台湾おせち「年菜」に学ぶ開運食品10 現地流の食べ方を知って運気底上げ!

CREA WEB / 2021年2月8日 7時0分

台湾では大晦日に「年菜」を食べて開運を祈る


開運食材のリンゴ、長年菜(からし菜)、大根。

 日本ではすでに新年を迎えておりますが、台湾をはじめとする中華圏では旧暦の正月を迎えて年を越すというのが一般的です。

 2021年は2月12日に元日を迎えますが、台湾の人たちにとって最も大切な1日は旧正月の大晦日。この日は家族が集まり一緒に食事をするのが一般的で、日本のおせち料理に当たる「年菜」を一緒に食べることで、家族円満や翌年の開運を願うとされています。

 年菜は縁起のいい食材や、その食材を使って作った料理などが含まれているので、日本の皆さんも意味を理解して、ぜひ開運のために食べてみてください。知っておけばきっとお得な情報なので、旧正月のタイミングと合わせてご紹介させていただきます。

 また、絶品の年菜メニューが食べられる台湾のお店もご紹介。次の台湾旅でぜひ足を運んでみてください。

●縁起のいい食品の一例

■【1】魚

「年年有餘(一年中お金や食べ物が余るほどある)」という言葉の中にある「餘」が魚と同じ発音となることから、大晦日にわざと少し残して食べると、翌年も余裕のある状態で過ごせると言われています。

 特に魚の指定などはないので、どんな魚、どんな調理法でもOKです。

■【2】大根

 台湾語では大根を「ザイトウ」と発音します。中国語の同じ発音の言葉「彩頭(幸先の良い)」の意味を含むため、開運食材と言われています。

■【3】大根餅(蘿蔔糕)

 食材としてすでにいい意味を持つ大根を使ったメニュー。中国語のメニュー名で餅を「糕」と記載し、「ガオ」と発音するのですが、「高」という漢字も同じ発音のため、上昇するという意味を持ち、運気がどんどんアップすると言われています。

■【4】水餃子

 中国の昔のお金「元寶」に形が似ていることもあり、財運アップの縁起のいい食材として知られています。


台湾では焼き餃子より一般的な水餃子。

■【5】長年菜

 葉物野菜であればOK(一般的には「からし菜」が使われています)。調理するときは包丁で切らない、食べるときには噛みきらずに食べて長寿を願います。

■【6】豚足

 「足が強くなることで豊かになる」という意味を持つ縁起物とされています。


トロットロに煮込まれた豚足は台湾では定番メニュー。

■【7】鶏(一羽丸ごと)

 台湾語で鶏を「ゲェ」と発音、「家」も同じ発音なので、旧正月大晦日では家族円満を祈願してまるごと一羽を食べます。スープに入れる、焼くなど調理法はどのようなものでも問題ありません。

【8】蒸し海老

 竹で編んだザルの上に海老を載せて蒸すのが伝統的な蒸し方。竹はどんどん上に伸びて生長していきます。また、蒸すという調理方法も湯気が上がっていくことから、「上昇」を意味すると言われています。

 さらに海老は蒸すことで、幸運を表す色、赤に変わることから、蒸し海老を食べることによって来年1年がいい年になるとされています。

■【9】リンゴ

中国語で「蘋(ピン)」と発音。「平」も同じ発音であることから、平安を意味する縁起のいい食べ物とされています。

【10】パイナップル

 台湾語でパイナップルを「オンライ」と発音します。中国語の言葉「旺來」(繁栄)と発音が似ていることから、縁起がいいと言われています。

■【11】みかん

 みかんは中国語で「橘子」と言います。「橘(ジュ)」が吉の意味をあらわす「吉(ジ)」と発音が似ていることから、縁起がいいとされています。


日本の冬の定番フルーツ「みかん」も幸運をもたらす年菜のひとつ。

■【12】ピーナッツ

 台湾語でピーナッツを「トドォ」と発音します。「食乎老老老(長生きしていつまでも食べれる)」という意味の言葉に似ていることから、縁起がいいと言われています。

■【13】火鍋

 丸い鍋から「圓」という言葉が連想され、さらには「圓満(円満)」という言葉にもつながることから、日本の年越しそばのように、大晦日の夜は家族で鍋を食べるのが一般的です。

 鍋の中に年菜に含まれる食材や、丸いお餅、すり身団子などを入れると、さらに縁起がいいと言われています。

次の台湾旅で行きたい! 年菜メニューが食べられる厳選2店

◆川鍋


窓際の席は外からの風が入り通気性が良く、今の環境的にもありがたい。

 台湾の旧正月大晦日は、家族揃って鍋を囲むのが基本。そのとき、丸い形の七輪を使って、丸い鍋で食べるのが、最も伝統的な一般家庭の年越しの姿と言われています。


鍋は炭火の七輪を使って温めます。

「川鍋」は人気の麻辣火鍋店。辛い味と辛くない味のスープの2種類を楽しめる仕切りがある鍋を使っているので、辛い味が苦手の方でも安心。


2種類の味を楽しめるので、辛さの調整も可能。

 鍋の具材に含まれる年菜は魚のみとなりますが、サイドメニューも豊富で、その中に年菜の食材のひとつ、パイナップルが入った「鳳梨蝦球(エビのマヨネーズ和え)」もあります。


年菜のひとつ、魚。どんな食べ方でもOKなので、切り身でも◎。あえて少し残すことで翌年が豊かな一年になるとされていますので、食べきらないように!

甘いマヨネーズを使って味付けしたエビマヨは、おすすめのサイドメニュー。

 ドリンクのバリエーションも豊富なので、お酒を楽しみながら食事ができるのも嬉しいですよね。


ビールからカクテル、ソフトドリンクまで、豊富に揃っています。

川鍋

所在地 台北市建國北路二段16號
電話番号 02-2506-3622
営業時間 17:00~翌2:00
アクセス MRT松山新店線/中和新蘆線松江南京駅出口6から徒歩約8分

24時間営業! 本格香港式飲茶が楽しめるレストラン

◆吉星港式飲茶


観光客に人気のホテルが集まる中山エリアにある。

 24時間営業で本格香港式飲茶が楽しめるレストラン。いつでも食事が楽しめるので、地元の人にも人気です。


席数も多く、少人数から宴会まで幅広く対応しています。

 店の入り口には幸運を引き寄せてくれる鶏の丸焼きが並んでいますので、訪問の際にはぜひご賞味ください。常に混んでいますので、事前予約をしてからの訪問をおすすめします。


年菜のひとつ、鶏の丸焼きをレストランで食べられる希少な場所。

 飲茶メニューの定番の大根餅は人気メニューのひとつ。運気上昇メニューの白灼生中蝦(蒸し海老)や、お通し的販売の滷花生(茹でピーナッツ)や炸花生(揚げピーナッツ)も提供していますので、数々の年菜をお楽しみいただけます。


お通しは年菜のひとつ、ピーナッツ。ピールにぴったりな止まらなくなる味。

飲茶メニューの中でもファンが多い大根餅。

年菜のひとつ、幸運を意味する蒸し海老も。

吉星港式飲茶

所在地 台北市南京東路一段92號2F
電話番号 02-2568-3378
営業時間 24時間
定休日 月曜
アクセス MRT淡水信義線/松山新店線中山駅出口2から徒歩約5分


矢作 晃之(やはぎ てるゆき)

埼玉県出身。最近は会うかたから「日本語上手ですね」と言われますが100%日本人です。日本での台湾関連旅行会社勤務を経て中国語の勉強の為に30代で中国語レベルゼロからの留学を決意。その後、初めてコーディネーターという仕事に巡り合い、台湾で会社を立ち上げ、おかげさまで10年を超えました。現在はTVロケや雑誌取材のコーディネーターとして日々たくさんの方に新しい台湾を一生懸命探しながら紹介いたしております。CREA WEB読者の皆さんに喜ばれる、使える、役に立つ情報を発信させていただこうと思っておりますので、どうぞ宜しくお願いいたします!!

文・撮影=矢作晃之

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング