メルセデス・ベンツBクラス試乗記【メルセデスのデフレ対応? 低燃費&高い安全性能でお買い得な価格を実現】【レビュー:メルセデスベンツ】

CORISM / 2012年5月18日 7時7分

メルセデス・ベンツBクラス

空力で燃費を稼ぐが、最低地上高が低く、凸凹や急傾斜が多い道には注意が必要だ

 メルセデス・ベンツのBクラスは、Aクラスから派生したモデルだが、少し大きめのボディの中に広い室内空間とミニバン感覚の使い勝手を実現することで、Aクラスを上回る売れ行きを示していた。そのBクラスがフルモデルチェンジを受け、日本市場に投入された。

 外観デザインは、昨年の東京モーターショーで公開されている。基本手には従来のBクラスのイメージを受け継ぎながら、大きくなったフロントグリルや明確なサイドのキャラクターラインなどによって、独特の存在感を高めている。インテリアも室内空間が拡大されたほか、インパネ回りの質感が向上している。

 大きく変わったのは全高で、従来に比べて65mmも下げている。これはヨーロッパでは空力特性を高めて燃費の向上につなげるのが大きな目的で、空力については床下の空気の流れを整えるなどの配慮もしている。また日本ではタワーパーキングにも入る実用性を確保することも目的だった。

 結果として、1540mmになった全高はタワーパーキングにも入るようになったが、抑えた全高と床下のアンダーカバーの影響で、最低地上高がわずか105mmになってしまった。これだとさすがに厳しい。路面の段差や凹凸などがあるとボディを擦ってしまうリストが高い。

 擦るのはたいていが床下のアンダーカバーの部分だから、大きな問題にはなりにくいのだろうが、それでもいろいろな場所で神経を使わざるを得ない。この地上高は使い勝手に影響するので注意しておきたい。

低燃費重視で、平凡なダウンサイジングエンジン

 新型Bクラスでは、パワートレーンが新しくなった。直列4気筒1.6Lの直噴ターボ仕様で、最近のダウンサイジングの流れに乗ったもの。90kW/200N・mの動力性能で、トルクは2.0L級エンジンに相当する。

 他メーカーの1.6L直噴ターボの多くが240N・mあたりを達成していることを考えると、Bクラスの動力性能はやや控えめともいえるが、これは燃費に配慮したためだ。

 7速デュアルクラッチのトランスミッションと組み合わされることで、燃費はJC08モードで16.0km/を達成した。これは従来のモデルに比べると20%近い向上率である。結果として、低排出ガスの☆☆☆☆に加え、平成27年燃費基準+10%を達成し、エコカー補助金とエコカー減税の適用を受けられる。

 新しいエンジンとトランスミッションの走りは、特に好ましいフィールではなかった。燃費志向を強めたこともあってアクセルレスポンスやトランスミッションのダイレクト感などがもうひとつ物足りない感じなのだ。静かで滑らかな走りは好ましいものだが、もう少し元気な走りも得たいところである。

 Sモードに切り換えて走れば、低めのギアで高めの回転数まで引っ張って走るようになるものの、これは同時に走りの滑らかさをスポイルするとともに、室内騒音が高まることにもつながる上、燃費も悪化することになるので、必ずしもSモードで走れば良いというものではない。

高い安全性装備は、さすがメルセデス・ベンツ! 300万円を切る価格にも注目だ!!

CORISM(コリズム)

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