三菱デリカD:5(クリーンディーゼル車)試乗評価 4WD+クリーンディーゼルは唯一無二の存在だが、FFも欲しい!【レビュー:三菱】

CORISM / 2013年2月22日 11時0分

三菱デリカD:5(クリーンディーゼル車)

本格的4WD+クリーンディーゼルを組み合わせたミニバン

 三菱デリカD:5に待望のクリーンディーゼル搭載車が追加された。

 三菱デリカといえば、かつてのスターワゴンの時代や、あるいはデリカスペースギアの時代から、SUV的な性格を備えたミニバンとして人気を集めていて、多くの乗員や荷物とともに距離を走るタイプのユーザーが多いことから、ディーゼル車の販売比率が高かった。

 ディーゼル車に対する規制の強化によって、デリカもディーゼル車をラインナップから外さざるを得なくなったが、ディーゼル車を求めるユーザーは多く、ディーゼル車でなければダメとしてスペースギアに乗り続けるユーザーもたくさんいた。

 そんなユーザーにとって、待望の最新規制に対応したクリーンディーゼルエンジンが、ついに追加設定されたわけだ。

 クリーンディーゼル搭載車も、デリカD:5の持つミニバンの優しさとSUVの力強さといった特徴は基本的に変わらない。路面状況や走行状況に応じて前後輪の駆動力配分を適正化する電子制御4WDや、ラフロードでも優れた走破性を発揮する最低地上高と対地障害角、多彩なシートアレンジと豊富な収納スペース、高品質で迫力ある音場を実現するプレミアムサウンドシステムなどについても同様だ。それを前提に試乗インプレッションを中心に紹介しよう。

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自ら存在を主張する分かりやすいディーゼルエンジン

 運転席に乗り込んでシートベルトを占め、イグニッションを回すると、振動を伴ってエンジンが始動する。振動と同時にアイドリング音も聞こえてきて、ディーゼル車であることがはっきりと分かる。

 搭載されているのは、直列4気筒2.3Lのコモンレール直噴インタークーラー付きターボ仕様のDOHCエンジンで、109kW/380N・mの動力性能を発生する。マツダのCX-5に搭載されるSKYACTIV-Dが、2.2Lの排気量で129kW/420N・mを発生しているのに比べるとやや見劣りする数字であるのは否めない。

 セダン(ワゴン)タイプの乗用車に搭載されるディーゼルエンジンだと、もう少し静かなエンジンが求められるところだが、SUV用のディーゼルならこれくらいでも止むを得ないかなという程度の振動や騒音がある。

 走り出しもディーゼル車らしい感覚だ。低速域では、振動や騒音が聞こえてくるので、ディーゼル車であることを意識しながらの発進になる。エンジンの吹き上がりもディーゼル車であることを感じさせるが、走り出してしまえば、低速域からトルク感のある走りを実現し、ディーゼルの良さが感じられるようになる。

 市街地では、アクセルワークやそれに対応した6速AT(ガソリン車は6速スポーツモード付きのCVT)の変速時に、多少のギクシャクさを感じさせるシーンもあるが、これが高速クルージングに入るととても快適になる。

 時速80kmでは1600回転、100kmでも1800回転くらいで回っているので、エンジン音も抑えられて快適なドライブが可能になる。高速クルージングに入ると振動も抑えられて気にならなくなるから不思議なものだ。

 アクセルを踏み込んだときのレスポンスなどは、今どきの最新クリーンディーゼルという感じではなく、むしろ古典的なディーゼル車に近いものを感じさせる。だが、デリカD:5はそんなにせかせかと走るタイプのクルマではないから、特に問題にはならない。

本格派4WD好きには、評価できる仕上がり

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