【THE INSIDE】女子プロ野球選手・里綾実の「女子野球の現状」に関する講演と野球教室

サイクルスタイル / 2017年12月17日 12時0分

参加者にエールを送る里選手

去る12月の日曜日、千葉市男女共同参画センター 公益財団法人千葉市文化振興財団の主催する「男女参画センター祭り」が行われた。

催しの一環として、女子プロ野球チーム・兵庫ディオーネ(18年より愛知ディオーネ)に所属し、女子日本代表のエースでもある里綾実投手を招いて、「女子野球の現状」に関する講演と野球教室が開催された。

講演は、二部構成となっており、前半は里選手が少女時代から野球と出会うきっかけから、野球に没頭していく経緯が語られた。鹿児島県の奄美大島出身の彼女は小学生時代、男の子と混じって一緒に遊んでいく中で、遊びの一環として野球に触れ合っていった。

その一方で、奄美大島では盛んな空手の道場に通ったりということもしていたという。野球では、小学生時代には男子にも負けないくらいの脚力と肩のしなやかさもあって、ことに女子としてのハンデを感じたことはなかったという。また、チームでも女子ながら、一目置かれる存在にもなっていた。

会場に入ってすぐの場所に設置された里選手ののぼり等
そんな里選手だが、中学に進学して部活動としては女子としての野球がないということもあって、バスケットボールを選択していた。しかし、どうしても野球をやりたいという思いがあって、顧問の先生に相談して男子に交じって野球部としてやらせてもらうことを承諾してもらった。こうして、女子生徒ながら野球部員として活動を続けていた。

高校進学に当たっては当初、企業スポーツとしても活動がしっかりとしている進路であるソフトボールを選択しようかという考えもあった。しかし、やはり野球への未練と思いの方が強かった。

そんな思いになっていた頃、鹿児島県内のいちき串木野市にある神村学園が、当時はまだ全国で5校しかない女子野球部を持って活動していたことを知った。学校の方針として全寮制の動向だが、離島の里選手にとってはかえって有難かった。そして、初めて女子だけの間で野球ができる喜びも知った。

また、埼玉県や東京都の女子野球部の試合をすることで、「こんなに女子だけで野球をやっている人たちがいるんだ」ということを知った喜びを感じるとともに、「この人たちには負けたくない」という、彼女自身の持って生まれた負けん気がまた頭をもたげてきて練習にもより一層励んでいった。

やがて大学進学を控え、埼玉県の尚美学園大が女子野球部を創部することを知った。また、同校で勉強すれば、保健体育教員の資格も取得できるということもあり、将来の夢でもあった体育教員にも近づけるという思いで尚美学園大へ進学。そこでの女子野球は、折しも世界選手権の日本代表を選出するというタイミングにもはまって、より高いレベルの野球と出会うことが出来た。

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