生まれ変わったAKB48が目指す新たな地平──再組閣・3代目チームA・K・B公演を徹底検証

日刊サイゾー / 2012年11月20日 11時0分

 彼女たちが感じた悔しさ、苦悩、それこそが今回の再組閣の趣旨であり、その気持ちをストレートに劇場の舞台の上で語り、向上を誓ったことは、彼女たちを進化させてくれるはずだ。

 若いメンバーが多い分、まだまだ進化の余地がある印象のチームA。「立ち止まることの怖さ」に気づき、一度完成したルービックキューブに新たな色を付け、組み替えようとしている総監督・高橋みなみが、キャプテン・篠田麻里子とともに、若手をブラッシュアップし、切磋琢磨を見せてくれるはずだ。体調不良で公演に出られていない佐藤夏希の歌とMCの仕切りの能力はAKB48劇場には必要不可欠で、早期回復をひらに祈る。

 セットリストは「重力シンパシー」「言い訳Maybe」というイントロの早弾きギターがナビゲートする疾走感あふれた王道キャッチーナンバーの2曲から始まり、全体的にシングルやコンサートの定番曲が並んだ。「制服が邪魔をする」では表情を一変させ、10代の心の揺れ、愛への飢餓感を表現。続く。「上からマリコ」は篠田麻里子不在時には「大声ダイヤモンド」になるという変則的な構成だ。ユニット曲は、ひまわり組以降5曲が定番だったがチームAのみ6曲を配したのもポイント。柏木由紀という“母”から親離れし、チームAのエースとなった渡辺麻友、「はじける笑顔でスマイルセンター」を狙う“ギャグエクササイズ”川栄李奈の年下組による「スカート、ひらり」「天使のしっぽ」「ガラスのI LOVE YOU」と、年上組による「純愛のクレッシェンド」「雨のピアニスト」「黒い天使」の黒系人気曲が並ぶ。

 「雨のピアニスト」は高橋みなみ、ピアニスト・松井咲子、佐藤すみれで披露。高橋不在時には、かつて「愛しさのアクセル」を劇場で披露したこともある田野優花が参加。また、「黒い天使」は篠田麻里子、仁藤萌乃、菊地あやかが披露。ユニット内では仁藤萌乃がリーダーで、篠田不在時には入山杏奈がスライドでアンダーを担当。そのほかのアンダーも今後誰が担っていくのかも注目だ。後半の全体曲では、SDN48の「孤独なランナー」をチームAはフルアレンジで披露。SDN48の魂を受け継ぐためには、もう一段階ストイックさが足りないのが正直な印象だ。17曲目にはチームサプライズの12曲目となる「AKBフェスティバル」を披露。全国握手会イベント「AKB48祭り」について歌った歌詞で、「MIXを打てよ」「名前呼んだり握手して」という歌詞も登場する極上ポップチューン。「男も女もゲイも」という歌詞にA1st公演の「Dear my teacher」の「オトコ・オンナ・ゲイしかいないの」を思い出した人は立派なAKB48通だろう。シングルが多い分、ともすると、ファンも飽きるのが早い可能性もはらんでいる公演。どれだけ自分たちで、「今日はこの点に気をつけてやってみよう」など、それぞれの目的意識を持って公演に取り組めるかが、大きな課題となりそうだ。

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