【免疫美容のすすめ】 ウイルスやストレスと戦う美容講座

CREA WEB / 2020年11月10日 7時0分

 ウイルスやストレスに対抗する力、それが免疫力。体に忍び寄る異物と戦うためには欠かせないシステム。

 体、心、肌を健やかに保つために、今こそ免疫の基本を知ろう。


免疫力に最も重要なのは食事。足りない分はサプリメントでもOK


「いつもとは違うさまざまな不調を感じたときは、免疫力は下がっていると思った方がいい」と皮膚科医の山崎まいこ先生。

 その免疫と大きく関わっているのが腸。

「小腸の絨毛には、体中の免疫細胞の約7割が集まり、血液に乗って全身に運ばれます。最近の研究では、インフルエンザなどに対する免疫力の高さは、小腸の働きと密接に関係していることがわかっています」(山崎先生)

 だからこそ、食事は最も重要。忙しい日々で不足しがちな栄養素は、サプリメントをうまく活用して、効率よく免疫力を高めよう。

そもそも免疫とは


◆STAGE1 防御

 体には、まずは病原体や外的刺激を内に入れないようにする防御機能が備わっている。

「例えば肌のバリア機能や、鼻毛やまつ毛、粘膜も防御の役割を果たしています。粘膜で主に働くのが『IgA抗体』。侵入してきた病原体にくっついて、戦います。免疫グロブリンとも呼ばれるたんぱく質で、これが低下すると病気にかかりやすくなります」(山崎先生)。

◆STAGE2 戦う

 第一段階で防ぎきれなかった病原体や細菌に対して攻撃するのが、第二段階。

「もともと体内に存在する自然免疫と、ワクチン接種などで後天的にできてくる獲得免疫があります」(山崎先生)。

 獲得免疫はインフルエンザなどの予防接種が代表的で、体内に抗体をつくり、病原体を捕らえて排除するよう働きかける。獲得免疫維持のためにも自然免疫が低下しないよう注意する必要が。

獲得免疫

出生後、病原体やウイルスなどの異物と接して獲得した抗体が戦うこと。主に働くのは、T細胞やB細胞などのリンパ球。「抗体を持つことで、同じ異物が2回目に入ってきたときにスムーズに戦えるという仕組みです」(山崎先生)。


自然免疫

体にもともと備わっている免疫のこと。常に体を監視し、侵入物に対していち早く攻撃する。白血球に含まれるマクロファージやナチュラルキラー(NK)細胞が代表的。病原体やウイルスを、食べて、捨てて退治する。

免疫が下がるとどうなるのか


「免疫力が下がると、ストレスや外部刺激に対する抵抗力が落ち、体調が悪いほうに傾いてしまいます。また、肌が過敏になったり、くすみやシミもできやすくなります」(山崎先生)

 疲れやすく風邪やウイルスに感染しやすくなるので注意が必要だ。

 免疫力が下がっているサインの代表例は、眠りが浅くなること。ほかにも、ちょっとした不調の回復が遅いなど、さまざまだ。

「生活のリズムが乱れがちな人、運動不足の人、食事の栄養バランスが悪い人は、免疫力が下がっていると考えられます」(山崎先生)。

最近笑っていますか? 心の底から笑うと免疫力アップ!

笑うことで、免疫に関わる細胞が活性化するといわれている。「笑えるということは、心の余裕があるということ。つまり、リラックスしているとき。リラックスすると深く呼吸することができ、体の巡りも高まります。ストレスが緩和されることで、心の健康にもつながり、結果的に免疫力がアップします」(山崎先生)。

免疫を整えるために必要な3要素

【1】食事

 昔に比べて野菜などに含まれている栄養素が減っているといわれる昨今。腸に必要な栄養素を食事だけで摂取するのは難しい。そこで活用したいのがサプリメント。

「まずは3~4日のスパンで食事を意識し、足りない分をサプリメントで補って」(山崎先生)。


◆積極的に摂取したい必須脂肪酸「オメガ3」


左から:酸化力の高いビタミンEも含有。持ち運びに便利。インカグリーンナッツ インカインチオイル 4g×20包 1,100円/金田油店
吸収のよいリン脂質型オメガ3を配合。アスタクリルオイル OMEGA3 90粒 5,000円/アムリターラ

 免疫のバランスを整えるのに不可欠なオメガ3。体内でつくり出すことができないのに含有している食品が少ないため、なかなか摂りづらいという難点が。サプリメントやオイルでチャージしよう。

◆良好な腸内環境に不可欠な要素「酵素」


左から:食事前後の摂取がおすすめ。レ・ダイジェスト 90粒 8,800円/まいこ ホリスティック スキン クリニック
発芽玄米や大豆を麴で発酵。生きた酵素を効率よく摂取。シンヤ エンザイム プレミアム 30包 10,200円/スーパーフードラボ

 現代の食生活では、加工食品の過剰摂取などで消化不良になり、腸の中で食材が腐敗して粘膜を傷つけてしまうことも。消化を促し、腸内環境を整えて善玉菌をサポートするためにも、ぜひ摂取したい。

◆腸と肌のためバランスよく摂り入れて「ビタミンB群」


左から:水溶性のため流出しやすい特長があるが、体内に長く留める処方で、より効果的に。ビタミンB群 60粒 350円/ファンケル
日本人に合わせた処方設計で、8種類をバランスよく配合。セレブリスタ ビタミンB 60粒 3,000円/雄飛堂

 エネルギー源として不可欠なビタミン群。あらゆる酵素のサポートや腸内細菌の生成にも関わる。不足すると糖質の代謝が悪くなるなどの悪影響が。B群は相乗作用があるので、単体ではなく複数での摂取を。

◆自らの善玉菌を増やす手助けに「乳酸菌」


左から:酒粕、コラーゲンなど美容成分も配合。KIYOMERU 120粒 4,500円/ONE to ONE Beauty
全国2000以上の医療機関で採用。乳酸菌生成エキス アルベックス 30包 8,000円/まいこ ホリスティック スキン クリニック

 腸内の善玉菌のエサとなって悪玉菌の増殖を抑えたり、整腸作用にも役立つのが、乳酸菌。ヨーグルト、チーズやキムチなどのおなじみの発酵食品で摂るのに加えて、サプリメントで手軽に摂り入れて。

◆免疫力アップにマストハブの栄養素「ビタミンD」


左から:1粒でビタミンDの1日必要量が摂れるほか、ビタミンCやAも配合。ビタミンD 30粒 380円/山田養蜂場
利用効率の高いビタミンD3を高濃度配合。D5000 ミセル 30粒 3,500円/まいこ ホリスティック スキン クリニック

 日光を浴びることで合成される成分で、免疫力と大きく関わる。冬になるとインフルエンザが流行するのは、ビタミンD不足により免疫力が低下するという説も。油と相性がよいので一緒に摂るのも◎。

◆生命活動に欠かせないエネルギー「ATP」


左から:パパイヤ由来発酵食品。イミュナージュプロ 60包 18,500円/まいこ ホリスティック スキン クリニック
認知症専門医監修。さまざまなビタミンをバランスよく配合。Dr.Hサプリ ATPサポート 270粒 5,000円/勝山ネクステージ

 全ての細胞を動かすので“生体のエネルギー通貨”と呼ばれる。加齢に伴い減少するため、いかに多くつくるかが、免疫力を高めることと大きく関わる。特にここ最近急激に注目度が高まっている。

免疫を整えるために必要な3要素

【2】睡眠


入眠をスムーズにしてくれるアイテム。左から:玄米をベースに、レモンバーベナなど9種をブレンドしたお茶。EDOBIO リラックスフロー 40g 1,800円/GEウェルネス
オーガニックラベンダー精油を10%と高配合。ラベンダー ナイトオイル 20mL 2,800円/ヴェレダ・ジャパン
ラベンダー、マジョラムなど配合。 ザ パブリック オーガニック スーパーディープナイト ホリスティック精油ピローミスト ディープスリープ 60mL 2,800円/カラーズ

 睡眠不足は自律神経を乱し、免疫力低下を招くため良質な睡眠は必須。

「特に大事なのは、成長因子や修復因子が働き出す最初の1時間半。起床時は日光を浴びて、睡眠に関わる物質『メラトニン』の夜の分泌を促しましょう」(山崎先生)。

【3】運動


毎日のストレッチで免疫力アップ。

 免疫力を上げるためには、適度な運動が不可欠。筋肉を動かすと体温が上がり血行がよくなり、体全体に栄養や酸素が行き渡って、巡りが高まるため。

「いきなりハードな運動をする必要はなく、継続が大切。まずはストレッチやウォーキングからはじめてみて下さい」(山崎先生)。


山崎まいこ(やまさきまいこ)さん

まいこ ホリスティック スキン クリニック 院長。肌が自ら美しくなる力を育むことを目指す、ホリスティック医療を提唱。腸内環境に注目した栄養学などに精通し、女性誌などで活躍。著書に『美しい肌が生まれるところ』(ワニブックス)

Text=Noriko Masumoto(alto)
Photographs=Hirofumi Kamaya
Illustrations=Tokuhiro Kanoh

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