『はじめの一歩』森川ジョージを苦しめる“無間地獄”「祝福ムードは連載継続への圧力か」

日刊サイゾー / 2012年12月10日 13時0分

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 「週刊少年マガジン」(講談社)に連載中の人気マンガ『はじめの一歩』が、5日発売の13年1号で連載1,000回を迎えた。連載開始が1989年だから23年かかった計算だが、53年の歴史を誇る同誌で最長期間の連載となる。

 長年、「マガジン」の人気を支え続けてきただけに、同誌では1,000回を祝う特集企画を掲載。『あしたのジョー』のちばてつや、『スラムダンク』の井上雅彦、『タッチ』のあだち充、『名探偵コナン』の青山剛昌など、有名マンガ家らが版元の垣根を越えてイラスト付きの記念色紙を寄せているほか、俳優の小栗旬やお笑い芸人の千原ジュニアのメッセージも掲載。雑誌を挙げての大々的なお祭り騒ぎなのである。

「ちばさんの色紙なんて、矢吹ジョーと主人公の幕之内一歩の“コラボ”イラストですからね。大変な祝いようですよ。ここまでやられると、講談社側の思惑も透けて見えてきます。つまり、『連載1,000回を迎えたからといって、辞めてもらっては困るよ』という作者の森川ショージに対するメッセージではないかと(笑)」(コミック誌編集者)

 作者の森川は『一歩』の連載開始以来、他誌に作品を描くことなく、同作の連載にほとんど専念してきた。例外は6月に、『一歩』の連載と並行して、東日本大震災を題材にしたマンガ『会いにいくよ』の短期連載したことぐらい。

「この短期連載は、『一歩』の長期連載でマンネリズムに陥り、うっぷんが溜まりに溜まった森川さんのための“ガス抜き”だったんじゃないか、といわれていますからね。実際、最近の『一歩』は展開があまりにも遅々としているし、連載を落としたりして明らかに煮詰まっている。短期連載のときも『一歩』を落として、『一歩の連載も満足にこなせないくせに、同時連載なんてやるんじゃない!』と批判を浴びたほど」(同)

 実際、『マガジン』のお祝いムードに対し、ネット掲示板などでの反応は冷めたもの。「金箔並みに薄く引き伸ばしての1,000回達成だが、金箔のような価値はない漫画」「内容も絵も劣化し過ぎて1,000回だから何って感じ。往年のファンから100巻前に離脱者続出」「昔は名作だったのになぁ」「雑誌の売り上げ至上主義でムリヤリ引き延ばす」と祝福ムードはどこへやら、散々ないわれようなのである。

「ネット掲示板の書き込みで指摘されるまでもなく、そんなことは森川さんも重々承知しているのではないでしょうか。それぐらい、最近の連載は目を覆いたくなるほどのひどい出来です。しかしマンネリだろうが、クォリティーが低かろうが、部数低落が続く『マガジン』としては、森川さんに連載を続けてもらわなければならない。1,000回といわず、2,000回ぐらい目指して欲しいと思っているのではないでしょうか」(同)

 もはや描きたいこともなく、新たなアイデアや展開も思い浮かばない――そんな状態で次の1,000回を目指すというのは、“無間地獄”に等しい。自身を祝う特集ページに、森川は何を思うのか。

日刊サイゾー

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