小泉麻耶が語る女性にとっての“風俗”という仕事、そしてグラビアから女優へと転身する難しさ

日刊サイゾー / 2014年1月27日 16時45分

写真

 “障害者の性”というタブー視されている題材を真っ正面から描いた映画『暗闇から手をのばせ』は2013年に劇場公開され、全国各地でロングラン上映となった話題作だ。とりわけ障害者専門のデリヘル嬢を演じた小泉麻耶の体当たりの演技は、観客の視線とハートをがっちりとつかんでみせた。『暗闇から手をのばせ』は関西に実在する障害者専門の派遣型風俗店をモデルにしたドキュメンタリータッチの人間ドラマ。「障害者が相手なら楽そうで安全」と軽い気持ちから障害者専門のデリヘル店「ハニーリップ」に勤めだした沙織(小泉麻耶)が筋ジストロフィー患者をはじめとするさまざまな客と裸で接することで、生と性について見つめ直すというストーリーになっている。DVDリリースに当たり、難役に挑んだ小泉が「友達の風俗嬢を取材した」という役づくりについて、またグラビアアイドルから女優へと転身する難しさについて赤裸々に語った。

──『暗闇から手をのばせ』は渋谷ユーロスペースでのレイトショー公開後に作品内容が徐々に広まり、上映館数が増えていったそうですね。

小泉 ほんとうれしいです。『暗闇から手をのばせ』という作品に参加できた上に、観客のみなさんに作品を評価していただけたみたいで。昨年はずっとどこかで上映が続いていましたね。スケジュールが合う限り、私もできるだけ舞台あいさつなどに参加するようにしました。

──本作がデビュー作となる戸田幸宏監督からは、小泉さんのブログ宛てに出演のオファーがあったとのこと。「怪しい」とは思わなかった?

小泉 そうなんです(笑)。私のブログのメッセージ欄に戸田監督の書き込みがあったんです。「障害者の方たちの生と性についての真面目な話です」と内容が書いてあったんですが、文面に真面目さがすごく感じられたので、これは決して怪しい仕事じゃないなと。戸田監督は普段はNHKで番組ディレクターをしていて、最初はドキュメンタリー番組としてオンエアしたかったそうです。まず事務所に相談し、戸田監督に会ってもらいました。それで、「戸田監督はきちんとした人だし、やってみたらどうだ」と言われたんです。私自身ぜひやりたいと思っていたので、受けることにしました。

──障害者の性がテーマで、しかも風俗嬢という役。躊躇はなかった?

小泉 この作品に出てから、共演したホーキング青山さんに仲良くしてもらったり、劇場に来られた障害を持つ方と接する機会ができたんですが、それまでは障害のある方が身近にいたわけではなかったですね。でも風俗嬢という仕事に関しては、私にとってそう遠い存在ではなかったんです。風俗経験のある友達がいたので、その子にはいろいろ聞きましたね(笑)。友達と新宿や渋谷に遊びに出掛けても、「あっ、あの子は風俗の仕事してるな」とか分かる同世代の女の子が多いですし。風俗の仕事してる子が特別な世界にいるようには感じられないんです。どんな女の子でも、ふとしたことで風俗の世界に足を踏み入れることもあるだろうし、誰しも「風俗ってどんな仕事なんだろう?」と興味あると思うんです。戸田監督が言っていたことなんですが、「この作品は障害者を支援したいとか、風俗嬢を肯定するものではなく、こんな人たちがいるんだってことを定義したいんだ」って。私もやりがいを感じてというよりは、「面白そうだな」という好奇心が強かった(笑)。風俗の仕事を選ぶのには、やっぱり何か理由があったからでしょうし、そういうのを探りながら役づくりするのは面白いだろうなって。

──マスコミ試写の際に戸田監督からコメントをもらっていたところ、小泉さんがこちらに歩み寄って「脚本を読んで、この役は私だと思った」「女の子は誰しも心に闇を持っているんです」と話し掛けてきたのが印象に残っています。

日刊サイゾー

トピックスRSS

ランキング