トヨタ クラウン新車情報・購入ガイド トヨタ クラウンコンセプト初公開! 15代目新型クラウンの発売は2018年夏! 東京モーターショー出展車【ニュース・トピックス:トヨタ】
CORISM / 2017年10月15日 16時35分
愚直に日本専用車としての魅力を伝え続けているトヨタ クラウン
トヨタは、東京モーターショーで「クラウン コンセプト(CROWN Concept)」を初公開する。
このクラウン コンセプトは、15代目新型トヨタ クラウンとなることが予想されるモデル。15代目新型トヨタ クラウンは、2018年夏ごろに発売が予定されている。
初代トヨタ クラウンは、1955年にデビュー。トヨタ車の中でも、かなり長い歴史を持つモデル。最近では、セダンが売れない国内マーケットにおいて孤軍奮闘。唯一、売れているセダンと言っていい。
輸入セダばかりが売れる中、クラウンがなぜ売れ続けるのか。それは、ほぼ国内専用車であるということがあげられる。最近のクルマは、グローバル化が進んでいる。1台のクルマが、世界中で売られる。こうすることで、コストを下げ利益を上げる。
グローバルという言葉は、なぜか良い響きがあるのだが、クルマ造りに関しては、逆にマイナスになることもある。グローバルモデルは、まず、販売台数の大きい国の要望が多く取り入れられる。とくに、北米・中国のマーケットニーズが重視されるのだ。そうなると、日本のように販売台数が少ないマーケットのニーズは反映されにくい。その結果、日本では扱いにくいクルマや日本人の好みに反したデザインになるケースが多くなり売れないというパターンになる。
日産もセダンが売れないことを理由に、国内専用セダンをいっきに廃止。伝統あるスカイラインさえ、北米でインフィニティQ50として売られているモデルをスカイラインとして日本に導入しているほどだ。
こうした流れの中、頑なに日本人のためのセダンとして専用開発されてきたクラウンだけは、多くの輸入セダンに顧客を奪われずに売れているのだ。まさに、日本人のためのセダンなのだ。
ニュルブルクリンクでの走行テストを実施! 欧州プレミアブランド車を超えた走行性能を得た!?
今回公開された15代目新型トヨタ クラウン コンセプトの詳細は僅かだ。全長4,910×全幅1,800×全高1,455㎜、ホイールベース:2,920㎜というボディサイズが公表された程度。現行の14代目クラウンのボディサイズが、全長4,895×全幅1,800×全高1,450mm、ホイールベース:2,850㎜なので、全長が+15㎜、全幅は同じ、全高-5㎜、ホイールベース+70㎜になっている。全幅は、ほぼ国内専用モデルということもあり1,800㎜を超えていない点はさすがだ。
15代目新型トヨタ クラウンは、プラットフォームがようやく新型になりTNGA化されている。今までのTNGAの流れから、新型クラウンのプラットフォームも低重心化され、運動性能はかなり向上していると予想できる。
さらに、ドイツのニュルブルクリンクでの走行テストを実施。意のままに操れるハンドリング性能に加え、低速域から高速域かつスムーズな路面から荒れた路面など、あらゆる状況において目線のぶれない圧倒的な走行安定性を実現し、ドライバーに“走る歓び”と“安心”を提供するという。
現行の14代目クラウンもモデル末期で熟成が進み、操縦安定性や乗り心地はかなり高いレベルにまで引き上げられていたが、新プラットフォームを得たことで、更なる走行性能のアップが期待できる。欧州車のプレミアブランド以上のパフォーマンスに期待したいところだ。
また、ホイールベースが+70㎜も現行モデルから伸びていることを考えると、居住性も向上していることは確実だろう。
15代目新型トヨタ クラウンのレクサスLSのように、Cピラーの傾斜が強く、クーペのようなルーフラインを描いている。確かにサイドビューは美しいが、クラウンに求められている後席の居住性がどうなっているのか注目したい点。また、こうしたデザインだとトランクの容量が小さくなる傾向がある。ゴルフバッグ4つを楽々積めるというのも従来のクラウンの美点でもあるだけに、トランクの広さも注目ポイントだ。
フロントフェイスのデザインは、14代目クラウンほどグリルを強調したデザインにはなっていないようだ。グリルは大きいが、彫りの深い顔つきになり、引き締まった顔になっている。
搭載されるエンジン、燃費、価格を予想
15代目新型トヨタ クラウンに搭載されるエンジンを予想。まず、2.5Lのハイブリッドシステムが搭載されるのは確実だろう。すでにカムリに搭載されている最新の2.5Lハイブリッドシステムが搭載されれば、29.0㎞/L前後の低燃費になる可能性が高い。現行モデルが23.2㎞/Lなので大幅な進化だ。
そして、従来のモデルに設定されていたV6の2.5Lと3.5Lの2GR、4GR系のエンジンは姿を消すだろう。このエンジンは、すでに古く燃費性能も悪いからだ。これに代わって、引き続き搭載されるエンジンが2.0Lターボの8AR型だ。このエンジンの最大トルクは、350NmというV6 3.5L自然吸気エンジン並みの大トルクを誇る。
15代目新型トヨタ クラウンの画像をよく見ると、RSというエンブレムがグリルに入れられている。RSというグレード名から、スポーティグレードのようなイメージを受ける。従来のアスリートが無くなりRSとなるのか、それともアスリートにRSという新グレードが登場するのか注目したいところだ。
また最近、トヨタはGRと呼ばれるスポーツモデルに力を入れている。クラウンにも用意される可能性は十分にある。レクサスLSにはV35A型と呼ばれる3.5Lツインターボエンジンが搭載される予定だが、このエンジンの流用も期待したいところだ。このエンジンは、300ps&600Nm程度の出力をもつ。
さて、15代目新型トヨタ クラウンの価格も予想してみた。現在の最上級グレードであるハイブリッド アスリートGの価格が5,848,200円。すでに、十分に高価な価格帯に入っているクラウンなので、フルモデルチェンジしたとはいえ、600万円をオーバーしてくるとは考えにくい。中間グレードのハイブリッド アスリートSで5,032,800円だ。
ハイブリッド アスリートGの価格が600万円を超えないとはいえ、値上げは確実だろう。そうなると、15代目新型トヨタ クラウンの価格は、ハイブリッド アスリートG相当のグレードで590万円台後半になるのではないだろうか。
15代目新型トヨタ クラウンの発売予定は、2018年夏頃。世界のプレミアブランド車を超える国内専用セダンの登場に期待したい。
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