みうらじゅん・安齋肇が言いたい放題! NHK BSの『笑う洋楽展』が自由すぎる!?

日刊サイゾー / 2014年7月7日 11時0分

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 今までまったく見たことのない斬新な音楽番組が、4月からひそかに放送されている。2013年の単発放送を経て、NHK BSプレミアムでレギュラー化された番組『笑う洋楽展』(毎週土曜24時~24時30分)だ。

 みうらじゅんと安齋肇の2人が、1950~90年代にかけて撮影、制作された多彩な洋楽映像を鑑賞しながら自由にトークを繰り広げるというバラエティ番組。何が斬新って、毎回ひとつずつ設けられるテーマ設定も、トークの内容も、音楽にまったく関係ないことばかりだということだ。

 なにせ、4月5日放送分の初回テーマからして「胸毛男」である。およそ音楽性ゼロだ。

 ただ、これはまあ、フレディ・マーキュリーあたりから始まるのだろうと、一応想像がつく。7回目の「口パク女王」とか、8回目の「ヒゲヒゲ団」、9回目の「へそ出し」あたりもシンプルで理解の範囲内だが、3回目の「ビリー張り切る」などは本当にもう、意味が全然わからない。10回目の「冷めた客席」に至っては、「どこ見てんの!?」と、アーティスト側に怒られそうだ。

 しかも、2人の口から出る言葉も、「この服、ムカつくよねえ!」「マイク、食べちゃってるよ」「この女の人、足長いねえ」など、素朴な感想だったりする一方で、「(PVのフレディ・マーキュリーと女性のからみが)リアリティがまったくないね」「(落ち着きない演出で)おしっこ行ってから撮ろうよって感じだよね」「(ジョン・ボンジョビの胸毛は)砂場で砂鉄拾ってるみたい」など、ツッコミまくりの言いたい放題。

 取り上げるアーティスト・楽曲も、誰もが知っている超有名どころから、かなりマイナーなものまで幅広いが、語られる内容は総じてなんの知識にもならず、なんの役にも立たなさそうなものばかりだ。

 それにしても、なぜこんな珍妙な番組を? テーマや楽曲等はどうやって決めてるの? また、好き勝手にしゃべっているように見える2人だけど、もしかしてぶっつけ本番でやってたりする?

 NHKの広報担当者に聞いたところ、得られたのは、以下の回答だ。

「毎回のテーマはスタッフが決め、みうらさん、安齋さんには事前にはテーマを知らせず、収録時に初めてテーマを知るようになっています。事前に何も決めず、2人に自由なトークを繰り広げてもらっています」

 ちなみに、どういう意図でテーマを決めているかというと……。

「テーマは、音楽ファン以外でも興味を持ってもらえるよう、基本的に音楽とは関係ないものとしています」

 あらためて見ると、実はツッコミどころ満載の昔の洋楽映像の数々だが、こうした楽しみ方があるとはまったく気付かなかった。

 あえて必要情報や知識はほとんど入れずに「楽しむ」「ツッコむ」という斬新なスタイルで洋楽に親しむ番組。洋楽をよく知らない人は理屈抜きに楽しめ、洋楽に詳しい人はこれまで気づかなかった新しい見方を知ることができるはずだ。

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