『半沢直樹』『リーガルハイ』……今年の顔・堺雅人の役づくりがヤバい!

日刊サイゾー / 2013年12月18日 13時0分

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 いよいよ本日、最終回を迎える堺雅人主演のドラマ『リーガルハイ』(フジテレビ系)。大ヒット作『半沢直樹』(TBS系)には視聴率では及ばないが、作品評価は上々。特に主人公・古美門研介がヘリクツで真実を突く物語の面白さは「堺の演技力あってこそ」と、ネット上でも評判を呼んでいる。

 脚本を担当する古沢良太は、インタビューで「(古美門は)とにかくネチネチした嫌味なキャラクターにしようと思いました」と語っているが、それを魅力的に仕上げたのは、なんといっても堺の早口演技。ドラマ史上最速かと思われるスピードで長ゼリフを繰り出す堺だが、そのことによって脚本も変化し、前シリーズ後半には古沢が書くセリフ量も増加。いかに堺の演技が脚本に影響を与えたかがよくわかるエピソードだ。

 そもそも、堺の役づくりは“偏執狂”と呼んでもいいほどのものがある。著書『文・堺雅人』(文藝春秋)によれば、あるとき“手術”という言葉の言いにくさに腹立ち、「どこのどいつが“手術”なんてコトバを考案したのかと文献上の初出をしらべた」といい、ついには『三国志』までさかのぼった。そして「ヒミコの時代からつかわれているコトバにいまさら文句はいえず、いかりの矛先はあっさりうしなわれてしまった」そう。

 また、『文・堺雅人2 すこやかな日々』(同)によると、ドラマ『大奥』(TBS系)で僧侶・有功を演じたときには、お経を2つ覚えただけでなく、仏教音楽である声明の歴史を調べ、その“混沌とした和声”の魅力を発見。ここから「(有功は)主旋律ではなく、だれかにあわせて歌をうたっているような人物ではないだろうか」という役のヒントを得たようだ。

 さらに、映画『クライマーズ・ハイ』で新聞記者の役を演じた際には、“新聞記者は肉好きが多い”と聞いて肉食にしたという堺。しかし、それは単に特徴を真似ただけではないらしい。というのも、新聞記者の「はしりまわったり、どなりあったり」という“男の子らしさ”が自分に欠けていると感じ、肉食にすることでその効果を期待したのだ。これには「役づくりの方法として根本的にまちがっているような気がしてならない」と自らツッコミを入れているが、結果としては、この役で堺は日本アカデミー賞やブルーリボン賞をはじめ、数々の映画賞で助演男優賞に選ばれている。

 しかも、こうした役への並々ならぬ執念は、初めて演技をした幼稚園での演目『みつばちハッチ』から発揮されていた。「カベムシ」という役を与えられた堺は、さっそく図鑑でカベムシを調査。しかしカベムシは図鑑になく、「実在しない虫はどうにもイメージがつきにくい」と先生に相談したほど。しかも、先生からあっさりとクモ役への変更を命じられた堺は、「カベムシしかやれません」と宣言。結局、架空のカベムシは「クモの陰謀に加担することになった、ナゾのくろい虫」として登場することで落ち着いたという。

 こうした歴史を経て、今年、一大ブレークを果たした堺。早くも来年には『半沢直樹』の続編があるのではないかとウワサされているが、半沢とも古美門とも違う、新たなキャラクターも見てみたいものだ。

日刊サイゾー

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