「次はRADWIMPSか……!?」くるり脱退騒動に見る“ワンマンバンド”の危うさ

日刊サイゾー / 2013年5月25日 12時0分

写真

 ロックバンド・くるりから吉田省念が脱退を発表。くるりは2002年にオリジナルメンバーの森信行が脱退して以後、5人が加入・脱退しており、ネット上の音楽ファンからは「もう慣れた」「次に10人に増えたとしても驚かない」などの声が上がっている。

 一方で、「ここまで出入りが激しいと、変な疑いを持ってしまう」「やはり岸田繁に合う人はなかなかいないのか」などの意見も。くるりのメンバーが定着しない理由は、ボーカル・岸田繁の“ワンマン体制”に原因があるのでは……と、ささやかれている。

 Mr.ChildrenやBUMP OF CHICKENなど、ボーカルがほぼすべての楽曲で作詞作曲を担当するロックバンドは多い。ボーカルはバンドの顔でもあるため、ある程度のワンマンぶりも仕方がないのかもしれないが、行き過ぎればメンバー同士の不仲やバンドの崩壊につながってしまう。ある音楽関係者はこう話す。

「RADWIMPSのボーカル・野田洋次郎も、ワンマンぶりが有名ですね。自分でも『性格がひん曲がっている』と公言していますが、これまでにメンバーとしばしば衝突しており、5枚目のアルバム『アルトコロニーの定理』(EMIミュージックジャパン)を発売する前には解散の危機にまで陥っている。今年3月からソロプロジェクトのillion(イリオン)を始動したことで、関係者の間では『今後はバンド活動に割く時間を減らす』と見られています」

 他方で、デビュー20年を超えるスピッツはメンバー仲が良好なことで有名。ライブのMCにおいて「死ぬまで解散しない」と話しているほどだ。

「ミスチルも、桜井和寿がメンバーの演奏スキルに不満を抱いているとは言われていますが、関係性自体は良好。仮に解散するとしても、“桜井と他メンバーの衝突”が理由になることはないでしょう。バンドを長続きさせるには、ほかのメンバーがボーカルの作る音楽や意向に歯向かわないことが条件になるんです」(同)

 くるりはデジタルサウンドを積極的に取り入れたり、クラシックとの融合を図ったりと、時期によって音楽性が大きく異なる。メンバーが辞めたタイミングを見ると、バンドの音楽性が変化し始めた時期が多い。メンバーを残すことよりも、自分の作りたい音楽を貫く――岸田の音楽にかける純粋な思いが脱退を招いてしまう、とも考えられる。メンバーの入れ替わりは激しくても、リリースのたびに着々と成果を上げ、日本語ロック界で確かな地位を築いたことは事実。3人になったくるりが、どんな音楽を届けてくれるのか楽しみに待とう。
(文=木野雪)

日刊サイゾー

トピックスRSS

ランキング