「周辺関連会社も徹底的にマーク!?」国税が狙い続ける売れっ子アーティストたち

日刊サイゾー / 2012年5月3日 8時0分

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 歌手・aikoのコンサートグッズ製作などをしていた「ファッド」(東京都立川市)と音楽制作会社「フラッグシップ」(東京都渋谷区)の2社が計約4,800万円を脱税したとして、東京国税局が2社と長美郁(ちょう・はるか)社長を法人税法違反容疑で東京地検に告発していたことが24日、各メディアで報じられた。

 報道によると、「ファッド」は10年12月期までの3年間、「フラッグシップ」は11年8月期までの3年間にそれぞれ架空の制作費や親族への架空給与を計上するなど、ごくごくありきたりな方法で法人所得を圧縮。両社で計約1億6,000万円の法人所得を隠し、計約4,800万円を脱税した疑い。両社とも修正申告、納税も済ませたという。

「長社長はaikoが代表を務める所属事務所の役員と仕事上の付き合いがあり、『ファッド』の売り上げの大半がaikoの事務所との取引によるもの。隠した所得は、長氏の預金や投資などに充てられていたという。aikoの事務所の役員は10年まで『ファッド』と取引していたが、aikoは同社の存在を知らなかったというから驚き。確かに、aikoは所属レコード会社の看板アーティストで億単位の年収がありそうなだけに、国税のターゲットになってしまったのだろう」(音楽関係者)

 aikoの所属事務所は、「大変驚いている。現在は取引がなく、詳細が分からないため、コメントする立場にない」としているが、注目すべきはaikoの所属事務所ではなくグッズ製作会社が告発されたという点だ。

「一時期、大手芸能プロに集中的に税務調査が入り、『ライジングプロダクション』(現ヴィジョンファクトリー)『バーニングプロダクション』『ジャニーズ事務所』らが申告漏れや所得隠しを指摘されたが、すでにやり尽くされ、芸能プロもかなりナーバスになっている。そこで、今度、国税が目を付けたのが売れっ子アーティストたち。松山千春が社長を務める芸能プロは所得隠し、北島三郎の所属事務所は申告漏れを指摘され、それぞれニュースになっているが、ここ数年も売れっ子アーティストたちへの追及の手は緩められておらず、aikoのように関連会社まで続々とたどり、税金を取りっぱぐれているところがないか徹底的に調査されている。長引く不況もあって、年々国の税収が落ち込んでいる中、大金を稼ぐアーティストが狙われるのは仕方ない」(レコード会社関係者)

 近年では、「高校三年生」のヒットで知られ、現在も年配の女性ファン中心に絶大な人気を誇る歌手・舟木一夫の後援会運営会社が、09年5月にファンからのカンパなど約1億6,000万円を申告せず、約5,000万円を脱税したとして、東京国税局に法人税法違反容疑で東京地検に告発された。

 また、一昨年3月には人気グループ「EXILE」が所属し、リーダー・HIROが社長を務める芸能プロ「LDH」(東京都目黒区)が09年3月期までの2年間で約3億円の申告漏れを指摘されたことが発覚。一部については、仮装・隠ぺい行為を伴う所得隠しと認定され、重加算税を課された。

 芸能界の"常識"が通用しない国税だけに、aikoのニュースを聞いて戦々恐々とする売れっ子アーティストも少なからずいそうだ。

※画像は『恋のスーパーボール/ホーム』(ポニーキャニオン)


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