ウォシュレット・炊飯器の次はランドセル!? 中国ネットショップで大ヒットも、メディアは一斉批判

日刊サイゾー / 2015年9月2日 15時0分

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 中国人の日本での爆買いターゲットは今、ウォシュレットや炊飯器からランドセルに移りつつあるようだ。「1個10万円もする日本の小学生用のカバンが、中国のネット上で飛ぶように売れている」と、「解放網」(8月25日付)ほか、多くの中国メディアが取り上げた。

 同記事によると、中国の子育て関係のウェブサイトでは「自分の子どもの小学校入学にあたり、手数料が高くてもいいから、日本からランドセルを買ってきてほしい」という親が多いという。また、日本へ旅行に行った人のコメントとして、ランドセルを1人で2~3個買っている中国人旅行者を大勢見かけた、という声を載せている。

 真偽を確認すべく中国最大級のショッピングサイト「淘宝網」で「日本 カバン」と中国語で検索してみると、早速ランドセルが大量に見つかった。価格帯は6,000~1万5000円、2万6,000~3万4000円、12万円台、最高級となれば60万円以上と幅広い。安いほうは、日本輸出用の正式な(偽物ではない)中国製商品とうたっており、2万円以上のものは日本から買い付けてきた商品と表示している。

 販売実績を見てみると、2万円以上の商品はまったくといっていいほど売れた形跡がないものの、6,000円以下のランドセルは複数のネット店舗でいずれも300個ほど、多いところでは800個以上も売れていた。そして購入者の評価のほとんどが「見た目がいい。丈夫でしっかりしている。子どもが大喜びした」と大満足の様子。

 ほかにも、一見してランドセルだが、ベルトが布製の中国産商品が2,000~4,000円くらいで売られており、こちらも複数のネット店舗で300個ほど売れている。「10万円のランドセルが中国のネット上で飛ぶように売れている」かどうかは疑わしいが、日本でランドセルが爆買いされていること、ランドセルおよびランドセルに似せた商品が中国で人気なことは確かなようだ。

 筆者の友人の40代の中国人女性に聞いてみると、以下のように語ってくれた

「日本の小学生のあのカバン、いいよね! 自分の子どもはもう大きいけど、子どもが小学校に上がる年なら買ったと思うわ。子どもたちはもちろん、親世代が日本のアニメを見て育っているでしょう。“あのカバンだ!”って感じよ。10万円は高すぎるけど、もう少し安ければね」

 そんな風潮に対して、前掲の記事では「日本のランドセルは、想像するほどいいもんじゃない」と複数人の意見としてランドセル批判を展開している。要約すると、本革と金属で出来ているから重いし硬い、形が固定されていて見た目ほど入らない、鉄板を背負って通学する必要はない、といったもの。また、上海のある小学校の教員の意見として「私たちの学校の机にはあんなに厚みのあるカバンを置くところがないし、フタを開ける時も場所を取るのですごく不便」と、学校側の都合まで出して批判している。

 カバンひとつにこれだけ批評的な意見が寄せられるのも、ランドセルが中国でいかに潜在的に人気があるかの証拠といえるだろう。記事全体への書き込みには「日本のバカみたいに高価な商品を喜んで買っている中国人が情けない」といったものが700ほど並んでいる。

 中国の景気の落ち込みが顕著になってきたが、投機目的でのランドセル爆買いの風潮はしばらく続くかもしれない?
(取材・文=ルーシー市野)

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