泥沼化する安室奈美恵の独立騒動が、“事務所優勢”のワケとは?

日刊サイゾー / 2014年8月31日 9時0分

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 連日メディアをにぎわせている、歌手・安室奈美恵の独立騒動。きっかけは「週刊文春」(文藝春秋/8月14日・21日合併号)の記事で、安室は1992年のデビュー時より所属している芸能事務所「ライジング・プロ」からの独立を図っており、「楽曲の原盤権の一部を安室が作る新事務所に移すこと」「印税の分配や報酬の割合を上げること」などが記された“提案書”を叩きつけたという。他メディアも後を追い、「音楽プロモーターの西茂弘が黒幕になっている」「西と安室が同じマンションの同フロアで暮らしている」など、続報ラッシュが巻き起こっている。現状では「安室劣勢」という向きが強く、“引退危機”までささやかれ始めた。

 キャリアを積んだ後に独立し、個人事務所を立ち上げるアーティストは少なくない。安室ほどの売れっ子ともなれば不自然ではないように思うが、なぜこうも泥沼化したのか? 音楽業界関係者は次のように話す。

「契約期間が終了していないタイミングで直訴する――という強硬姿勢自体も問題ですが、原盤権に関する一方的な主張が虎の尾を踏んだのでしょう。個人事務所で成功を収めたミュージシャンの第一人者である矢沢永吉は、自分で原盤権を管理していますが、きちんと交渉を重ねて買い取っている上、そもそも自分で楽曲を制作したという強みもある。曲を作ったわけでもない安室が原盤権を買い取りたいと言っても、音楽事務所にとっては重要な資産ですから、簡単に首を縦に振るわけがありません」

 印税の分配や報酬の割合も契約時に定められており、「アーティストが独立するから」といって簡単に変えられるものではないという。また、安室がケンカをふっかける形になったライジング・プロの“性質”も、今回の問題が泥沼化している原因になっているようだ。

「小さな事務所ならともかく、ライジング・プロはバーニングとも関わりの深い“コワモテ”の事務所。芸能界への影響力も大きいので、逆鱗に触れれば安室ほどのスターであっても窮地に立たされます。かつて、ライジング・プロから独立した鈴木亜美が、しばらく干されたこともありました。現在、週刊誌に安室が歩きタバコをしている写真が報じられるなどネガティブキャンペーンが巻き起こっていますが、これもライジング・プロを怒らせた結果だと思われます。安室のイメージダウンにつながる情報を、マスコミにリークするという“反撃”に出たのです。安室に同情する向きもありますが、独立への戦略があまりにも稚拙なため、仕方がないとも言えるかもしれません」(同)

 独立も原盤権も、アーティストが活動していく上で重要な問題だが、ドロドロとした内情が報じられることに胸を痛めているファンも多いだろう。本人や関係者はもちろん、アジアでも高い人気を誇る安室奈美恵という稀有なアーティストを見守るファンのためにも、一刻も早く問題が解決することを願うばかりだ。
(文=久保カズヨシ)

日刊サイゾー

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