日産シルフィ新車情報・購入ガイド 売れないはずのセダンが売れている!ブルーバードの名が無くなったから? シルフィを評価する!【ニュース・トピックス:日産】

CORISM / 2013年1月20日 18時35分

新型日産シルフィ

売れないはずのセダンが売れた!  セダン、ナンバー1の座を奪取!!

 2012年12月5日にデビューしたばかりの日産シルフィが売れている。

 CORISMでも再三レポートしている通り、セダンマーケットは壊滅状態で、調子がいいのは輸入車くらいという状態だ。このクラスの全体需要は、5万台/年を割り込み、そのほとんどがトヨタ プレミオ&アリオンが占めるという状態だ。日産シルフィのシェアは2011年でわずか11%だという。月間販売台数は、500台を大きく割り込む状態。

 そんなシルフィだったのだが、フルモデルチェンジ直後とはいえ、12月の日産シルフィの登録台数は、なんと2,372台。目標販売台数が600台/月なので、約4倍という実績を叩きだしたのだ。それも、12月は自動車販売業界において、超閑散期。年に1番クルマが売れない月なのに、この販売台数は驚きである。

 自販連の発表による12月の販売台数ランキングで、日産シルフィは19位。18位がトヨタ ヴォクシー、19位はマツダCX-5と人気車が前後に名を連ねる。なんと、セダンというジャンルでみると1位なのだ。

 ライバルのプレミオ/アリオンは、シルフィ対策で燃費をアップし一部改良したものの30位以内にもランクインしていない。30位には、ひとクラス上のマークXが1,403台となっている。

<ライバルセダン、トヨタ プレミオ アリオン新車情報・購入ガイド>
トヨタ プレミオ/アリオン新車情報
日産シルフィには、燃費で差をつけろ! ライバル登場で一部改良したが、安全装備は進化せず。

売れている理由は? ブルーバードの名が無くなったこと? ワイド&ローの美しいプロポーション+LEDランプ効果か?

 日産シルフィが最も評価されているポイントは「デザイン」。インテリアの質感の高さや広さといった点もあるが、これらは旧型シルフィでも同じ。つまり、シルフィの購入ユーザーは、このスタイルがカッコイイと評価しているのである。

 デザインが評価されるのには、理由がある。シルフィは、インテリアのスペースは前モデルとあまり変化はないが、ボディサイズが若干異なる。全長は4615mmと前モデル比+5mm程度だが、全高は-15mmと大きく下がった。全幅は、いわゆる5ナンバーサイズである1695mmから、65mmワイド化し1760mmとなっている。全高が下がり、全幅が広がった。カッコイイクルマの表現としてよく使われるワイド&ローなスタイルになったのだ。人気セダンであるBMW3シリーズやメルセデス・ベンツCクラスなどのプロポーションに近づいた。

 カッコ良く見えるプロポーションになったことに加え、ヘッドランプ内には、6連のLEDクリアランスランプが装備されたこともヒットの要因だろう。LEDを使ったフェイスまわりのデザインは、欧州車を中心に最新のトレンド。このLEDを使ったフェイスメイクは、個性と同時に高級感をアップさせる。さらに、リヤのランプには15個ものLEDが配置され、後ろ姿も個性的になった。

 このように、ひと目で分かるオリジナリティの向上が日産シルフィが評価された要因だ。似たような傾向にあるのが、マツダ アテンザだ。当初、セダンよりワゴンが売れるのでは? と、みられていたが、約54%がセダンとなっている。アテンザもスタイリッシュなスタイルをウリとするクルマだ。つまり、スタイルが魅力的なら、セダンでもまだまだ売れるということなのだろう。

 また、営業面ではブルーバードの名が無くなったことも効果があったようだ。新聞やTVの報道では、ブルーバードの歴史ある名が無くなったことに対して残念だ、という論調が多かったが、顧客や営業面ではプラスの効果を生み出した。

 ブルーバードの名は、古き日産のヒエラルキーを象徴する車名だからだ。サニー、ブルーバード、ローレル、セドリックなどという階級が、多くの顧客に妙なステイタスを感じさせる。すでに、会社の役職や年齢などと並行してクルマのクラスを上げ、自らのステイタスを表現する時代ではない。そのイメージを感じさせるブルーバードの名は、歴史こそあるものの、実際に購入を考える顧客に対しては、マイナスのイメージが強かったようだ。

日産シルフィの売れ筋&購入ガイド

<日産シルフィ価格>
・G 2,389,800円
・X 2,094,750円
・S 1.937,250円 

<直近の日産シルフィ受注状況>
・グレード別
G 39%
X 56%
S 5%
 シルフィのグレード展開は、3グレードとシンプル。搭載されるエンジンも1.8Lのみ。Sは法人向きの簡素化された装備となっているので、一般の人が購入する場合XかGグレードとなる。Gグレードには、主なところで運転席・助手席サイドエアバックシステム&SRSカーテンエアバッグシステム、アルミホイール、キセノンヘッドランプなどがXグレードにプラスされる装備。XとGグレードの価格差が約30万円もあるが、安全装備の充実を望むならGグレードを選ぶしかない。

・ボディカラー
シルバー 28%
ホワイト 28%
グレー 17%
ブラック 16%
ブルー 8%
レッド 3%
 なんと、約90%がモノトーン色という状態。無難といえば無難だが、セダン車が地味に見えてしまうのもボディカラーによるものも多い。シルフィの特徴でもあるLEDクリアランスランプの存在感をよりアピールするのなら、ダーク系のボディカラーを選ぶとハイコントラストさが強調され、なかなかの迫力。

日産、志賀COOが語る日産シルフィの魅力とは?

2012年12月5日更新 売れないセダンを発売するワケとは?

 日産はブルーバード・シルフィをフルモデルチェンジし、日産シルフィとして発売を開始した。

 新型日産シルフィは、すでに中国で発売されているグローバルセダンだ。グローバルでは、主力車種となるMクラスセダンだが、国内においてはもはや絶滅寸前。全体需要は、5万台/年を割り込み、そのほとんどがトヨタ プレミオ&アリオンが占めるという状態だ。日産シルフィのシェアは2011年でわずか11%だという。月間販売台数は、500台を大きく割り込む状態といえる。

 そんな売れないセダンを、なぜ日産は発売するのか? そこには、日産の戦略があった。日産はシルフィより1クラス小さい、ラティをタイから輸入して販売をしている。このラティオ&シルフィは、販売台数こそわずかだが、営業戦略上重要な役割をもつ。その役割とは、保有台数の流出防止だ。今まで日産が売った顧客が、他社に逃げない役割を担う。

 日産がすでに売った小型セダン車が古くなり、顧客は次のクルマ探し日産車以外へとシフトしている。ダウンサイジング化に対しては、日産にも小型車があり対応できていたが、他社セダンやハイブリッド車への移行を阻止できていない。ハイブリッド車への移行は阻止できないが、他社セダンへの対応策は可能だ。

 しかし、わずかな台数しか売れない国内マーケットに、日本専用車として開発することはコストばかりが増えるだけ。そこで、グローバルセダンであるシルフィが日本でも売られるようになった。

5ナンバー枠を超え、ワイドになったボディは、よりスタイリッシュに!

 そんな背景を持って登場した新型日産シルフィは、全幅がいわゆる5ナンバーサイズである1695mmから、65mmワイド化し1760mmとなっている。形骸化した5ナンバーサイズとはいえ、道幅の狭い日本の道路を考えればプレミオ&アリオンは1695mmという全幅は使いやすいはずだ。ただ、1800mmは超えていないので、立体駐車場を使うユーザーが困ることは少ないだろう。このあたりを旧シルフィユーザーが、どう判断するかがポイントになってくるだろう。

 全長は4615mmと前モデル比+5mmとなっていて、大きな変化はない。ただし、全高は-15mmとなった。全高が下がっても、ルーフと頭の隙間は、ほぼ同等になっているので、窮屈さは感じない。また、全高を下げたことでヒップポイントが下げられている。全高とヒップポイントが下がったことにより、よりスポーティな着座位置となっている。

 全高が下がり、全幅が広がったことで、新型シルフィのシルエットは、前モデルに比べワイド&ローとなりスタイリッシュになった。とくに、グリルからボンネット、そしてAピラーへと流れるラインと、フロントフェンダーから柔らかく流れるスタイリッシュなキャラクターラインが新型シルフィの特徴だ。また、ヘッドランプ内には、6連のLEDクリアランスランプが装備されている。LEDを使ったフェイスまわりのデザインは、最近のトレンドであると同時に高級感をアップさせる手法のひとつ。プレミオ&アリオンより、ひとクラス上の質感が表現されている。

 インテリアも上質にまとめられている。メーターフードから滑らかにドア方向に流れるインパネなど、流麗なイメージでまとめられた。室内スペースも定評のあった前モデルと同等のスペースを確保。トランク容量も510Lとクラストップとなっている。

 エンジンは、1.8Lの新エンジンMRA8DE型となった。従来からあったMR18DEから、ボア×ストロークを変更。ロングストローク化することにより、燃焼効率が向上し、低燃費化された。新型シルフィに搭載されるエンジンは、この1.8Lのみ。前モデルにあった2Lと1.5L、4WDグレードも廃止され、FFのみの設定となっている。このエンジンは、96KWのパワーと174Nmのトルクを発揮。副変速機付CVTと組み合わされ、15.6km/L(JC08モード)の燃費を達成している。残念ながら、プレミオ&アリオンの燃費と比較すると、トヨタ勢の燃費16.4km/Lには届いていない。また、ラティオにも搭載されているアイドリングストップ機能も装着されていない。

 ただし、前モデルの2Lエンジンに比べると、排気量が少なくなったこともあり約16%の燃費アップとなっている。さらに、排気量が少なくなっても、従来の2L車同等の加速性能を誇る。

 グレード体系は、シンプルに3つ。エントリーグレードのSと中間グレードのX、そして上級グレードのGとなる。法規制もあり、新型シルフィには横滑り防止装置が全車標準装備となった。Gグレードには、サイド&カーテンエアバッグも標準装備されるが、約234万円。安いとはいえないが、横滑り防止装置がオプションでも装備できない1.8Lのプレミオ&アリオンと比べれば若干安めの設定だ。

ただし、この価格になってしまうと、セダンという条件さえ外してしまえばハイブリッド車が狙える価格帯。微妙な選択になることは間違いない。最後は値引き対応、ということになるのだろうが、それなら最初から安めの価格設定にして、来店動機とする考え方もある。

このクラスが売れない理由のひとつとしては、ハイブリッド車に対して、価格設定が高いという現状もあるだろう。ラティオも高価に感じたが、シルフィもプレミオ&アリオンに比べれば価値があるが、トヨタ プリウスSが232万円と比べると、やはり割高感はある。トヨタには、ハイブリッド車をカローラにも搭載する計画があるという。そうなれば、日産セダンはますます苦しくなるだろう。

日産シルフィ 価格 燃費 スペックなど

<主な安全技術、環境への取り組み>
・キセノンヘッドランプ(ロービーム、プロジェクタータイプ、オートレベライザー付)(Gに標準)
・最適配光マルチリフレクターハロゲンヘッドランプ(マニュアルレベライザー付)(XとSに標準)
・オートライトシステム(フロントワイパー連動、薄暮れ感知「おもいやりライト」機能付)(GとXに標準)
・VDC(ビークルダイナミクスコントロール[TCS機能含む])
・LED式ハイマウントストップランプ
・ABS(アンチロックブレーキシステム)+EBD(電子制御制動力配分システム)+ブレーキアシスト
・高強度安全ボディ(ゾーンボディ)+歩行者傷害軽減ボディ
・全席ELR付3点式シートベルト
・運転席・助手席SRSエアバッグシステム
・運転席・助手席サイドエアバックシステム&SRSカーテンエアバッグシステム(Gに標準)
・JC08モード燃費への対応 全車で「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」の認定を取得
・リサイクル可能率95%以上を達成


<日産シルフィ価格>
・G 2,389,800円
・X 2,094,750円
・S 1.937,250円 

代表グレード 日産シルフィG
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4,615×1,760×1,495mm
ホイールベース[mm] 2,700mm
トレッド前/後[mm] 1,540/1,540mm
車両重量[kg] 1,240kg
総排気量[cc] 1,798cc
エンジン最高出力[kw(ps)/rpm] 96(131)/6,000
エンジン最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] 174(17.7)/3,600
ミッション CVT
タイヤサイズ 195/60R16
JC08モード燃費 15.6km/L
定員[人] 5人
税込価格[円] 2,389,800円
発売日 2012年12月5日
レポート 編集部
写真 編集部

中国で主力セダンが日本へ! ただし、生産は国内

 12月5日、日産は小型のセダンである新型シルフィを国内で発売する。

 すでに、下記でレポートしている通り、日産シルフィは中国を主戦場とするグローバルセダンとして、中国で発売済み。日本では絶滅危惧種といわれているセダンボディだが、グローバルマーケットでは、未だ主力だ。

 その国内で売れないセダンを、なぜ日産は導入するのか? この新型シルフィを含め、タイからは同じセダンであるラティオも導入している。そこには、日産の戦略があった。日産は、保有(顧客に売ったクルマ)を守るということを重要視している。日産は会社倒産の危機に、多くの車種を整理し、選択と集中を強化した。その際に、売れない小型セダンがどんどん姿を消した。しかし、時が経ち日産が完全復活した今、すでに売った小型セダン車が古くなり、顧客は次のクルマ探し日産車以外へとシフトしている。いわゆる、保有の流出だ。そのため、どうしてもセダン、という顧客のために低コストで導入できるセダン車を海外モデルから持ち込んで対応している。

 すでに導入されているラティオは、タイ生産モデルだが、シルフィは国内生産される。

 さて、新型日産シルフィだが、ボディは日本の5ナンバーサイズである全幅1,695mmより若干大きくなり3ナンバーサイズとなる。3ナンバーサイズとはいえ、全幅1,800mmは超えないサイズだという。全幅1,800mmを超えると、国内では立体駐車場の問題もあり、都心部を中心に物理的に買えなくなる顧客が出てしまうからだ。また、使い勝手の指標である最小回転半径も5m台前半とのことなので、シニア層が多いセダン車の使い勝手は確保されているようだ。

 搭載されているエンジンはなどは、中国で発売されているシルフィとほぼ同じらしく、MR18DEの進化バージョンの1.8Lエンジンが搭載され、低燃費自慢の副変速機付CVTが組み合わされることが予想できる。アイドリングストップ機能は装着されないようだが、新型シルフィは一定の燃費性能を確保しているようだ。

 また、排気量は旧シルフィが、2Lと1.5Lだが、1.8Lのみの設定となる可能性が高い。

 セダンが売れないマーケットであることを考えると、新型日産シルフィの価格が上がることは考えにくく2Lのシルフィが約208万円なので、このあたりがベースとなるだろう。VDC(横滑り防止装置)が法規制され標準装備化されることもあり、価格アップの要素も若干考えられる。

 先代シルフィと比べると、格段に立派にそしてスタイリッシュなスタイルへと生まれかわる新型シルフィ。人気のないセダンだが、クルマとしてバランスの取れた車種である。クルマ選びに悩んだら、一度ジックリと乗ってみるといいだろう。

日本導入にも期待が高まる新型日産シルフィ

 日産は、北京モーターショーにおいて新型グローバルセダンを出展。この新型グローバルセダンは「シルフィ(中国名:軒逸)」の次期型モデルとなる。

 この新型グローバルセダンは、2012年半ばに、まずは中国で発売予定。その後、約120ヶ国で順次発売されていくという。ライバルより半歩先行く価値感を重要視して、デザイン、感性品質、室内の広さ、優れた燃費性能など、顧客の期待値を超え、一クラス上の車格感を持つ新しいセダンとなっているという。

 気になるのは、日本への導入があるのか? という点だ。すでに国内で販売されているブルーバード シルフィは、2005年にデビュー。すでに7年目に突入していて、古さが目立ってきている。当然、フルモデルチェンジの時期に達していることを考えれば、この新型グローバルセダンが国内にも導入される可能性もある。1.8L/2Lクラスのセダンは、爆発的な台数にはならないものの、ラインアップ上、重要な車種。台数が出ないため、日本専用車としてはなかなか開発しにくいが、グローバル戦略車としてなら日本導入も十分に考えられる。

 しかし、日産は中国生産のティーダを国内に入れていない。その理由のひとつは、ボディが大き過るという。同様に、この新型グローバルセダンがブルーバード シルフィと同様に全幅が5ナンバーサイズ前後(1695mm)なのかどうかというのも重要な要素になる。また、国内で中国生産車を売るということにマーケットがアレルギー反応を示さないかという不安もある。さらに、中国生産である以上、価格も重要。国内のライバルを圧倒する低価格化が実現できるかも重要な要素だろう。

 国内導入のメリットやデメリットはあるものの、今後注目されるクルマになることは間違いない。

<新型グローバルセダン(シルフィの次期型モデル)概要>

■エクステリア
・低いスタンスと、空力に優れ、均整が取れたボディが安定感と力強い存在感を表現。
・流麗でエレガントな上方のキャラクターラインがダイナミックで洗練された性能をアピール。
・フロントグリルとLEDをあしらったヘッドランプにより、高級感を高めたフロントビュー。
・LEDテールランプ、鋭角なトランクリッド、サイドウインドウメッキモールにより、一クラス上の車格感を強調。

■インテリア
・高級感のある素材を採用し、広くゆったりとした室内空間。
・クラス最大の容量を持つトランクルーム。
・高剛性ボディと高性能サスペンションにより、静かで滑らかな走りを実現。
・デュアルエアコン、インテリジェントキー、プッシュエンジンスターターなど、快適性と利便性を高めた装備を採用。

■環境性能
・新型1.8リッターエンジンと副変速機付エクストロニックCVT(無段変速機)を搭載し、優れた燃費性能を実現。
・新型1.8リッターエンジンは、ロングピストンストロークとツインCVTC(吸排気可変バルブタイミングコントロール機構)により燃焼を最適化。
・バルブリフター上面に水素フリーDLCコーティングを施し、ビーハイブバルブスプリングを採用することで、フリクションと慣性力を低減。
・副変速機付エクストロニックCVTは、遊星ギヤを用いた副変速機と小型プーリーを組み合わせることで効率を高め、変速比幅を拡大。

CORISM(コリズム)

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