なんと1リッター2気筒エンジンを搭載した次世代ハイブリッドコンセプト【トヨタFT-Bh新車情報】【ニュース・トピックス:トヨタ】

CORISM / 2012年3月12日 6時9分

トヨタFT-Bh

約48km/Lという超低燃費と、756kgという超軽量ボディ

トヨタは、ジュネーブショーで軽量・低燃費の次世代スモールハイブリッド コンセプト「FT-Bh」を出展した。このFT-Bhの名前は、Future Toyota B-segment hybridの頭文字をとったもの。

トヨタFT-Bhは、ハイブリッドカーがさらに普及すると考えられる2010年代後半を想定。高い環境性能に加え、優れたレスポンスと軽快な操作性によりドライビングの楽しさをも提供すべく企画された、Bセグメントのスモールハイブリッド コンセプトカーだ。

このトヨタFT-Bhは、軽量化やパワートレーンの効率向上、走行抵抗の低減などを徹底的に追求。その結果、欧州の新燃費測定方法(NEDC)で2.1L/100km、CO2排出量は現在のBセグメントカー平均の半分以下である49g/kmを達成した。さらに、小型燃料タンクとハイブリッド用リチウムイオン電池をリヤシート下に配置することで低重心を実現し、車の本質的な魅力である走行性能を高めているのが特徴。

 2.1L/100kmを置き換えると約48km/Lという超低燃費を実現していることになる。さらに、ハイブリッド仕様の他に、天然ガス(CNG)仕様とPHV仕様も想定しており、CO2排出量は各々38g/km、19g/kmとなっている。

 リアリティを感じさせる1Lのハイブリッドシステムに対し、デザインは完全にコンセプトモデル。EcoとEmotionが両立する“ECOMOTION”をキーワードに、風の流れを感じさせるエモーショナルな造形で高い空力性能を表現した新たなデザイン手法が施されている。

 燃費に直接影響する空力もデザインされている。フロントは、フェンダー一体の縦型ランプと大型のアンダーグリルにより、整流効果と冷却性能を両立させた次世代トヨタフェイス ”KEEN LOOK” を表現。また、リアエンドに向けて絞り込まれたボディと後端を蹴上げた床下形状など、空力特性を最適化した造形でCd値を低減した。

 インテリアにも軽量化の手法として超薄型シェル構造シートの採用した。薄い曲面状の板から成る構造で、曲面板構造や殻構造ともいい、軽く強い構造物を作ることができる。こうした軽量化技術の投入で、電池やモーターなどを搭載しているのにもかかわらず756kgという軽自動車並の車重になっている。インパネ奥に設置したセンターディスプレイには、ボディに設置した3台のカメラからの後方画像を表示、インナーミラーには、接近車両の画像に注意喚起情報を合成表示することで、安全性が向上した。

 ボディサイズ的には、最近発売されたばかりのトヨタ アクアとほぼ同じで、車高が少し低いくらい。発売されたばかりのアクアだが、その後継モデルといった印象のコンセプトモデルがトヨタFT-Bhということになるだろう。驚くべきは軽量化で、1355kgのアクアに対しFT-Bhは786kgと60%に満たない車重になっているということだ。電池やエンジンの効率化以上に、今後軽量化技術にも注目が集まりそうな予感がする。

<トヨタFT-Bhの特長>
I.低燃費化技術の5つの要素
1. 軽量化: 空車重量は786kgを達成。量販低燃費車を想定して、カーボンファイバーなどの高価な材料を使うことなく、高張力鋼板(ハイテン材)の使用拡大などによりボディ構造を軽量化。また、室内熱マネージメントのために内装材に採用した新しい高発泡材料は、内装材の軽量化にも寄与し、それがボディ骨格、シャシー、パワートレーンなど全ての部品の軽量化につながっている。

2. 走行抵抗の低減: 4m以下の全長と大人4名が快適に座れる室内空間を確保しながら、空気抵抗係数(Cd)0.235という優れた値を実現。タイヤは転がり抵抗の低減に有効な大径で、空気抵抗の低減と軽量化にも貢献する細幅を新開発(145/55R18)。

3. パワートレーンの効率向上: 低燃費化における高い目標を達成するため、新たにロングストロークの1L、2気筒、アトキンソンサイクルのガソリンエンジンを開発、ハイブリッドシステムの効率向上と合わせて、NEDCでCO2排出量49g/kmという極めて高い環境性能を実現。

4. 熱マネージメント: 内装やシートなどの材質の軽量化と内装材への高発泡断熱材の利用により、車両室内の温度調節に要する熱容量を低減。さらに、少人数乗車時に必要な空間のみを空調する「エアゾーニング」を採用するなど、室内全体の熱マネージメントを徹底。また、高効率エンジンでは排熱量が減少するため、暖房時にはエンジン内部および排気の熱を活用。

5. 節電: ヘッド/テールランプや室内灯などへのLED採用に加え、パワーウィンドゥなど電動部品の消費電力や待機電力の削減などを徹底的に行い、通常のBセグメント車に比べ消費電力を半減。

【FT-Bh 主要諸元】

全長 (mm) 3,985
全幅 (mm) 1,695
全高 (mm) 1,400
ホイールベース(mm) 2,570
空車重量(kg) 786
タイヤサイズ 145/55R18
乗車定員(名) 4
パワートレイン 1.0L ガソリン 2気筒 FF THS II
バッテリー リチウムイオン電池

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