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破局の原因に?「映画デート」で相手を萎えさせる行動とは【カレー沢薫 アクマの辞典】

ココロニプロロ / 2019年11月21日 19時45分

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破局の原因に?「映画デート」で相手を萎えさせる行動とは【カレー沢薫 アクマの辞典】

漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」
このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!


■第46回 アクマの辞典 ア行

【エ】
➤ 「映画デート」(えいがでーと)


今回のテーマはあ行から「映画デート」だ。

私の住んでいるような村で、交際1年以上のカップルが行くところと言ったら、カラオケ、ネカフェ、ラブホテルのフリータイムぐらいしかない。

つまり、簡易ラブホに行くか、ラブホに行くかの二択になるのだが、そんなただれたカップルにとって「映画」というのは比較的、健康的なデートである。

しかし、映画がカップルにとって決定的な破局原因につながることもある。
選んだ映画が「巨乳ドラゴン温泉ゾンビVSストリッパー5」だったから、というわけではない。

上映中、やたらしゃべりかけてきたり、スマホをいじったり、果ては終盤で「ゲッツ!」という着信音を鳴り響かせてくるなど、センスを含めて相手に「ないわ」と思わせる行動が山ほどあるからだ。
モラルとマナーの問題であるから、デートにサイゼリヤ云々如きより、よほど速やかに相手を萎えさせることができる。

逆に、そういうことさえしなければ、無難なデートとも言えるだろう。だが、もちろん観た映画の内容がその後に無影響というわけではない。

今、公開中の映画『ジョーカー』では、上映後どんよりしているカップルが散見されており「むしろそれがジョーカーの見どころ」と言っても過言ではないようだ。

このように「デートに向かない映画」というものも存在する。一番向かないのは「鬱になる映画」だ。
人間は、これだけ現実に嫌なことしかないのにフィクションでさらに嫌なことをするという変態生物なので、何故か結末がバッドエンドになる「鬱映画」が普通に出回っている。

そういうものを事故ってデートで観てしまうと、その後の「夕食後ホテル」という完璧な流れが「そんな気分じゃない」になりかねない。
ホテル前の時間つぶしで観た映画でそんなことになったら「痛恨」としか言いようがない。

しかも「鬱映画」というジャンルはどこにでも潜んでおり、恋愛映画だからと言って油断できない。
『タイタニック』と思って観たら『レボリューショナリー・ロード』だった、という大惨事もあるのだ。

次に避けたいのは「よくわからない映画」だ。
もはや、つまらないのかどうかさえわからない映画を観てしまった時、人は無口になる。
つまり盛り下がってしまい、これもまたホテルが危うい。

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