笑ってはいけない謝罪会見!? 佐村河内守氏が「コントっぽかった」理由を構成作家が完全分析

日刊サイゾー / 2014年3月19日 9時0分

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 聴覚障害を持ちながら、『交響曲第1番 HIROSHIMA』などを作曲したということで脚光を浴びるも、それらが実はゴーストライターによる代作と発覚。さらに、聴覚障害の程度についても疑義が持たれている、話題の佐村河内守氏。

 3月7日の会見場には大勢の報道陣が詰めかけ、大いに注目を集めたが、会見を見て、思わず噴き出しそうになってしまった人も少なくないのではないだろうか。

 現れたのは、髭がすっきり剃られ、長く伸ばした髪も短く切られ、サングラスもかけていない「別人」。

 おまけに、真顔で会見していて、笑いごとではないのに、どこかしらコントのような雰囲気が漂っている。どこがコントっぽいのだろうか? 話す時の独特の「間」か? あるいは、硬い口調の中に、時折乱暴な言葉が混ざるバランスか? バラエティを手掛ける構成作家に、その理由を分析してもらった。

「佐村河内氏の会見が面白いのは、トークの面白さではないと思うんです。技術じゃない。もちろん自己演出がしっかりしているし、あれだけしゃべれるんですから、話すのも得意でしょうが、それ以上に面白いのは、やっぱり『キャラクター性』。どこまで本当なのかわからないミステリアスさがあり、見ている側がキャラ設定にワクワクしてしまうところがあるんですよね」

 加えて、会見時には短髪+サングラスなしで登場したことで、これまで「フラッシュを浴びたら大変」とサングラスをかけていたり、「聞こえない」と言っていたりしていたことも、「シリアスなネタフリ」に見えてしまうのだという。

「実は、緩急のつけ方は、コントの鉄板『葬式コント』にも似ているんです。緊張感のあるピリピリした空気の中では、少しでもヘンなことをやると面白くなってしまう。本来笑ってはいけない場ということもあり、余計に面白くなってしまうんですよ」

 面白さの大きなポイントは、おそらく本人が笑いを狙っておらず、本気だろうということ。「不本意」感が漂っていることだそうだ。

 確かに、手話通訳もきっちり用意している一方で、「まだ手話通訳終わってませんよ」などと記者にツッコまれると、即座に「は?」とキレるなど、無防備さが随所に見られる。

「用意周到な面がある一方で、ついキレちゃったり、怒りに燃えて手話を通さず話しちゃったりする“凡ミス”は、本人が面白くしようとしていないことがわかりますよね。だからこそ、見ている側も『どこかでやらないかなー』とワクワクしちゃうんですよね」

 本来は笑ってはいけない事件だが、その面白さは、「今年の『R-1ぐらんぷり』に出たら、ぶっちぎりだっただろう」という。こうなると、大変不謹慎ながら、ついつい「新作コント」も見たくなってしまうが……。

「佐村河内氏の会見がすごく面白かったのは、見る側の問題もあると思うんですよ。たとえば、マック赤坂の政見放送も、かつてはすごく新鮮で面白かったのに、今年はちょっと違うところにいっちゃったというか、変わってしまった印象がありましたよね。これは、見る側にドキドキ感がなくなってきたせいもあると思うんです。緊張感が高まったところで訪れる、新鮮な面白さ。佐村河内というキャラ芸人のような、『一発の面白さ』は大きいと思います」

 コントのような爆発的な面白さは、やはり限りなく「笑ってはいけない」状況が作り出した、奇跡的な瞬間的面白さだったのかもしれない。

日刊サイゾー

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