『24時間テレビ』舞台裏で井ノ原快彦はやっぱりすごかった NHK『あさイチ』(8月28日放送)を徹底検証!

日刊サイゾー / 2015年8月28日 19時0分

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「DAIGOくん、見直したよ。ムチャクチャかっこよかった。みんな勇気もらったと思います。最後までありがとう!」

 井ノ原快彦はそう言って、100キロマラソンを完走したDAIGOを抱きしめた。『24時間テレビ』(日本テレビ系)では毎年のように見る場面だ。マラソンを完走したタレントにMCが言葉をかける、感動のシーン。いつもと同じ光景である。だが2015年、井ノ原快彦は、例年のMCとは少し違っていた。

 たくさんのタレントがDAIGOに一人ずつ声をかけていく。普通のMCであれば、その様子を見守るというのが当たり前だろう。だが井ノ原快彦は、ふと後ろを向く。大勢の子どもたちが「サライ」を合唱している。そして井ノ原快彦は、あろうことかカメラにお尻を向けて、「サライ」を歌う子どもたちに指揮をするのだった。とてもうれしそうな笑顔で。

 井ノ原快彦の魅力は、まさにここにこそある。確かに、DAIGOに対して感謝の気持ちを伝えるタレントの言葉は感動的だ。しかし同じ場所に、心を込めて「サライ」を歌っている子どもたちがいる。彼ら、彼女らは、舞台装置やただの背景ではなく、一人一人が生きている個人だ。井ノ原快彦はそれを知り、そして彼ら彼女らに指揮という形で、リスペクトを捧げるのだった。

 ルールや固定観念に惑わされることなく、相手を一人の個人としてちゃんと見つめる。それが井ノ原快彦の魅力である。人間力といってもよいだろう。たとえば、14年10月15日に放送された『あさイチ』(NHK総合)の「知られざる”セクハラ”」というテーマにおいて、有働由美子アナウンサーに対する思いを吐露した彼の言葉は、多くの視聴者を励ました。

「返しがうまくて面白くしてくれるからって、縁結びとかそういうネタのときに、有働さんに全部振るのも俺はどうかと思う」
「(イジられて)それをありがとう、って返しちゃう有働さんだからって、笑いが取れればいいと思っちゃいけないんだよ」
「この人(=有働アナ)が強いから言っていいとかじゃなくて、相手がどう思うかを常に考えないと。そのつもりがなくても、加害者になっちゃう」

 この井ノ原快彦の言葉は、まさにセクハラという問題そのものの本質を突いている。セクハラとは多くの場合、言葉を向ける対象を「女だから」とか「イジっていいから」とか、乱暴なくくりでカテゴライズするときに起こる現象である。井ノ原快彦は、決してそのようなカテゴライズを個人に対して行わない。セクハラという問題に限った話ではないが、井ノ原快彦はいつだって、相手を個人としてリスペクトしている。

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