『KAMIWAZA~神芸~』視聴率7.3% ドル箱の『M-1』を"強奪"されたABC朝日放送の悲哀

日刊サイゾー / 2012年1月15日 8時0分

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 1月8日に放送された『KAMIWAZA~神芸~2012』の視聴率が7.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが分かった。同番組を制作したABC(朝日放送)としては、キラーコンテンツだった『オートバックス・M-1グランプリ』の後継番組として期待も大きかっただけに肩すかしに終わった格好だ。

 同番組は世界中の一流パフォーマーらが人間の領域を超えて身につけた究極の技を競うというもので、『M-1』同様、吉本興業とABCが共同で開催。番組では日本人ダンサーの蛯名健一さんが"初代神芸"の座に輝いたが、視聴者の反応はいまひとつ。

「蛯名さんはもちろんのこと、口でジャグリングするイギリス人パフォーマーなど、確かに出場者たちの技は凄かった。ただ、それをランク付けするのは、審査員としてもどうしても主観的にならざるを得ません。そういう意味では、視聴者からも『審査員の判定が微妙』という声がありました(苦笑)。ギネスブックのように公認されているものではないので、"世界最高峰"とか"神業"なんて言われてもピンと来ませんからね。それに似たような番組は過去にもありましたし、低視聴率にABCはガッカリでしょうが、妥当なところだと思いますよ」(テレビ情報誌編集者)

 「こんなことなら、『M-1』を継続すればよかった」というABCの恨み節も聞こえてきそうだが、『M-1』は発起人の島田紳助が「M-1の役目は終わった」と一昨年に終了してしまっただけに、いかんともしがたいところ。さらに、「オートバックスがスポンサーを降りることが決定したのも理由のひとつだったようだ」(在京マスコミ関係者)という声もある。だが、前出・テレビ情報誌編集者はこう指摘する。

「しかし、紳助と吉本は『M-1』のノウハウやフォーマットをそのままフジテレビに移して、昨年12月に『THE MANZAI 2011~年間最強漫才師決定トーナメント!~』を放送したわけです。『M-1』がABCからフジへ移籍したといっても過言ではないでしょう。ABCとしてはドル箱番組をフジに強奪された形ですが、あまり魅力的なコンテンツとは言えない『KAMIWAZA』と『M-1』の司会者だった今田耕司を代償として吉本にあてがわれたというのが実際のところではないでしょうか。しかも、『THE MANZAI』の視聴率は『KAMIWAZA』の倍以上の15.6%を記録したわけですから、ABCとしては泣くに泣けない話でしょう」

 フジと吉本の親密な関係からすれば、確かにあり得ない話ではない。吉本にしても高視聴率を取れる番組なら在京キー局で放送したほうがよりメリットがある、という見方もできる。ABCにとっては、在阪キー局の悲哀を痛感させられる出来事だったということなのだろうか。
(文=牧隆文)


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