「秋葉原にμ’sがいる!!」“ワシが育てた”アニメ『ラブライブ!』が、なんだかすごい!

日刊サイゾー / 2013年1月13日 16時0分

写真

 お正月ムードも一段落というところで、アニメファン待望の1月クールの新作テレビアニメが続々と放送開始している。その中でも特に大きな話題を呼んでいるのが、女子高校生たちのアイドル活動を描く『ラブライブ!』(TOKYO MX、読売テレビほか)である。

 昨年夏に開催されたアニソンフェス「Animelo Summer Live 2012 -INFINITY∞-」(以下、アニサマ2012)には、本作のヒロインたちを演じる女性声優陣が劇中のアイドルユニット「μ’s(ミューズ)」として参加。アニメキャラがグリグリ動くミュージックビデオとまったく同じ振り付けを踊って歌うという、あまり他に類を見ないパフォーマンスを披露し、多くの観客が「あの女の子たちは何者だ!?」と圧倒されたことは記憶に新しい。

 もともとは、μ’sの歌う楽曲とドラマパートを収録したCD、ミニドラマを交えたミュージックビデオをセットにしたパッケージと、美少女総合エンタテインメントマガジン「電撃G's magazine」(メディアワークス発行)誌上で展開する日常風景を描くショートストーリーという形で、2010年にスタートした本作。これまでは断片的に語られてきたエピソードの数々が、アニメという形で一本の線につながるということで、今回のアニメ化はファンには待望の企画だったというわけである。

 そんなアニメ版『ラブライブ!』第1話のあらすじは以下の通り。

 東京都千代田区にある女子校「音ノ木坂学院」は、少子化の影響で入学志望者が減少。現在の1年生が卒業する3年後に廃校となることが発表された。そこで、2年生の高坂穂乃果は、母親も卒業した母校の消失を回避すべく回避策を練る。折しも世間では、学校をアピールするアイドル「スクールアイドル」全盛期。ということで、自分たちもアイドル活動を通じて学校をアピールしていこうと思いつく……というもの。

 「学校ごとにアイドルがいる」という設定がジャンプ漫画っぽいなあ……とニヤニヤしてしまうが(自分だけか)、ともあれ本作を見てまずは誰もがハイクオリティな作画に目を奪われることだろう。

 『ラブライブ!』のミュージックビデオは、5~6分の短い映像を30分アニメと同等の予算と手間をかけて制作されているそうだが、テレビアニメ版『ラブライブ!』はそのミュージックビデオと遜色ないクオリティなのである。「作画崩壊、何それ?」とでも言わんばかりの安定したビジュアルで、リアルな秋葉原界隈をアイドルたちが駆け抜けるアニメ本編の衝撃は、初めてアニサマ2012でμ’sのステージを見た時と同じか、それ以上。あえて言おう。μ'sが俺たちのよく知る秋葉原に「いる」のである!

 この「秋葉原にμ’sがいる」という感覚は、『ラブライブ!』をこれまで応援してきたファンこと「ラブライ部員」にとっては非常に重要な概念である。『ラブライブ!』はCDリリースのたびに、東京都千代田区──つまり、作品の舞台となる秋葉原の各所にてアイドルを演じる声優たちとラブライ部員によるイベント「ラブライ部員とμ’sの課外活動」を頻繁に行っており、そこで結束を強めてきたという歴史がある。いわば『ラブライブ!』のもう一人の主役は、秋葉原という街そのものなのだ。テレビアニメ版『ラブライブ!』では今後、秋葉原の風景がどのように描かれるのか、非常に楽しみである。

 ラブライ部員も、μ’sの紡ぐドラマにおいて欠かせない重要な登場人物である。数多くのイベントやライブに参加してきた彼らにとって、少しずつ知名度を上げ、大きなコンテンツに育っていく『ラブライブ!』には、「ワシが育てた」的な感慨でいっぱいなのではないだろうか?

 そんなファンと一緒に成長してきた、ファン参加型コンテンツ『ラブライブ!』。今回のテレビアニメ化を機に、まだ未体験の読者もぜひ参加してみよう。「にっこにこにこ~」になること間違いなし!
(文=龍崎珠樹)

◆「週刊アニメ時評」過去記事はこちらから

日刊サイゾー

トピックスRSS

ランキング