マルチ解像度対応アプリ作成の近道 「PlusPak for Windows Forms 7.0J」の魅力に迫る!

CodeZine / 2013年5月30日 16時0分

図12 TreeViewのフォントサイズのみ拡大しない実行例

 業務システムで使われるパソコンといえば、1024×768や1280×1024などの4:3スクリーンが中心でしたが、最近は1366×768をはじめとするワイドスクリーンが主流になっています。そのため一括切り替えを行っていない職場では、複数の解像度が混在している状況になります。また、液晶画面が主流になったことで、液晶画面が想定している解像度以外に設定すると、画質が悪くなってしまいます。にもかかわらず、業務アプリでは全画面表示が得意なSIerが多かったのか、画面デザインが解像度固定であったり、そうでなくても構築当時の画面サイズそのままに高解像度化が進んだためピクセル密度が高くなり、画面上の構成要素サイズが小さくなってしまったりと目に優しくない弊害が生じています。

 また、このような解像度対応はデザイン面にもさまざまな工夫が必要とされています。さらに、画面単位ではなく画面上のコントロール単位での対応が必要になるため費用も高くなりがちです。効果も「画面が見やすくなります」というものであるため、現場には切実でも決裁権のある人に響きづらいので、なかなか予算化されないといった問題もあります。

 つまり、効率的にマルチ解像度対応を行い、現場にも会社のお財布にも優しい対応を実現できるPlusPak for Windows Forms 7.0Jの重要度は以前にも増して大きくなってきています。そこで今回は、マルチ解像度、それも縦横比(アスペクト比)が変わるようなマルチ解像度でのPlusPakの活かし方にスポットライトを当てて、その実力を探ってみましょう。

■マルチ解像度対応の問題点

 それでは複数の解像度が混在するマルチ解像度環境で、業務アプリが遭遇しそうな問題点を再確認してみましょう。

 例えば、2009年くらいに導入したPCと今年導入したPCが混在しているとします。2009年と2013年の日本での解像度の傾向をStatCounterで調べてみると、2009年は圧倒的に1024×768ですが2013年は1366×768や1920×1080の傾向が強いようです。

図1 画面解像度の推移


●液晶サイズの違い

 具体的にイメージしやすいように、2009年に使用しているPCと2012年に使用しているPCのスペックを定義してみましょう。

表1 解像度、画面サイズと実表示サイズの違い   2009年仕様 2013年仕様 CPU Core 2 Duo T5500 Core i5-2520M メモリ 2G 4G 液晶 15.4型(XGA:1024×768) 15.6型(Full HD:1920×1080) 液晶サイズ 31.3×23.5cm 34.5cm×19.4cm 1024×768サイズ 31.3×23.5cm 18.4cm×13.8cm 今回は、液晶15インチモデルという点は同じですが、2009年は4:3のXGAであり2013年はいわゆるワイドモデルである16:9のFull HDを想定しています。注目したいのは対角線の長さであるインチ表記は変わりませんが、縦横比が変わっているので、液晶縦サイズは23.5cmから19.4cmへ4.1cmも小さくなっている点です。

 これは決して差が大きくなるようにと意図的に選んだものではありません。2013年時点で型落ちでない限りは4:3液晶の法人向けノートPCを入手することが困難であり、コストパフォーマンスの良いバリューモデルを選んだとしても、1366×768なのか1920×1080なのかの差はあるかもしれませんが、16:9モデルが大半なのです。よって、この液晶の物理縦サイズが小さくなってしまうのは、いろいろな現場で遭遇していることだと推測できます。

図2 縦横比による液晶物理サイズの違い


 もし液晶の物理縦サイズを16:9でも23.5cmほしい時は18.8インチ、つまり19インチモデルが必要になります。その場合、横方向は41.6cmにもなってしまうため、4:3の15.4インチモデルと比較すると、実に10cmも横長の液晶が必要になります。

●アプリ画面表示サイズの違い

 実際にアプリ画面を表示したときの物理サイズは、液晶物理サイズにさらに解像度が加味されます。

 1024×768で表示していた時の縦横サイズは、2009年想定であれば全画面相当なので31.3cm×23.5cmになります。一方、2013年想定であれば1027×768より高解像度になっているため、全画面ではなく画面の一部に18.4cm×13.8cmの大きさで表示されることになります。

 実に元々の大きさの60%くらいに縮小表示されてしまうわけです。

図3 ワイド化+高解像度化によるアプリ画面サイズの変化


 これでは表示されている文字が小さすぎて、読めない可能性も大きくなります。

■PlusPakがないときの対応

●画面解像度の変更

 最初の対応案として、新PCの画面解像度を1024×768にしてみましょう。

 画面解像度を1024×768にすると、アプリ画面サイズは1024×768のままで全画面表示ができますが、縦横比の関係から液晶に何も表示できない黒い部分が左右にできてしまいます。

図4 画面解像度の変更


 この対策によって、なにも対策をしなかった時と比較すると、アプリ画面サイズの実サイズ変化はかなり少なくなっています。この程度であれば、文字の大きさの変化は耐えられる範囲かもしれません。

 しかし、この方法には1つ大きな問題があります。せっかくFull HDが表示できる新PCなのに、以前と同じ解像度にしてしまっては、一度に表示できるExcelシートのエリアも広くならず、作成した業務アプリの制限により高解像度の恩恵を受けることができません。

●アプリ画面サイズを変更する

 次の対策案としては、画面解像度を変えるのではなく、アプリ画面サイズを変更する方法を考えてみましょう。

 実装方法は画面のLoadイベントの中でFormオブジェクトのWidthとHeight、各コントロールのTop、Left、Width、Heightのプロパティ値をすべて1.40625倍するロジックになります。各プロパティ値がInteger型なのに乗数が小数点数なので、計算後の値をInteger型に変換するところでどうしても値の切り捨てが発生し、多少のゆがみが生じる可能性があります。

図5 アプリ画面サイズの拡大


 それよりも問題なのは、この対応のためにLoadイベントの中で記述しなければならないロジックがかなりの量になるという点です。ロジック記述工程、そしてテスト工程に必要な工数は少なくはありません。

 そこでPlusPak for Windows Forms 7.0Jの登場です。



CodeZine

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