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13人の若者の群像劇 『スパゲティコード・ラブ』に出演 著しく成長を遂げる青木 柚

CREA WEB / 2021年11月26日 17時0分


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 生々しい性描写も話題になった『うみべの女の子』で主演を務め、一躍注目を浴びた青木 柚。今後、朝ドラにも出演する彼が、最新出演作についてはもちろん、ジョニー・デップとの共演などを振り返ります。


●映画の現場を経たことで、新たなスタートを


――幼い頃の夢は?

 溢れ出るエネルギーをどうにかしたい衝動みたいなものがあって、俳優というよりは、芸能人になりたいという気持ちがありました。ドラマで活躍する同世代の俳優さんを見て、「自分の年齢でも、こういうことができるんだ!」と思い、お芝居を始めました。

――その後、転機となった作品として、2016年に出演された映画『14の夜』を挙げていますが、その理由は?

 最初の頃は、特に何も考えず、楽しければいいという気持ちが大きかったと思うんです。高校生になって、この作品の現場に参加したことで、とても濃厚な期間を過ごすことができたんです。いい意味での泥臭さだったり、同世代の俳優からの刺激だったり……。それで、映画が好きになり、積極的に観るようにもなりました。そういう意味もあり、『14の夜』が俳優としてのスタート地点だと思っています。

●男優賞を受賞しても自信がなかった


――続いて、18年公開の『アイスと雨音』に出演。キャスト全員が本人役を演じたこの作品でも、同世代のキャストとの結束力を強く感じたかと思います。

 彼らとは、今でも親交があります。現場では田中偉登や森田 想が、しっかり意思を持って、エネルギッシュに勇敢にお芝居している姿を横目で見ながら、刺激を受けていました。2人とも自分と年齢があまり変わらないのですが、僕とは全然違う。「どうしたら、こんな俳優になれるんだろう?」と思っていました。

――そんななか、同年に出演した『暁闇』では、「MOOSIC LAB 2018」において男優賞を受賞されます。

 僕はどこか、ふにゃふにゃしているし、クランクアップしたときも、完成した作品を試写で観るときも、常に自信がないんです。いろんな作品のオーディションで選んでいただけることも、『暁闇』で賞をいただいたことも、とても有り難いことなのですが、どこかで「自分の身の丈に合っていない」と思っていました。でも、そこで変な自信がついていたら、「今とは違う場所に行っていたかもしれないな」と思っています。

●原作ファンから高い支持を得た主演作


――そして21年、浅野いにおのコミックを映画化した『うみべの女の子』では主人公・磯辺を演じ、原作ファンから高い支持を受けました。

 原作ファンの方から、「磯辺を演じてくれてありがとう」と言っていただけるなど、僕が今まで出演させてもらった映画のなかで、いちばん反響が大きかった作品かもしれません。実写化のプレッシャーを感じていたので、めちゃめちゃ嬉しかったです。磯辺を演じる大変さはありましたが、登場人物の心理描写と重なる性描写が重要な作品でもあるので、そこは丁寧に演じようと心がけました。

――また、今年は水俣病患者の青年シゲル役を演じられた『MINAMATA-ミナマタ-』も公開。初めての海外作品への参加、またジョニー・デップとの共演はいかがでしたか?

 撮影は『うみべの女の子』よりも前。高校を卒業する前後に撮影したのですが、現実味がなさすぎました(笑)。オーディションの段階で、ジョニー・デップさんと共演するという話は聞いていたのですが、受かって、気持ちの整理もつかぬまま、ロケ地のセルビアとモンテネグロに飛ぶことになったんです。それで言葉が通じない環境のなか、何とか届けたいという気持ちが強かったこともあり、緊張したり、余計なことを考えることもありませんでした。今、思うとスゴい体験をしたんだなと思いますね。

●最新出演作で演じたのは、片思いする愛すべき役


――そして、最新出演作『スパゲティコード・ラブ』では、東京を舞台に、自らの存在意義や愛情を求めてさまよう13人の若者のなか、カフェで片思いの相手と噛み合わない会話をしている高校生・圭役を演じています。

 この役も、オーディションで決まりました。圭は聞き上手というか、フラットな状態で、死生観など、いろんな話題を受け止める。なので、あまり気負わずに、どこか軽やかさみたいなものを大切に演じられたらいいなと思いました。でも、演じるうえで、いちばん大きかったのは相手役のxiangyuちゃんの存在。役者ではなく、ミュージシャンの方なのですが、パワフルなエネルギーをずっと発していたので、それを受け止めることで、圭を演じることができたのかなと思っています。

――本作では、どんな新しい青木さんが見られると思いますか?

 内に閉じこもって、爆発してしまう役柄が続くなか、圭は「友だちにいてくれたらいいな」と思えるような愛すべき役だと思っています。とてもいい奴なので、映画を観終わった後に、たまに思い出してほしいですね(笑)。

●自分にしかできないものを作り上げたい


――今後は、NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」への出演も決定しています。

 このお仕事をしている以上、「いつかは出たい」と思ってたので、とても有り難く思っています。また、学校や会社に行く前や一日の始まりに見る、日常生活の近くに存在するドラマだと思っているので、責任感みたいなものも感じています。僕が演じるのは、伸び伸びと育ってきた野球好きな少年・桃太郎。撮影はまだですが、今までやってきた役とは違う、愛されキャラは、とても新鮮なので、演じるのが楽しみです。

――将来の目標や展望、憧れの人などを教えてください。

 これまでと変わらず、作品の大きさや規模に関わらず、ひとつひとつの作品と、しっかり向き合っていきたいです。そして、どんな役柄を演じても、ちゃんとそこに存在したいです。憧れは、演じる役にちゃんと血が通っていて、言わずとも、その人が歩んできたものが伝わる俳優さん。事務所(ユマニテ)や周りにいる先輩から学びを得て、ゆくゆくは自分にしかできないものを作り上げていきたいです。


青木 柚(あおき・ゆず)

2001年2月4日生まれ。神奈川県出身。16年、『14の夜』で映画デビュー。21年は、NHK「きれいのくに」でメインキャストに抜擢され、『うみべの女の子』ではW主演を務めたほか、ジョニー・デップ主演作『MINAMATA-ミナマタ-』にも出演。また、NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」では桃太郎役を演じる。

文=くれい響
撮影=松本輝一
スタイリスト=小笠原吉恵(CEKAI)
ヘアメイク=内田香織

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