アイドリングストップ機能装着で、もはや無敵?【VWゴルフTSI トレンドライン ブルーモーション テクノロジー(BlueMotion Technology)試乗記】【レビュー:VW】

CORISM / 2012年3月21日 7時7分

VWゴルフTSI トレンドライン ブルーモーション テクノロジー

停止時間が長い多い日本では、アイドリングストップ機能が大きく貢献

 待ちに待ったというべきか、それともようやくなのか、VWはゴルフにアイドリングストップ機能とブレーキエネルギー回生システムを採用したブルーモーション テクノロジー(BlueMotion Technology)を標準装備した。VWでは、アイドリングストップ機能とブレーキエネルギー回生システム2つを合わせた低燃費技術をブルーモーションテクノロジーと呼んでいる。

 VWゴルフにダウンサイジングエンジンTSIが搭載されて以来、ゴルフに乗るたびにアイドリングストップ機能が欲しいと思っていた。とくに、郊外で長距離を走り優れた燃費を記録して都内に戻ってきたときに、その思いはさらに強くなる。郊外でのゴルフの燃費は優れていて、メーター内の燃費計の数字が伸びるたびに驚きがあった。

 ところが、都内に戻り流れた悪くなり、時々渋滞する道路で停止するたびに、燃費計の数字がどんどんと悪くなっていく。信号や渋滞で停止するたびに「あっ、また0.1km/L燃費が悪化した」の繰り返しだ。当たり前だが、クルマが停止してアイドリングを続けている以上、燃費が悪くなるのは当然だ。とくに、走っている時間より止まっている時間が長いくらいな劣悪の交通環境にある都心部では尚更。

 しかし、最近では国産車にもアイドリングストップ機能付きのクルマが増えた。アイドリングストップ機能付き車は、信号待ちでガソリンが減り燃費計が悪化することがない。だから、VWゴルフに対して「郊外路では卓越した燃費なだけに、アイドリング時のガソリンがもったいない!」いつも、そう思っていたのだ。さらに言えば、このブルーモーションテクノロジーは、すでにシャランやパサートに搭載されていたから、いつになったらゴルフに搭載される? と、期待が高まるもなかなか搭載されないので、少々ヤキモキしていた。

クルマで使う電気はタダではない! こまめに節約、上手に発電するブレーキエネルギー回生システム

 これで、ゴルフに隙は無くなった。と、思っていたら、さらにブレーキエネルギー回生システムまで付いてきている。実はこのブレーキエネルギー回生システムも、なかなか燃費に効く技術なのだ。

 クルマの中で使うエアコンやオーディオ、パワーウインドウなどを動かす電気。この電力は「タダではない」のだ。クルマのエンジンには、発電機が付いていて、エンジンの作り出した動力を一部使って電気を作っている。この発電機を回すことは抵抗になるので、燃費は悪化するのだ。つまり、ガソリン代の内数%は電気代として使われいるのである。

 このVWゴルフに搭載されたブレーキエネルギー回生システムは、加速時には抵抗となる発電機を使わない。抵抗が少ないので、電気代を払わずに済むので燃費がよい。しかし、発電しないと電気が無いで困る。そこで、減速時に発電を行う。ブレーキによる減速や、アクセルを離したときに発電する。

 このテクノロジーで、VWゴルフは10・15モード燃費が17.4km/Lから18.4km/Lへと約6%向上した。この燃費は、トヨタ プレミオ/アリオンの1.8L車が18.6km/Lなので同程度ということになる。最大トルクも同程度だ。

 ただ、さすがのゴルフにも弱点がある。最近は多くの国産車は、レギュラーガソリン仕様になっている。しかし、ゴルフを含め輸入車はハイオク仕様がほとんどだ。これは、EUのレギュラーガソリンが95オクタンになっているために、90オクタン前後の日本のレギュラーガソリンでは本来の性能が出ない可能性があるからだ。そのため、100オクタンのハイオクを入れなければならないという事情がある。燃費が良くても10円/L前後高いハイオクを入れるとなると、燃費は同程度でも燃料費はゴルフが若干負担が多くなる。

実燃費や走りで期待が高まるブルーモーションテクノロジー

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