J1・サガン鳥栖「韓国旅客船事故に対する募金活動」わずか1日で打ち切りになった背景とは?

日刊サイゾー / 2014年5月2日 19時0分

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 「JAPANESE ONLY」「ファックサイン」と問題が続いたJリーグに、今度は「募金詐欺疑惑」が持ち上がっている。

 4月29日に行われたJ1リーグ戦後、サガン鳥栖は「韓国旅客船事故に対する募金活動」を実施。公式サイトでは、ユン・ジョンファン監督をはじめ、多くの韓国籍の選手・スタッフが在籍していることから、今回の募金活動を行うことになったと経緯説明しているが、なぜか翌30日に急遽中止を発表。「目標募金額に達したため」としているが、募金額はたったの12万9,336円。また「『多くの方々に、サッカーを通して夢や希望を与えていきたい』という願いから、サッカーボールの寄付等の資金に役立たせて頂きます」という運営側のコメントに、「募金の送り先が被害者ではなく韓国サッカー協会って、募金詐欺だろ?」
といった批判が相次いだ。

 「サッカーボールの寄付等の資金」にしては十分な金額かもしれないが、大々的に行った活動の目標金額が10万円というのは考えにくい。また、ネット上では、中央日報の「犠牲者の遺族対策委員会が同意していない寄付・募金を直ちに中止してほしい」という記事を受けて募金活動を中止したのでは、とサガン鳥栖のフライングを勘繰る声も多い。

「実は、韓国旅客船沈没事故の直後に行われたアジアチャンピオンズリーグでも、出場しているJリーグクラブから、“何かアクションを”という支援の声があったんです。ただ、韓国側の体制も整っていないこともあり、日本サッカー協会からはストップの声がかかったと聞いています」(サッカー関係者)

 実際、Jリーグの試合では、韓国出身選手の在籍するチームが喪章を付けている。それもあり、サガン鳥栖は募金活動に動いた。

「サガン鳥栖は、韓国出身のユン監督のおかげで持っているといっても過言ではない。日本代表候補である豊田陽平が横浜F・マリノスの高額オファーを断ったのも、ユン監督がいたから。ユン監督は韓国のスター選手だったので、彼の心情や体面を察して、サガン鳥栖はすぐに募金活動に動いた。ただ、それがこんなに早く終了となるのは考えられません。クラブ単体での動きだったために各方面から批判を受け、早めに終了せざるを得なかったと考えるのが妥当でしょう。当初は被害者家族に寄付金を送る予定だったのも、仕方なく“韓国サッカー協会へのボール寄付”としたのでは」(同)

 株式会社佐賀スポーツクラブ、そして株式会社サガン鳥栖が運営していた頃、サガン鳥栖といえば悪いウワサばかりだった。佐賀へのホームタウン移転がうまくいかず、観客の水増しでごまかすなど、ずさんな経営から一度は解散。02年に就任した女社長は、チームを政治や宗教活動に利用するなど混迷を極めた。幾度となく経営破綻寸前まで追い込まれたのは必然という声が多い。

 そんな難局にあったチームを立て直したのが、現在の株式会社サガンドリームスである。プロの経営者といえるクリークアンドリバー社の井川幸広氏が、“ロマンとソロバン”の意識を植え付け、安定したクラブとなる基盤を作った。そんな生まれ変わったサガン鳥栖だけに、今回の騒動については多くのサッカー関係者が「勇み足だったと思ってほしい」と擁護していた。どうやら、単にサガン鳥栖の善意によるフライングだったようだ。

日刊サイゾー

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