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道内で最古の海水浴場&希少ワイン 夏の北海道の魅力は【余市】にあり!

CREA WEB / 2021年8月28日 13時0分

#229 Yoichi
余市(北海道)


蘭島海水浴場から望む積丹半島の海岸線。眺めのいい北海道最古の海水浴場です。

 札幌とニセコの中間に位置する北後志の5町村のひとつ、余市。積丹半島の入口でもあります。

 余市といえば、NHK連続テレビ小説『マッサン』の舞台。駅近くには石造りのレトロな「ニッカウヰスキー余市蒸留所」が構え、ウイスキーが有名です。


まっすぐな線路がのびる、のどかな風景が広がる余市。

 一方、近年注目されているのが、ワインツーリズム。もともと“北のフルーツ王国”として隣の仁木町とあわせて、ぶどう作りが盛んだった余市。この界隈でワイン用のぶどう作りが始まったのは約50年前から。

 水はけのいい丘陵が連続し、冬でも気温がマイナス15度以下に下がることはめったにない道内では比較的温暖な気候、1日の寒暖差の激しさ、夏の少雨など、余市の地形と気候はフランスのブルゴーニュと似ているそう。


フランスのブルゴーニュと似た環境ゆえ、ぶどう造りにぴったり。

 余市の生産者たちはフランスへの視察を重ね、ワイン用のぶどう作りを試行錯誤してきました。

 そして平成23年に道内では初の内閣総理大臣による「ワイン特区」に認定。これにより、最低製造数量基準が3分の1に下がり、生産者が営む民宿やレストランで提供するための最低製造数量基準が適用されないなど、小規模なワイナリーが起業しやすい環境になりました。


「余市葡萄酒醸造所」では見学も、購入もできます。

 今ではぶどう農家は50軒、ワイナリーは11軒を数えるといいます。

希少ワインも購入できる「余市ヴィンヤードグランピング」に宿泊

 今回の宿は、ぶどう畑の真ん中に立つ「余市ヴィンヤードグランピング」。グランピングとはここ数年で定番になりつつある、面倒な準備や道具がなくても、快適にキャンプができる宿泊スタイルです。


2020年にオープンした「余市ヴィンヤードグランピング」。この夏、コンテナハウス「リトリートキャビン」も登場。

「余市ヴィンヤードグランピング」には、北欧のアウトドアブランド「ノルディスク」の「アスガルド」という、コットン製のベルテントが7張。広さは28平方メートルあり、ゆったりとしています。


快適なベッドやテーブルなどを備え、4名まで収容できます。

 内装はワインの本場、欧州のカントリー風。ベッド2台、旅行鞄のようなテーブルやスツール、ハンガーラックや靴箱などが置かれています。キャンプ=ごつごつした床に寝袋で横たわる、そんなキツいイメージを払拭するおしゃれな仕様です。


レセプション棟。歯磨きセットやブラシなどのアメニティが用意されています。

 テント前にはテーブルを置くデッキがあり、焚き火台(薪は使い放題)や、コンロ&トングなどのバーベキューセットはレンタルが可能。トイレ&シャワーは別棟ですが、タオルや歯磨きセットも用意されています。まさに手ぶらで快適にキャンプが楽しめます。


キャンプ初心者でもグランピングなら、ノープロブレム。

 そして人々が集まるコミュニティセンターには、販売機やコーヒーメーカー、朝食用のトースターなどに加えて、目に留まるのが余市産のワイン。小規模ワイナリーの希少なワインも並んでいます。


何かと頼りになる、便利なコミュニティセンター。余市産の希少なワインも購入できます。

 実は、「余市ヴィンヤードグランピング」のオーナー、相馬慎吾さんはワイン用ぶどうの生産者。特定のワイナリーと契約することなく、いろいろなワイナリーにぶどうを卸すことで信頼関係を構築。そのため新しいワイナリーや、予約激戦のワイナリーからもワインを仕入れることができるのだそうです。


左が「余市ヴィンヤードグランピング」オーナーの相馬慎吾さん。余市ワインを盛り上げる立役者のひとりです。

 今回、選んだのはリタファーム&ワイナリーの「HANABI 田舎式スパークリング旅路」。フランスのシャンパーニュメゾンでワイン造りを学んだ女性醸造家が、夫婦で切り盛りするワイナリーによるもの。自社農園で育てた「旅路」という品種のぶどうを使い、できるだけ低農薬、野生酵母で自然発酵させた、余市の大地を感じるテロワールです。

 食事は、余市の食材を楽しめる「道産ブランドBBQ」をチョイス。余市ブランドの「北島豚」、道産の「桜姫鷄」のモモ肉、余市ブランドEBIJIN鹿のスペアリブ。そして地産のズッキーニ、パプリカ、紫玉ネギ。食材は鮮度がいちばん。とれたての食材はどれも味わい深く、食べ物からも大地の恵みを感じました。


余市のイタリアンレストラン「ヨイッチーニ」が厳選した地元産の食材を盛り合わせた「道産ブランドBBQ」。

余市の大地の恵みを、食材とワインでいただきます!

北欧デザインのテントが7張。焚火を前に語り合う夜を。

この夏、お目見えしたコンテナ型の宿泊棟「リトリートキャビン」

積丹半島の海岸線を望む北海道最古の海水浴場

 余市から目指したビーチは、お隣の小樽の蘭島海水浴場。1903年(明治36年)に休憩所を設けたのが始まりの、120年近い歴史の北海道最古の海水浴場です。


蘭島川の東側、約800メートルのびる蘭島海水浴場。なかなかの景勝地です。

 余市湾の東部にあたり、蘭島川の河口の東側に約800メートルの蘭島海水浴場、さらに西側にサンリバー海水浴場が隣接しているロングビーチです。

 そして蘭島海水浴場は「ニセコ積丹小樽海岸国定公園」の一部。沖に望む積丹半島の連続する岬が霞んで見え、まるで空気遠近法のよう。サンセット時は美しさがさらに増します。

 北海道では、ビーチは泳ぐよりも、バーベキューを楽しむ場所のよう。簡易テントを張って、くつろぐファミリーやグループがあちこちにいます。そして、おこぼれを狙うカモメたちも。


北海道のビーチは泳ぐよりも、くつろぎの場。

海水浴場の右手には入り組んだ地形の岬も。

強気なカモメの群れは、近寄ってもギリギリまで逃げようとしません。ちょっぴり恐怖!?

 余市でワインを求め、積丹半島の入り組んだ海岸線を望む海水浴場でバーベキュー。夏の北海道ならではの楽しみ方です。

余市

●アクセス 新千歳空港から車で約1時間45分。またはJR(快速エアポート・小樽乗り換え)で約2時間。
●おすすめステイ先 余市ヴィンヤードグランピング
https://yoichivineyard.jp/


古関千恵子 (こせき ちえこ)

リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること1/4世紀あまり。
●オフィシャルサイト https://www.chieko-koseki.com/

文・撮影=古関千恵子

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