住宅建築や移植用臓器まで……! 驚異的なスピードで普及する、中国の3Dプリンター事情

日刊サイゾー / 2014年5月12日 16時0分

 3Dプリンターで自作した銃2丁を所持していた神奈川県内の大学職員が、銃刀法違反の疑いで逮捕された。同拳銃は、厚さ2.5ミリのベニヤ板10枚を貫通するほどの威力を持っていたという。同容疑者によれば、実弾を作る技術にも自信があったという。


 80年代から開発が続けられている3Dプリンターは、日進月歩の進化の一方で、乱用も懸念されている。

 しかし、そんな懸念もどこ吹く風とばかりに、独自に3Dプリンターの無限の可能性を模索しているのが、お隣中国だ。

 上海市のベンチャー企業によれば、自社開発の巨大3Dプリンターで家屋を建築することに成功したという。このプリンターは、小規模の家屋であれば1日に10軒ほど建築することが可能で、建築コストは1軒当たり日本円で350~550万円ほどだという。

 また医療分野では、北京大学の医学部が3Dプリンターで出力した人工骨による治療を実用化。すでに100人近くの臨床例がある。さらに、浙江省杭州市の大学が中心となった研究チームは、3Dプリンターによって腎臓や肝細胞をプリントすることに成功したと発表。患者本人の細胞を利用し、肝臓や腎臓の移植用臓器を複製することを目標に、さらなる研究が進められている。

 気になるのはその安全性だが、中国事情に詳しいフリーライターの高田信人氏はこう語る。

「3Dプリンターの導入に当たって、課題となるのが著作権と安全性。しかし、そのどちらにもおおらかな土壌の中国では、驚異的なスピードで3Dプリンターの普及が各産業で進んでいる。良いか悪いかは別として、中国は世界の3Dプリンター業界を牽引していくでしょう」

 細かいことは気にしないのが、中国流の成長の秘訣ということか。
(文=牧野源)

日刊サイゾー

トピックスRSS

ランキング