大御所アニソン歌手も激怒! 若手の台頭で問われる、アニソン界の問題点とは

日刊サイゾー / 2014年2月10日 16時0分

「某大御所アニソン歌手の“もうあの子たちを同じステージ立たせるな!”という声を聞いた時、現場は凍りましたね」

と語るのは、アニメソング系イベントの某スタッフ。事件は、昨年開催されたデビュー直後の若手から、アニソン黎明期から活躍する大御所までが一堂に会するアニソン系ライブイベントの終了後に発生した。先述の某大御所歌手は、あまりにもふがいないパフォーマンスを披露した若手アニソン歌手に対して、怒りをあらわにしたのだという。

「確かに一喝された若手のステージは、褒められたものではありませんでしたね。キーは外す、歌詞は飛ぶ。そのくせ、煽ることだけはしっかりやるもんだから、歌うことに対して真剣な人ほど、そのステージングに納得がいかなかったと思いますよ」(同)

 この大御所歌手は、アニメソング黎明期に10代の頃より活躍。シーンの最前線に立ち、今も精力的な活動を繰り広げる伝説的存在だ。日夜、芸の鍛錬を続けてきた氏のデビュー直後のレコードを聞けば、最初から完成された歌唱に誰もが耳を奪われることだろう。しかし、その裏には決して表には見せない日々の努力があったことも、さまざまなインタビューに残されている。

 一方、いまだアニソンが「子ども向けの童謡」として扱われていた時代から活躍していただけに、業界内外で多くの苦汁を舐めてきたことも想像に難くない。そんな氏だけに、ビジュアルやアイドル性を重視し、技術的に未熟なままデビューさせられてしまう若手アニソン歌手たちの存在に思うところがあったのだろう。かねてより若手の技術不足を嘆いていたらしく、この日、その惨状を目の当たりにしてついに堪忍袋の緒が切れてしまった、といったところだろうか。

 もちろん若手アニソン歌手といっても、ピンからキリまでいる。例えばニコニコ動画出身のGは、その歌唱力はもちろん、業界内でも明るい性格や礼儀正しい姿勢が評判となり、いまや若手アニソン歌手の有望株として人気も業界内の評価も急上昇中である。その一方で、同じくアマチュアバンドのボーカルから、某大ヒットシリーズの主題歌歌手へと大抜擢されたKは、スタッフへの暴言や、ファンに手をつける、多くの金銭問題など、歌からは想像もつかない素行の悪さが問題視されている。

 とどまるところを知らない人気と売り上げを記録するアニソンシーンだが、同時にモラルの問題も膨らみつつあるのかもしれない。芸能人は破天荒なほうが芸に魅力が増す……とはよくいわれることだが、最低限、業界内に対しては筋を通せるようにならなければ、遅かれ早かれ干されてしまうのでは? ……というのは、余計なお世話だろうか。
(文=龍崎珠樹)

日刊サイゾー

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