お笑い評論家・ラリー遠田の2013年お笑い総決算!【勝手に表彰編01】

日刊サイゾー / 2013年12月31日 15時0分

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 2013年のお笑い界をさまざまな角度から振り返っていきたい。この記事では、1年間で特に印象的だった芸人や企画を取り上げて、勝手に表彰してみることにしよう。

 まずは、芸歴を重ねた末に大ブレイクを成し遂げた芸人に贈られる「ベテラン芸人賞」。この部門では「ぺっこり45度」「ぱっくりピスタチオ」などの持ちギャグで知られるずんの飯尾和樹なども捨てがたいが、やはり一番は博多華丸・大吉ではないだろうか。博多弁漫才師として地道に腕を磨いていた2人の才能が今年、大きく花開いた。特に、博多大吉のクールでシニカルな芸風は時代の空気にもマッチしており、1人でテレビ出演する機会も多くなっている。

 次に、今年最も活躍した女性芸人に贈られる「女性芸人賞」。これは言わずもがな、オアシズの大久保佳代子しか考えられない。いまや『大久保じゃあナイト』(TBS)など数々の番組でMCを務める超人気芸人。オリコンの「2013年ブレイク芸人ランキング」でも堂々の1位に輝いた彼女は、間違いなく「今年の顔」と言っていい人物の1人だ。

 ものまね芸人で最も活躍した人に贈られる「ものまね芸人賞」。お笑い・バラエティ全体がやや低迷していた2013年にあっても、ものまねの人気が衰えることはなかった。下半期のナンバーワンは間違いなく、倖田來未、芦田愛菜の真似で知られるやしろ優だろう。

 ただ、1年を通して見ると、上半期に絶頂を極めたキンタロー。の活躍が際立つ。AKB48の前田敦子のものまねで人気を博した彼女は、その後も「ももいろクローバーZの百田夏菜子のものまね」などの話題作を連発。12月28日放送の『ものまね王座大決定戦 新王者誕生スペシャル』(フジテレビ)で披露された破壊力抜群の歌唱力とダンスによる剛力彩芽のものまねも記憶に新しい。ダンスのキレとコミカルな体型を武器にして2013年を駆け抜けたキンタロー。こそ、ものまね芸人賞にふさわしい。

 最も印象的な歌ネタに贈られる「音楽賞」。こちらは、例年に比べてやや不作だったかもしれない。「右ひじ左ひじ交互に見て」「あたりまえ体操」ほどの時代を代表する名曲は生まれなかった。ただ、そんな中で1つ選ぶとすれば、どぶろっくの「もしかしてだけど」ではないだろうか。男性の女性に対する願望交じりの勝手な妄想を力強く歌い上げたこの作品は、歌ネタ史上に残る名作として以前から高く評価されていた。厳密には2013年発表のネタではないとはいえ、2013年5月にはCDシングル『もしかしてだけど』(テイチクエンタテインメント)、11月にはCDアルバム『もしかしてだけど、アルバム』(同)がリリースされたことが評価の対象となる。年末の『NHK紅白歌合戦』に彼らが選ばれていないことが不思議でならない。

 今年最も活躍したハーフ芸人に贈られる「ハーフ芸人賞」。これに関しては満場一致でデニスの植野行雄ということになるだろう。彼はハーフ芸人軍団のリーダー的な存在としてメンバーを引っ張り、ハーフ芸人ブームの火付け役となった。漫才の技術、キャラクター、エピソードトークの量と質など、あらゆる要素で文句なしに高い能力を備えている。そんな彼は今年、月9ドラマ『海の上の診療所』(フジテレビ)にも出演。ブラジル人ハーフの植野は、ブラジルでサッカーワールドカップが開催される2014年にもますますの飛躍が期待できそうだ。

●ベテラン芸人賞
博多華丸・大吉

●女性芸人賞
大久保佳代子(オアシズ)

●ものまね芸人賞
キンタロー。

●音楽賞
どぶろっく「もしかしてだけど」

●ハーフ芸人賞
植野行雄(デニス)

(文=お笑い評論家・ラリー遠田)

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