルレベルでも愛があれば、そんなことを男から女に伝えるのは憚られる。よって「我慢」するしかない。

それを本人が気づき、自分で対策してくれたら、これほどありがたいことはない。

もちろんこれは私の妄想であり、男が実際どう思っているかはわからない。

このようにセックスマナーというのは「言ってくれなきゃわからない」の世界である。
直接は言えなくても、どこかで言い続けていれば、いつかおセックス特集様が女に伝えてくれるだろう。


【バ】
➤ 「バイブス」(ばいぶす)

…パリピにだけ「高まっている」ことを感じられる、謎の単位

【ビ】
➤ 「ビフォーアフター」(びふぉーあふたー)

…美人にブスメイクをして「ビフォー」だと言っている説がある

【ブ】
➤ 「文学系男子」(ぶんがくけいだんし)

…メガネをかけているイケメンのこと ちなみに理系男子はメガネをかけているイケメンのこと

【ベ】
➤ 「ベッドテク」(べっどてく)

…知らなきゃ人体を破壊しかねないので、最低限知っとくべき

【ボ】
➤「ボディタッチ」(ぼでぃたっち)

…セクハラをなくしたいなら、女のモテテクからもボディタッチを外すべき


プロフィール


カレー沢薫
漫画家、コラムニスト。1982年生まれ。2009年に『クレムリン』(講談社)で漫画家デビューを飾る。秀逸な言語感覚で繰り広げられる切れ味鋭い世界観が人気。こよなく猫を愛し、猫が登場する作品も多数。著書『ブスのたしなみ』(太田出版)も発売中。

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