“第2の氷川きよし”売り出し戦略に、故・長良じゅん会長の名前が利用されている!?

日刊サイゾー / 2012年12月22日 12時0分

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 今年5月にハワイのゴルフ場で不慮の事故死を遂げた“演歌界のドン”こと、「長良プロダクション」の故・長良じゅん会長。その長良会長が「“第2の氷川きよし”として期待を寄せていた新人歌手がいた」という一部報道があったが、これには耳を疑った。

 この歌手とは、来年2月6日にワーナーミュージック・ジャパンから「ベサメムーチョ」という、桂銀淑がかつて歌った曲のカバーでデビューする川上大輔だ。

 確かに、細身の長身で甘いマスク、外見だけ取れば、氷川きよし路線であることはわかるが、彼の名前を、生前長良さんから一度も聞いたことがない。不審に思い、長良プロに問い合わせたところ、事務所スタッフも「長良会長が応援する」という話は聞いたことがないという。

 長良会長の名前を出せば業界的にはプロモーションがしやすいと考えた、川上のマネージメントサイドの戦略だったのだろう。取材を進めていくと、川上は故・長良さんの弟で、芸能プロ「グッデイ」の神林一夫社長がプロデュース。元長良プロ所属で、現在はグッデイと業務提携する梅宮辰夫が一押しする新人歌手であることがわかった。

 しかし、梅宮が応援しているというなら、なおさら川上に長良会長が期待するわけがないはずだ。梅宮は数年前、長良プロからの独立を希望して、同プロを退社。個人事務所を設立したが、実際はグッデイの系列下に入った。これでは、弟の事務所に引き抜かれたようなもの。長良会長は筆者に「梅宮には、恩を仇で返されたようで悔しい」と語っていた。それだけに、決して関係が良好とはいえなかった弟がプロデュースし、梅宮が一押するという川上を“第2の氷川きよし”として期待するわけがない。「死人に口なし」をいいことに、長良さんの名前を利用した疑いがあるわけだが、川上には長良会長の名前を利用せず、実力でのしあがってもらいたいものだ。

 話は少々横道にそれるが、筆者が30年以上主催している年末恒例の忘年会を陰ながら支えてきてくれたのが、長良会長だった。今年も12月12日に東京・有楽町にある「ニュートーキョー本店」のイタリアンレストランで開催。マスコミ関係者や芸能プロ関係者、取材で知り合った方々など、150人以上もの人が年末の忙しい中、駆けつけてくれた。

 今回はゲストも豪華で、岐阜の多治見市から来てくれた、“文字職人”を名乗る書道家の杉浦誠司さん、日本におけるバリスタの第一人者で、カプチーノアートの名人である藤吉亮さんが初参加。それぞれの芸当を披露してくれて、参加者を感動させてくれた。そのほか、津軽三味線の名手で演歌歌手の伊南喜仁や“長良グループ”の演歌歌手、椎名佐千子も熱唱。あっという間の3時間だった。参加者全員が帰り際に「こんな楽しい忘年会はない。来年もまたやってくれ」の言葉を寄せてくれたことが、仕事の上でも大きな励みになる。

 ただ、この場に長良会長がいなかったことが無念でならない。忘年会の場で、年を重ねてもなお新たな挑戦を続ける、長良会長の来年の戦略を聞くことがたまらなく刺激的だった。低迷が続く演歌界は、長良会長の遺志を継いで、挑戦することをやめないでほしい。いつまでも、長良会長の名前に頼っているようではダメだ。そんな思いを抱きつつ、改めて合掌!
(文=本多圭)

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