相方の死を笑いに変える――『検索ちゃん』で見せたカンニング竹山の七回忌漫談

日刊サイゾー / 2012年12月26日 13時30分

写真

「テレビはつまらない」という妄信を一刀両断! テレビウォッチャー・てれびのスキマが、今見るべき本当に面白いテレビ番組をご紹介。

「今回テレビという舞台で、僕はあることにチャレンジしてみたいと思います」

 と、舞台にひとりで立ったのは、カンニング竹山だった。

 『検索ちゃんネタ祭り』(テレビ朝日系)は爆笑問題と小池栄子が司会を務め、普段なかなか見ることができない芸人たちのネタを披露する場として毎年年末に放送されている。今年も12月21日に放送され、バナナマンやオードリー、友近らが、今ではほとんどテレビで見ることができない長尺なネタを披露していた。そして、ネタ番組にはもう何年も出演していないカンニング竹山の姿もあった。

 ちょうど6年前の2006年12月20日、カンニング竹山の相方である中島忠幸は白血病のため35歳の若さでこの世を去った。その時「“漫才師”竹山の人生は、僕は終わったと思っている」と「Quick Japan Vol.70」(太田出版)のインタビューで語っているが、その言葉通り、その後の竹山は“漫才師”ではなく、“芸人”としてテレビを主戦場に戦い続けていた。

 その一方で、自分の芸人としての立ち位置を見失いそうになっていた。そこで立ち上げたのが、すべて自費の「放送禁止」という単独ライブだった。テレビではできないギリギリのトークや芝居を展開するこのライブは、竹山のライフワークとして2008年から年に1度行われている。当初から、“七回忌に当たる5回目まで中島の話はしない”と決めていたという竹山は、ついに迎えた『放送禁止2012』で2時間にわたり相方の死をネタにした漫談を披露。愛と毒にあふれるステージは各所で絶賛された。今回の『検索ちゃん』では、そのライブの一部をテレビで再現しようというのだ。

「そう言ってもみなさん、そんな話されても引いちゃうよと、そんなの笑えないよと思うと思うんです。なので、今から僕がごく一部ですが、ちょこちょことエピソードを話します。そしてみなさんがウケたり楽しそうにしていたら、僕がこの仏具をこうやって(「ちーん」と)叩きます。要は、これになったらこの話は浄化されたよ、と。7年たって、七回忌で、僕もみなさんもこの話はしていいんだということです」

 竹山は中島について「白血病=死んだ。これしか残っていないんです。中島が伝えたかったことは、そんなことじゃない!」と語りだす。そして「みなさん、これだけ覚えていってください」と声を荒らげる。

日刊サイゾー

トピックスRSS

ランキング