復帰申請のボクシング亀田兄弟を取り巻く“暴行・恫喝”訴訟問題「弁護士もケンカ腰で……」

日刊サイゾー / 2014年6月16日 19時0分

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 ジム会長の処分などで国内での活動が停止中となっている亀田ジムが、先ごろ新しい会長の擁立を日本プロボクシング協会に再申請。協会がこれを認可し、日本ボクシングコミッション(JBC)からライセンスの発行があれば、亀田ジムは以前と同じように興行の開催や試合を行うことができるようになる。

 しかし、一方で亀田兄弟はJBC職員とのトラブルで裁判が進行中だ。6月3日、亀田兄弟が起こしたとされる問題の証拠資料が、JBCから提出された。

「退室をしようとしたところ、亀田和毅WBOチャンピオンが『おいおい、まだ話は終わってないんや』等と不穏当な発言とともに、扉を閉めようとしたり、A(職員の実名)にのど輪をするような状態で押し返すなどの暴力行為が行われました。(中略)恐怖で足がすくんで、その場から動けませんでした」

 これは昨年9月5日、職員3名が2日前に行われた世界タイトルマッチの舞台裏で起きたこととして「報告書」にまとめたものだ。当時、この職員らから直接話を聞いて報告書も確認したジャーナリストの片岡亮氏がそれをブログに記載したところ、長男・興毅と三男・和毅は名誉棄損だとして12月、片岡氏に2,000万円の損害賠償請求を行ったものが本裁判だ。さらに、職員は精神的苦痛を受けたとして亀田兄弟を訴え、逆に兄弟も職員を名誉棄損で反訴する訴訟合戦となっている。

 職員がJBCに対して出したこの報告書には、タイトルマッチで定められた当日朝の体重計量が、亀田側によってJBC不在で行われたことや、使用グローブをめぐっての不満をぶつけられたことなどが列記されており、亀田側のスタッフが、現場にいたマスコミを追い出し、拒否する職員を強引に撮影、前述のように和毅による暴力行為があったとしている。

 また、「身の危険も感じることから3人のスタッフはもちろん、ほかのスタッフも、今後一切、亀田ジム関係者が関わる試合に参加すべきではないと確信しました」と意見し、過去に兄弟の父親である史郎氏がJBC役員らを恫喝したことや、和毅がその恫喝現場で「父とともに恫喝に加担していた」とも書かれ、「彼らに反省や改心の態度など微塵もみられず、厳正なる処分を求める」と結ばれている。

 これはあくまで職員3名による主張となるが、亀田側は無断撮影した当時のビデオ映像を提出済みで、事実ではないと反論している。これまでの弁論では亀田側は暴行について、当時のマネジャーが職員の腕や肩に「軽く手を触れたのみで強く引っ張ってはいない」とし、和毅も「おいおい、まだ話は終わってないんや」という発言ではなく「話し合いを続けるよう促した」とし、職員の体には触れていないとしている。

 平行線をたどる双方の言い分は法廷で決着させることになるが、協会の理事からは「事実がどうあれ、こうしたトラブルを抱えたままで活動再開なんて認められるのか」という声もある。

「狭い業界だから信頼関係で成り立っているのに、亀田はJBCから受けた処分に対してもケンカ腰の弁護士を連れてきて、記者会見でJBCをウソツキ呼ばわりしていた。その決着をしないままというのもおかしい」(同)

 そもそも今回の活動再開を求める申請は、WBA世界スーパーフライ級王者である河野公平の所属するワタナベジムが、興毅との試合を実現させたくてバックアップしているといわれている。実際、これを放送したいテレビ東京も後押ししている形だが、興行の都合があるからとトラブル含みのまま話を進めてしまっては、ファンの反発を招きそうだ。
(文=和田修二)

日刊サイゾー

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