「どうしてこうなった?」サッカー天皇杯 新春からJ2大躍進の怪

日刊サイゾー / 2012年1月7日 8時0分

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 お正月の風物詩としておなじみの、元日に開催されるサッカー天皇杯決勝。第91回を迎える今年は史上初のJ2同士の対戦で話題を呼んだ。天皇杯はJ1からアマチュアまでが参加するオープントーナメントで、下のチームが上を食う番狂わせが醍醐味のひとつ。しかし、この決勝戦にはJ1勢がひとつも残れなかった。

 その少し前に行われたFIFAクラブワールドカップには、地元開催のJリーグ代表としてJ1王者の柏レイソルが出場したが、この柏にしてもJ2で優勝して2011年に昇格したばかりのチーム。

 日本サッカーのトップディビジョンであるJ1のレベルが落ちたのではないかと素人目には思えるのだが、実際にはどうなのだろうか?

「半分は当たっていると思います。一流の外国人選手が来なくなりましたし、いい選手はすぐ欧州に引き抜かれていきますからね。ただ、J2のレベルが上がっているということでもあるんです」(サッカーライター)

 J1で行き場のない指導者や選手がJ2に行き渡り平準化、J1とJ2の戦力が均衡しつつあるというのだ。

「優秀な監督のおかげでJ2が強くなっているというのは、この天皇杯で優勝したFC東京の大熊清監督も言っていたことです。J1でも強力なのは上位の数チームだけ。J1中位からJ2上位まではほとんど差がないと考えていいでしょう」(サッカー雑誌編集者)

 さらに、天皇杯の大会方式そのものがこの結果を生んでいるという説もある。毎年、リーグ戦終了後の12月は契約更改の時期で、公式戦に臨むモチベーションはおしなべて減退気味。下克上に燃えるJ2のほうが有利というわけだ。

 それだけでなく、そもそもJ2のほうがチーム強化に適しているという意見すらある。

「チーム数が増えたことで、今後はJ2とその下のJFLとの間で入れ替えが始まるといわれていますが、今まではJ2からJFLへの降格がありませんでした。だから降格の心配をすることなくチームづくりができましたし、J1のようにナビスコカップやACL(AFCチャンピオンズリーグ)といった別種の大会に煩わされることもない。一部の例を除き、日本代表に選手を持っていかれもしませんし」(サッカー関係者)

 J2でじっくりチームづくりに取り組んだ結果、J2優勝チームが翌年、即J1で活躍する例が増えている。前述の柏だけでなく、2008年にJ2優勝のサンフレッチェ広島が翌年J1で4位に入った。

 ただ、この天皇杯で決勝に進出したFC東京と京都サンガF.C.を含め、話題となったJ2勢はすべてJ1経験組。後発の純粋なJ2クラブが旋風を巻き起こした例はない。

 それがJ1のレベルが極端に下がったわけではないという理屈の根拠になってもいる。

「今年はJ2にJ1昇格プレーオフ制度が導入されますから、例年よりも天皇杯の時期にJ2のチームが疲れている可能性もあります。次は巻き返しがあるんじゃないでしょうか」(サッカーライター)

 どれだけ理屈をこねてもJ1がJ2に負けている事実に変わりはない。やられっぱなしでは面目が立たないだろう。逆下克上(?)があるかどうか、次の天皇杯が見ものだ。


※画像は天皇杯で優勝したFC東京公式ページより



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