月6億円を売り上げた“膣圧アップ”ニセ薬摘発の背後に、SEXに溺れる中国・中年女性たちの実態

日刊サイゾー / 2015年10月21日 13時33分

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 浙江省の警察が、北京市内にある会社の工場および社長宅を家宅捜索し、その寝室から現金410万元(約8,200万円)と71本の金の延べ棒60kgあまり(約2億8,000万円相当)を押収したと報じられた。容疑はニセ薬の生産と販売で、ネット経由で女性向けに販売していたという。10月15日付の「京華網」ほかが伝えた。

 この会社が販売していたのは米国製「BOBO」というニセ薬で、「女性ホルモンの分泌を促し、陰道(膣)内のデトックスを促進。締めつけ効果抜群」「婦人科系の病気を防ぎ、少女のような体に戻って夫婦生活も円満、赤ちゃんが欲しい人にも最適」などとうたっていた。

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 1箱に1錠のみで、価格は468元(約9,360円)。筆者が見た特設サイトでは「3つ買えば3つプレゼント」で、すでに4万6,410人が購入した、とある。

 さらに、商品説明として「WHO(世界保健機関)が特別支援するプロジェクト」「米ハーバルエキス技術研究センターがロイヤルファミリーのために研究・生産していたものを、21世紀の女性向けに開発」「膣の締めつけ効果で、日本、韓国、シンガポールなどで大ヒット。世界で1日に60万箱が売れている」などと、もっともらしく記載されている。

 しかしながら実際は、わずか数元相当の消毒薬を北京市内の地下室で詰めて包装しただけのもので、65元(約1,300円)の卸値で代理店に販売されていた。

 逮捕された社長は今年3月にメディアの取材に対し「毎月の売り上げは3,000万元(約6億円)」と答えていたが、それほどまでに売れていたのは、その販売方法と口コミによるところが大きい。

 多数の代理店を通してネット上で販売されていたこの薬は、販売員が購入希望者と中国版LINE「微信」で個々にやりとりし、コンサルティングしていた。また使用者の反応として「ダンナがめっちゃ喜んだ」「3カ月で妊娠できた~」などの感想もネット上に多数散見される。また、包装が比較的上品で、類似品防止のシールや真偽を確認する専門サイトなどもあり、怪しい雰囲気が払拭されていた。

 製造元とされるアメリカ本社の住所が存在しないことなどから、芋づる式にニセ薬(というより、むしろ詐欺)が判明したが、この事件について、20年近く上海に在住する日本人はこう解説する。

「イマドキの中国では、お金持ちでなくても外に不倫相手がいたりして、女性が性に対して開放的になってきているのかもしれません。中国人専門の素人ハメ撮り投稿サイトには、目を疑うような腹のたるみきった中年女性や激デブが、喜々としてセックスを楽しんでいる動画がゴマンとある。老いも若きも肉欲に溺れる中、こうした商品にだまされてしまう女性が多いのもうなずけますよ(苦笑)」

 昨今、中国人による日本での爆買いターゲットの本命は薬品で、その理由は「ニセモノがないこと」と言われる。一昔前のニセ薬といえば本物より安いコピー品というわかりやすいものだったが、今回はオリジナル商品を装った高価なものだった。こうしたコンプレックスをくすぐるようなニセ薬は、今後も登場するのかもしれない。
(取材・文=刺桐)

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