日本HP、総力を結集したハイブリッドクラウドの新戦略「HP Helion」の詳細を発表

CodeZine / 2014年5月22日 12時48分

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は21日、米Hewlett-Packard(HP)が5月7日に発表したクラウド製品の新ブランド「HP Helion」の詳細と、日本での現況、今後の展開について説明を行った。

 「HP Helion」は、HPのクラウド製品全般に対する統一ブランド名で、プライベートクラウド、マネージドクラウド、パブリッククラウドを組み合わせ、ハイブリッドクラウドとして利用する形態を想定し、OpenStackベースの共通プラットフォームで提供するというもの。名称は、正電荷を持つヘリウムイオンや、ギリシャ神話の太陽神「ヘリオス」が語源となっており、普遍的でクラウド(雲)を越えたものという意味が込められている。

 具体的な施策としては、「OpenStackディストリビューションの新規提供」、OpenStackのソースコードが著作権を侵害した場合にユーザーを保護する「OpenStack補償プログラム」、コンサルタントやクラウドエンジニアで構成された専任チームがクラウドの導入を支援する「OpenStackプロフェッショナルサービス」が挙げられており、今後2年で10億ドル以上の投資をコミットしている。18か月以内にOpenStackベースのパブリック/マネージドクラウドを提供するデータセンターを20か所以上開設する予定で、東京も含まれている。HPが既に所有している、またはアウトソーシング部門が提携しているデータセンターが対象で、スピードを優先し、既存資産の活用によるレバレッジを見込んだものと補足した。

 OpenStackディストリビューションとしては、「HP Helion OpenStack Community」というOpenStackの最新バージョン「Icehouse」をベースにした無償エディションが現在プレビュー版として提供されている。来月には正式版を提供予定。6週間ごとに新機能を取り込み、リリースしていく。このバージョンはOpenStackコミュニティで提供されているものになるべく手を加えない方針と説明しており、OpenStackの試用や、小規模な商用環境での運用に適している。また、TripleO(OpenStack on OpenStack)というHPのエンジニアが主導して開発を進めている新機能も組み込まれており環境配備が容易。別途、有償サポートも提供される。

 有償製品としては、Community版を高機能にしたEnterprise版、Service Provider版が提供され、プレビュー版が6月、正式版が8月にリリースされる予定だ。詳細は6月に開催されるHPの年次イベント「HP Discover」で紹介される。

 また、PaaS領域では「HP Helion Development Platform」という、クラウドネイティブなアプリ開発を支援するCloud Foundaryベースの統合フレームワーク・実行環境が発表され、年内にプレビュー版が提供される予定であることが明かされた。

 米Hewlett-Packard クラウドテクノロジストグループ 技術担当部長の真壁徹氏は、「今回の新ブランド発表はHPの総力を結集したもの。HPでは自社が率先してハイブリッドクラウド化を進めている」と述べた上で、お客様には「選択肢を提供するオープンさ、OSSをベンダーがしっかりとサポートする安心感、パブリッククラウドが実現したようなクラウドの本質であるアジリティなどをハイブリッドクラウドでも実現」という3つの価値を提供したいとまとめた。


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