必死に立ち回る神木隆之介を愛でたい! イジリ倒したい!『刑事ゆがみ』の楽しみ方

日刊サイゾー / 2017年10月27日 20時0分

 今回も、取り調べのシーンがありました。容疑者は、恩義のある警官を殴り倒した罪に問われています。粗暴で短気な容疑者の自宅の冷蔵庫には、「辛い時こそ拳をひらけ」と書かれた紙が丁重に貼られていました。それは、警官がかつて、容疑者のために書いたものでした。

 取り調べで容疑者は「向こうが先に襲ってきた」と正当防衛を主張しますが、やはり言葉だけでは説得力がありません。しかし、この取り調べの際に彼が、固く握った拳を震えながら開くシーンを繰り返し描くことで、「彼から襲ったのではない(彼は警官の教えを守っている)」という真相が、説得力を持って浮かび上がるのです。

 こうした、プロットからシナリオを立ち上げる際の具体的なエピソードの作り込みが、実に丁寧に行われているのも、『刑事ゆがみ』の特徴だと思います。複数の脚本家を使っていますが、かなり強いディレクションというか、統率が入っているという印象です。クオリティコントロールが行き届いているし、時間をかけて脚本を練っていることがよくわかります。要するに、マジメに頑張って作っているドラマだということです。マジメに頑張って作っているドラマに対しては、やっぱりマジメに頑張って応援したいと思うのです。

 今後も、羽生の心を揺らす事件を起こして、弓神が真相を解明する。その捜査の過程において、弓神が羽生に気付きを与え、羽生が成長していく。そういうパターンを守りながら回を重ねて行けば、大きく崩れることはないと思います。

■ところで、低視聴率について

 それにしても、先日「面白いのに数字低いねー」と隣のデスクの人と話していたのですが、「もしかして、『浅野忠信って誰?』って状態なんじゃないの?」と言われて、目からウロコでした。確かに、センセーショナルだった『鮫肌男と桃尻女』から、もう20年近く。当時のサブカルキッズもおじさんおばさんですし、言葉は悪いけど、最近の浅野さんが「ドラマに降りてきた」みたいな感覚で楽しんで見てる人って、あんまりいないのかもしれません。

 まあ、浅野さん本人は楽しそうですし、私も楽しいので、別にいいですけど。
(文=どらまっ子AKIちゃん)

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