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3/5は旧暦・小正月 月を眺めながら小豆粥を【恋占ニュース】

ココロニプロロ / 2015年3月4日 11時30分

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3/5は旧暦・小正月 月を眺めて小豆粥を

暦文化研究家・景山えりかが、月の満ち欠けをもとにした「旧暦」の取り入れ方をご紹介します。あなたも月の満ち欠けとともに一緒に暦をたしなんでみませんか?

3月5日は旧暦1月15日にあたり、「小正月(こしょうがつ)」です。
小正月とは、元日から1月7日までを「大正月(おおしょうがつ)」と呼ぶのに対して、1月15日を中心とする前後の期間をいいます。

旧暦では、新月から新月までが1ヵ月です。毎月第1日目(ついたち)は必ず新月で、15日目はほぼ満月となります。この暦は、6世紀ごろに中国から伝わった暦法をもとにしたもの。しかしそれ以前、大昔の日本人は満月から満月までをひと月として暮らしていました。ですから当然、年のはじめは満月でした。
そのため、ついたちを新月とする暦を使いはじめてからも、庶民の間では新年最初に月がまんまるになる1月15日をおめでたい日(小正月)として祝ったのです。

小正月のしきたりは地域によってさまざまですが、その目的は「豊作祈願」「魔除け」「吉凶占い」などで、一年間の安泰を願います。

また、大正月のお節料理やお雑煮、1月7日の七草粥とならんで、小正月には「小豆粥」を食べる習わしがあります。小豆の赤色が邪気を祓うとされ、小豆粥を食べて家族の無病息災を祈ったわけです。

連載第27回の七草粥の話 で、宮中では1月15日に米・粟・きび・ひえ・みの・ごま・小豆を炊いた七種(ななくさ)粥を食べていたと書きましたが、この宮中の粥が小正月の「小豆粥」にも通じていると考えられます。

小正月の小豆粥で忘れてはならないのが「粥占い」。そう、お粥で占いをするんです! 占いといっても、恋愛運や金運といった個人を占うものではありません。「粥占(かゆうら)の神事」や「筒粥(つつがゆ)神事」などと呼ばれ、その年の五穀の豊凶や自然災害の有無、世相などを占う、重要な神事です。

その内容は、米と小豆、もしくはその土地の作物でお粥を作り、細い青竹や葦などを入れてさらに炊き、とり出した青竹や葦を割いて、その中に入っている小豆の数や粥の量などで占うというもの。

この神事は、現在でも各地の神社で行われ、過去には東日本大震災を予見するような結果が報告されたこともあって、近年注目を集めています。けれど残念なのは、たいていは新暦の日付で実施されていること。月のリズムで行ってこそ、本来の意味を持つ行事ですから、せめて私たちは丸く満ちた月を眺めながら小豆粥をいただきましょう。

景山えりか(かげやまえりか) 暦文化研究家、星のティーセラピー(R)レッスン倶楽部主宰
旧暦や月の文化に造詣が深く、星や月と親しむ生活を自ら実践。その経験から、自然のリズムに合わせてお茶を楽しむことで、養生やストレスマネジメントにつなげる「星のティーセラピー(R)」を考案。執筆活動やワークショップを通じて、星空とお茶を楽しむ暮らしを提案している。
著書:(講談社)。

ウェブサイト:http://www.cosmic-life.net
Facebook:自然とつながる暮らしかた

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