レクサスGS新車情報・購入ガイド 生産終了。国内撤退か? 4代目GS、最後の特別仕様車「Eternal Touring」
CORISM / 2020年6月2日 12時35分
レクサスGSの歴史
レクサスは、グランドツーリングセダンであるGSの生産を2020年8月をもって終了すると発表した。
同時に4代目GS最後の特別仕様車といえるレクサスGS“Eternal Touring”を設定し発売を開始した。
レクサスGSの歴史は長い。初代レクサスGSは、1993年に登場した。この初代GSは、国内で1991年にデビューしたアリストだ。アリストには、3.0L直6ツインターボである2JZ-GTE型エンジンが搭載され、当時、自主規制ギリギリの280psを発揮。とにかく、速かったことから非常に話題になったモデルだった。
2代目アリストも2代目レクサスGSと同じモデルとなる。初代GS以降、日本では未発売だった高級車ブランドとしてのレクサスが非常に注目されていた。アリストとGSが姉妹車関係にあったことから、アリストにレクサスやGSのエンブレムを装着するブームがあったほどだ。
そして、2005年に日本でもレクサス店が開業。GSも2005年にフルモデルチェンジし3代目となり、レクサス専売モデルとなった。
そして、4代目GSは2012年にフルモデルチェンジ。レクサスブランドのデザインアイコンであるスピンドルグリルを初採用した。
また、従来のモデル以上に走りにこだわった。ドライバーが意のままにクルマを操る楽しさを追求し、ニュルブルクリンクをはじめとする世界各国の道で100万kmを超える走り込みを行った。走りのパフォ-マンスはもとより、スペックでは測れない動的/静的な感性の領域も追及した。
そして、2015年のマイナーチェンジで、GSのハイパフォーマンスモデルであるGS Fが投入された。GS Fは、自然吸気のV8 5.0Lエンジンが搭載され、477ps&530Nmをアウトプット。レヴリミットは7,100回転と高回転型で、爽快な走りを披露した。
4代目GS導入時にも、国内不要論が?
そんな歴史をもつレクサスGSだが、国内での発売以降販売不振が続いていた。すでに、日本マーケットでは国産セダン離れが進んでいたのも大きな理由のひとつでもあった。また、ボディサイズがLSとISの中間にあり、やや中途半端なサイズ感であり、価格も約600~900万円と高価だった。
すでに、GSの不調は鮮明で、4代目GSの国内投入を見送るといった議論もあったという。
GSの息の根を止めてしまったES
そして、GSの販売終了を決定付けたのは、同じレクサスブランドのESだった。レクサスESは、2018年に日本へ初導入されたモデル。北米などでは、人気モデルですでに7代目となっている。
レクサスESには、トヨタの新生代プラットフォーム(車台)GA-Kが採用されており、従来のモデルから上質な走りと乗り心地を実現し国産セダン離れと言われる中、よく売れた。
スポーティかどうかは別として、快適性という面ではGSをESははるかに凌駕。GSとの差は明確だった。こうしたこともあり、ますますGSは窮地に追い込まれたといえる。
5代目新型レクサスGSは存在する!?
ただ、レクサスはGSの生産終了するとしているが、フルモデルチェンジしないとも公式には発表していない。5代目新型レクサスGSが登場する可能性も残っている。それは、クラウンの存在だ。
現行クラウンは、最新のGA-Lプラットフォームが採用されている。GSとクラウンのボディサイズは近いため、営業面の課題さえクリアできれば、5代目GSの開発もそれほど難しいものではない。日本でのGS撤退は十分ありえるが、海外モデルとしてはGSがフルモデルチェンジする可能性もあるだろう。
スポーティな内外装となった特別仕様車Eternal Touring
さて、そんな4代目レクサスGS最後の特別仕様車Eternal Touringは、レクサスの走りの象徴である“F”から継承した数々のアイテムを採用。
特別仕様車Eternal Touringのエクステリアは、スピンドルグリルやアルミホイール、ドアミラーやリヤスポイラーなどにブラックの配色を施した。
GS450hとGS350 2WDの“Eternal Touring”には、オレンジブレーキキャリパーを採用。力強い走りを想起させる精悍なスタイリングとした。
インテリアは、GS Fで好評のアルカンターラ表皮やカーボンオーナメントパネルを採用。さらに、ドアトリムやメーターフードなどには、ブラックの内装色に映えるレッドステッチを施した。また、ドアトリムとステアリングの一部にもフレアレッドの表皮を配したしたことで、上質さとスポーティさを際立たせている。
レクサスGS特別仕様車Eternal Touringは、グランドツーリングセダンとして、よりスポーティなテイストを強めた仕様といえる。
特別仕様車Eternal Touringのベース車両となっているのは、スポーツグレードのF SPORT。これに上記の装備に加え、三眼フルLEDヘッドランプ、クリアランスソナー&バックソナー
アダプティブハイビームシステム[AHS]、ブラインドスポットモニター[BSM]など、数々のオプション装備がプラスされている。
なかなか買い得感がある仕様となったGS特別仕様車“Eternal Touring”
GS450h 特別仕様車“Eternal Touring”の価格は9,000,000円。ベースのGS450h F SPORTが8,630,926円なので、特別仕様車は約37万円高となった。プラスされたオプションが、41万円程度。これに、アルカンターラ表皮、特別仕様車用の塗装などが加わるので、なかなかお買い得な特別仕様車といえる。
だが、GSはモデル末期なので一考が必要だ。それでも、GSが気に入っていて購入すると決めているのであれば、特別仕様車“Eternal Touring”は積極的に選択したいモデルだ。
レクサスGS“Eternal Touring” 特別仕様車 特別装備
・“F SPORT”専用スピンドルグリル(特別仕様車専用グロスブラック)/フレーム(特別仕様車専用漆黒メッキ)
・フロントバンパーサイドベゼル(特別仕様車専用グロスブラック)
・ラゲージドアガーニッシュ(特別仕様車専用漆黒メッキ)
・“F SPORT”専用リヤスポイラー(特別仕様車専用ブラック塗装)*2
・オート電動格納式ドアミラー(広角・自動防眩・鏡面リバース連動ラストメモリー付チルトダウン・メモリー・ヒーター付/特別仕様車専用ブラック塗装)*2
・フロント235/40R19+リヤ265/35R19タイヤ&“F SPORT”専用アルミホイール(特別仕様車専用ブラック塗装+ブラックナット)*3
・“F SPORT”専用オレンジブレーキキャリパー(フロント・リヤ/フロントLEXUSロゴ)*4
・三眼フルLEDヘッドランプ(ロー・ハイビーム)&LEDフロントターンシグナルランプ
・ヘッドランプクリーナー
・“F SPORT”専用ディンプル本革ステアリング(パドルシフト付/特別仕様車専用ブラック×フレアレッド・レッドステッチ)&“F SPORT”専用ディンプル本革シフトノブ(特別仕様車専用ブラック・レッドステッチ)
・メーターフード/インストルメントパネル上部/センターコンソール/パームレスト/ドアトリム(特別仕様車専用アルカンターラ表皮・レッドステッチ)
・特別仕様車専用カーボンオーナメントパネル(ブラック)
・“F SPORT”専用本革シート(運転席・助手席ベンチレーション機能・ヒーター付/特別仕様車専用ブラック・レッドステッチ)
・クリアランスソナー&バックソナー
・アダプティブハイビームシステム[AHS]
・ブラインドスポットモニター[BSM]
*2 ボディカラーにグラファイトブラックガラスフレークを選択した場合、ボディカラーと同色。
*3 GS350“Eternal Touring”AWDは235/40R19タイヤ&アルミホイール(特別仕様車専用ブラック塗装+ブラックナット)。
*4 GS450h“Eternal Touring”、GS350“Eternal Touring”2WDのみ。
レクサスGS特別仕様車「Eternal Touring」価格
・GS450h 特別仕様車“Eternal Touring”2WD(FR) 9,000,000円
・GS350 特別仕様車“Eternal Touring” 2WD(FR) 8,000,000円/AWD 8,000,000円
・GS300h 特別仕様車“Eternal Touring” 2WD(FR) 7,500,000円
・GS300 特別仕様車“Eternal Touring” 2WD(FR) 7,100,000円
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2020年 安全な車ランキング【国産セダン】
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