Office 365は導入価値あるサービスか?

CodeZine / 2013年8月28日 14時0分

図3 Office 365のサインイン画面

 クラウド版グループウェアサービスであるOffice 365、それは何なのか? 会社に導入価値があるサービスなのかどうかを、実際にOffice 365を導入した管理者の視点でご紹介します。

■Office 365概要 ~どんなサービスなのか?~

 Office 365の広告が多く打ち出されるようになり、時間も経ちましたので、Office 365というキーワードを目にしたことがある読者が増えた頃だと思います。しかし、実際にOffice 365とは何か? そこまでご存知の方はまだ多くないのではないでしょうか。本連載では、キーワードが先行しかねないOffice 365を実際に使用している著者が概要から初期導入までの流れを詳細に解説していきます。また、本連載のターゲットはレガシーなIT社内環境から、最新のIT社内環境へと移行を検討したいIT管理者の方、社内ITインフラに意識を囚われず、コードを書くことに集中したいプログラマーの方となります。

 では、最初にOffice 365が何で構成されているかご紹介します。

●Office 365 ProPlusと各種サーバー製品の混合ソリューション

 Office 365はズバリ、以下の4つから成り立つソリューションです。

Exchange Online(メールサーバー・施設設備予約機能も内包)SharePoint Online(情報共有サイト兼、オンラインストレージ)Lync Online(Web会議システム・IM並びにプレゼンス管理)Office 365 Professional Plus これらのサービスはそれぞれ個別でも契約できますし、まとめたプランも契約できます。個別契約で全部契約すると若干割高になるので、著者はプランの方をお勧めします(本稿では個別プランについては掲載しません)。

 契約プランは下記のとおりです。

Office 365の契約プランプラン名P1P2ME1E3E4K1推奨利用
ユーザー数1-10名1-10名1-250名あらゆる
規模向けあらゆる
規模向けあらゆる
規模向けあらゆる
規模向け最大
ユーザー数25名25名300名50,000名
ないし
それ以上50,000名
ないし
それ以上50,000名
ないし
それ以上50,000名
ないし
それ以上契約形態月極契約月極契約年間契約年間契約年間契約年間契約年間契約月額費用490円1,250円1,230円660円1,800円1,980円330円 ここでは細かなプランの解説はしませんが、簡単に記載すると以下のように分類できます。

Pプランは小規模向けMプランは250名以下の中小企業向けEプランは柔軟な対応が可能な中規模以上の企業向けKプランはデスクワークが主ではない業種向け 規模に応じたプランを選択することが、月額費用を削減するポイントです。

 さて、ここまで記載してお気づきの方も出てくるとは思いますが、Office 365はGoogle社が提供しているGoogle Appsと競合するソリューションです。本稿はあくまでOffice 365にフォーカスを当てていますが、Office 365とGoogle Appsとの違いを簡単ではありますが比較してみたいと思います。

●Office 365とGoogle Appsの違い

 まずは比較表をご覧ください。

Office 365 E1、E3プランとGoogle Apps for Business 簡易比較表ソリューション名Office 365 E1Office 365 E3Google Apps メール・カレンダー機能Exchange OnlineExchange OnlineGmail/Google Calendar情報共有サイト機能SharePoint Online/Office Web AppsSharePoint Online/Office Web AppsGoogle Sites/Google Docs/Google Drive在庫管理、IM、Web会議機能Lync OnlineLync OnlineGoogle HangoutActive Directoryを用いたSSO(シングルサインオン)Active Directory Federation Services(以下、ADFS)ADFSADFSなどSLA99.9%99.9%99.9%Office 365 ProPlus無5ライセンスまで
使用可能無価格660円/一人月
年間7,920円1,800円/一人月
年間21,600円600円/一人月
年間6,000円準拠法日本法日本法カリフォルニア州法サポート専用の問い合わせ窓口有専用の問い合わせ窓口有専用の問い合わせ窓口有 ※1 

 表を見ていただくと分かると思いますが、Office 365とGoogle Appsは基本的にできることに変わりはありません。どちらも同じようなことが実現できます。また、どちらのソリューションにもいえることですが、オンプレミスのサーバー上で各機能を構築するのと異なり、保存できるデータファイル容量の大きさ、データの堅牢性、冗長構成やSLA、バックアップを意識しなくても良い点などを考えると、どちらのソリューションも非常に魅力的だといえます。

 ただし、Office 365とGoogle Appsそれぞれ特筆すべきポイントがあります。

Office 365はE3プランの場合Office 365 ProPlusが付属する(5ライセンス付)Office 365のSSOはADFSに限定されるが、Google Appsはサードベンダー製のSSO製品にも対応Google Appsは年間契約した際にディスカウントされる(月額600円から500円に)準拠法がOffice 365は日本法で、Google Appsはカルフォルニア州法 あくまで著者の感覚ではありますが、ビジネスにおいてMicrosoftのOfficeを利用している企業は非常に多いはずです。では、Officeはどのように入手しているのでしょうか? たいていの場合は、次のどちらかの方法で入手していると思います。

端末購入時のOEM版で購入会社でまとめてボリュームライセンス購入 Office 365 E3を契約している場合、端末購入時のOfficeライセンスを追加購入する必要はありません。最近ではOffice開発もOpen XML対応していれば、バージョン依存も回避できます。このように考えると、Office 365 E3プランは比較的魅力的なサービスとして見やすいのではないでしょうか。

 さらに、著者の所属している企業でOffice 365導入する決め手となった理由の一つにOffice 365のテクニカルサポートの質の高さがあげられます。Office 365は利用料金さえ支払えばメール並びに電話でのテクニカルサポートを得られます。追加費用は発生しません。このテクニカルサポートは何件利用しても無償であるため、IT管理者にとって非常に心強い味方となるでしょう。



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