THE BOOMはなぜ解散? ベテランバンドの命運を分けるのは“ライブをこなす体力”

日刊サイゾー / 2014年12月21日 9時0分

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 ロックバンド・THE BOOMが12月17日の東京・日本武道館公演をもって解散した。今年でデビュー25周年を迎え、「島唄」「風になりたい」など誰もが知る代表曲を持つ人気ベテランバンドの解散に、ファンからは「俺の青春だった」「本当にありがとう」と別れをかみしめる声が上がっている。

 また、「まだ信じられない」「寂しい」という反応も多く見られる。ファンだけでなく、ミュージシャンの浜崎貴司も自身のTwitterにて「とにかく凄いライブだったので解散する意味が全く分からんと思ったのです」と惜しんだ。解散に至った事情について、音楽業界関係者はこう話す。

「公式には『この4人でやれる事、やるべき事は全てやり尽くした』というコメントが発表されていますが、メンバーの体調不良も大きな原因となったようです。宮本和史は2013年に頸椎症性神経根症で4カ月活動を休止し、ベース・山川浩正も今年2月に劇症1型糖尿病と診断され、予定していたライブへの参加を中止しています。バンドとしてコンスタントに活動するのが難しい状況の中、活動休止にしてファンに期待を持たせるより、解散する道を選んだのでしょう」

 THE BOOMがデビューした1989年は「バンドブーム」のまっただ中で、多くのバンドがシーンをにぎわせた。現在も活動しているバンドでは、東京スカパラダイスオーケストラやthe pillows、フラワーカンパニーズなどが今年、結成・活動25周年という節目を迎えている。音楽性は異なるが、活動を続けるバンドには共通点があると前述の関係者は話す。

「ライブを数多く行っていることです。例えば東京スカパラダイスオーケストラは、長年にわたり年間100本以上のライブをこなしており、今年の10月末~12月末で開催中の25周年記念のツアーも全32公演。the pillowsも約1年半ぶりに全27公演のツアー中です。また、一時インディーズだったフラワーカンパニーズは、小さいイベントにも積極的に出演して新規ファンを獲得し、メジャー復帰を果たしたという経緯があります。メンバーの経済的な意味でも、また音楽シーンで存在感を示し続けるという意味でもライブは欠かせず、また“ガツガツ攻め続ける”根性も必要。その気力・体力がなくなってしまうと、継続していくのは難しいですね。THE BOOMの場合は根強いファンを抱えて安定していたので、不可抗力という面が強いとは思いますが……」(同)

 活動休止という表現を使うバンドが多い中、すっぱり「解散」と言い切ったTHE BOOM。ファンにとっては寂しさもあるが、有終の美を飾ったといえるだろう。解散ライブでは、ラストナンバーとして「明日からはじまる」が演奏された。今後メンバー4人がどのような活躍をみせるか、見守っていきたい。
(文=安達絵里)


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