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「やきもち」はカワイイけど、嫉妬深い彼女は重い!? その違いって…

ココロニプロロ / 2020年10月21日 18時45分

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「やきもち」はカワイイけど、嫉妬深い彼女は重い!?【カレー沢薫 アクマの辞典】

漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」
このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!

■第68回 アクマの辞典 ヤ行

【ヤ】
➤「やきもち」(やきもち)


今回のテーマはヤ行から「やきもち」である。
できれば最初から最後まで焼いた炭水化物の話をしたいところだが、当然「嫉妬」という意味での「やきもち」だ。

ちなみになぜ「やきもち」と言うか調べたところ「妬く」と「焼く」をかけ、それに「餅をそえた」のが「やきもち」の語源だそうだ。
なにゆえ、餅をそえたのかについての説明は一切ないが、焼くと言えば餅以外ありえない、ということなのだろう、おそらくやきもちという言葉を考えた人間はクソデブである。

「やきもち」と「嫉妬」は大体同じ意味だが、どちらかというとやきもちのほうがカワイイ印象がある。言い換えれば「深刻度」が違う。

「俺の彼女やきもち焼きでさ~」と言ったら、それは愚痴ではなくただのノロケなので、餅と一緒に地獄の業火で焼かれればいいのにと思うだけだが「俺の彼女嫉妬深くてさ…」と1秒間に10回LINEが鳴るスマホを片手に言われたら、苦労してそうだと思ってしまう。

だがその一方で、真夏でも必ず長袖を着て眼帯をつけている女が、切れた唇の両端をピースサインで撫でながら「あーしの彼ピ、やきもち焼き屋さんだから」と恍惚の表情で言っているケースもある。

このように「やきもち」か「嫉妬」かは、する側のレベルにもよるが、受ける側の認識によっても変わる。
「うちの彼氏、他の男と目の前でペッティングしただけで怒るんだよ、嫉妬深いよね」という感覚の人間もいれば「他の女と同じ空気を吸うな」といった命令に対しても「俺の彼女やきもち焼きで、そこがカワイイ!」と言いながら窒息死する者もいるのだ。

つまり、やきもちを束縛として煩わしく感じる人間も入れば、愛と感じて嬉しい人間もいるということである。
愛と感じるタイプは、むしろやきもちを焼かないのは「愛の反対は無関心」というマザーテレサ方程式により「何でお前は俺が他の女と同じ空気を吸っていて平気なのか、俺を愛していないのか」と怒りだす可能性まであるのだ。

怒るだけならまだいいが、自分を愛しているかどうか確認すべく、やきもちを焼かせるためだけに、他の女とフュ―ジョンしだすという「試し」行為をする場合もある。

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