トヨタ プレミオ/アリオン新車情報 日産シルフィには、燃費で差をつけろ! ライバル登場で一部改良したが、安全装備は進化せず。 【ニュース・トピックス:トヨタ】

CORISM / 2012年12月9日 9時9分

トヨタ アリオン

あえてプレミオ/アリオンを選ぶ理由が見当たらない

 トヨタは、小型セダンであるトヨタ プレミオ/アリオンを一部改良して発売を開始した。

 今回の一部改良は、ライバルとなる日産シルフィの登場に合わせて、商品力向上のために行われている。このクラスは、2011年で日産シルフィのシェアがわずか約11%で、年間需要は5万台を割り込んでいるニッチマーケットだ。そのシェアのほとんである約80%程度が、トヨタのプレミオ/アリオンで独占している。こういた結果になったいるのは、完全にトヨタの営業力によるもの。ほとんどがトヨタからトヨタへの代替えでまかなわれている。さらに、他社が商品力を落としたり撤退したものをわずかながら吸収して、これほど圧倒的なシェアを誇るまでになった。当然、ここまで圧倒したマーケットをやすやすと日産シルフィに渡すわけもなく、今回も一部改良で商品力を増して、ライバル日産シルフィを迎え撃つ。

 トヨタ プレミオ/アリオンの強みは、1.5Lと1.8L、そして2Lというワイドな排気量を持ち、メインの1.8Lエンジンには雪国対応ということもあり4WDの設定があることだ。多くの選択肢を用意し、顧客の細かいニーズに対応するやり方は、顧客視点のラインアップということにもなる。1.8LのFF車のみの設定で、わずか3グレードしか用意できない日産シルフィに対し、プレミオ/アリオンは圧倒的な王者の戦いで勝負する。

 今回の改良では、エンジンの燃焼効率の向上やフリクションの低減などにより、1.5L・2WD車(JC08モード走行燃費:18.2km/L)をはじめ、全車で燃費を向上させた。1.8Lの日産シルフィの燃費が15.6km/Lに対して、プレミオ/アリオンは16.4km/Lとわずかに勝っている。燃費や価格志向のユーザーへの、1.5L車があることもプレミオ/アリオンの強さの要因だ。

 また、各グレードの上級パッケージにナノイー、スーパーUVカットガラス(フロントドア)を採用したほか、ステアリングスイッチを標準装備するなど、快適性と利便性を高めている。内装では、光沢のある木目調パネルの採用、シート表皮の質感向上、内装色の変更を実施するなど、高級感を演出。外板色には新色として、プレミオとアリオンにクリアーストリームメタリック、プレミオにアビスグレーメタリックを採用するなど、各々に7色を設定した。

 グレード体系も見直した。プレミオには、1.5Fに“EXパッケージ”、アリオンにはA15およびA18に“G-plusパッケージ”、A20に“LEATHERパッケージ”を新設定。マークXやクラウンからのダウンサイザーなどの受け皿となるように、高級仕様のラインアップを拡充している。プレミオ1.5F“EXパッケージ”およびアリオン “G-plusパッケージ”にはシート表皮にファブリック(ハイラグジュアリー)、アリオン“LEATHERパッケージ”には本革(パーフォレーション&ギャザー仕様)を採用。また、各パッケージに以下の標準装備を共通で設定した。
【新設パッケージ共通の標準装備】
▽ディスチャージヘッドランプ ▽オプティトロンメーター ▽本革巻き+木目調ステアリングホイール ▽本革巻きシフトノブ ▽スマートエントリー&スタートシステム ▽オートエアコン(花粉除去モード付)+盗難防止システム ▽アルミホイール  ほか

 2007年デビューのプレミオは、すでに7年目に突入しようというモデル末期車種だ。そんなこともあり、今回の改良では、約1万円前後の価格アップで仕様向上が図られているのも魅力のひとつではある。

 ただ、安全装備に関しては、まったく進化していない。例えば、横滑り防止装置であるVSCは、2Lの一部の車種にしかオプション装着で、ほとんどのモデルがオプションでも装着することができない有様だ。横滑り防止装置は、既存車種でも、2014年10月以降には法律で装備に追加する必要がある。2014年には、フルモデルチェンジしてしまうから、そのときに装着すればいい。そんな考えのだろう。

 また、サイドエアバッグも、ほとんどのグレードでオプションになる。プレミオ/アリオンより、ひとつ下のサイズとなるカローラには、サイドエアバッグも横滑り防止装置も標準装備されていることを考えれば、現在のプレミオ/アリオンがいかに安全装備に関して無視して売られているがよく分かる。どうしてもプレミオ/アリオンでなければいけない。そんな顧客以外は、カローラに乗ることをオススメする。そのほうが、イニシャルコストも抑えられ、燃費もよく、安全装備も充実しているからだ。現状のプレミオ/アリオンでは、積極的にオススメできる部分がほとんどない状態だ。

 ある程度大きいサイズということになれば、3ナンバーの全幅となったが日産シルフィという選択になるだろう。多少、高価だが、LEDなどの加飾が入ったライトなど、見映えもプレミオ/アリオンより高級感があってよい。日産シルフィーは、サイドエアバッグが一部オプション。横滑り防止装置は、全車標準装備になっている。

トヨタ プレミオ/アリオン 価格・燃費など

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