すべてのセックスが“ハニートラップ”に思える!? 元CIA工作員が描く官能作『レッド・スパロー』

日刊サイゾー / 2018年3月23日 16時0分

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 セックスは性欲だけで成立する行為ではなく、ましてや愛情がすべてを占めるものでもない。そこにはパートナーに対する征服欲・支配欲も多分に含まれている。それゆえ謎めいたパートナーのほうが、より支配欲を掻き立てられ、セクシーに感じられる。人気若手女優ジェニファー・ローレンス主演映画『レッド・スパロー』を観ていると、そんなことを考えてしまう。本作は元CIA工作員という経歴を持つジェイソン・マシューズの処女小説が原作。ジェニファー・ローレンス演じる元花形バレエダンサーがその美貌と若い肉体を武器に、男たちを次々とハニートラップに仕留めていく官能サスペンスとなっている。

 ジェニファー・ローレンスは『世界にひとつのプレイブック』(12)でアカデミー賞主演女優賞、『アメリカン・ハッスル』(13)で同助演女優賞を受賞している実力派女優。ディストピア化した近未来社会の救世主を演じた『ハンガー・ゲーム』(12)はシリーズ化されて、大ヒットを記録した。そんなハリウッドを代表する若手女優No.1の座にあった彼女を悩ませたのが、2014年に起きたiCloudからのヌード画像ハッキング事件だった。ジェニファーは被害者でありながら、女優としてのキャリアにまで影響を及ぼしかねない騒ぎとなったが、そんな中でオファーされたのが『レッド・スパロー』だった。スパローとは男たちにハニートラップを仕掛けて、情報を入手する女性スパイのこと。大胆なヌードシーンに初挑戦したジェニファーは「この作品に出演したことで、吹っ切ることができた」と語っている。

 本作の主人公は、ロシアの国立バレエ団の看板ダンサーだったドミニカ・エゴロワ(ジェニファー・ローレンス)。公演中に大ケガを負ってしまい、再起不能となってしまう。病気療養中の母親と2人暮らしだったドミニカは宿舎の部屋代を払うこともできなくなり、途方に暮れる。そんなとき、ロシア対外情報庁の高官である叔父ワーニャ(マティアス・スーナールツ)が、ドミニカの美貌と知名度を活かせる新しい仕事を斡旋する。ハニートラップ専門の女スパイとして国家に仕えよというものだった。スパイ養成学校で過酷な訓練を受けたドミニカは、ハンガリーへと派遣される。米国の商務参事官、実はCIAに属するネイト・ナッシュ(ジョエル・エドガートン)に近づき、ロシア内部の密通者をあぶり出せというミッションだった。

 鬼教官(シャーロット・ランプリング)が指導するスパイ養成学校の授業内容が強烈だ。原作者ジェイソン・マシューズいわく「ソ連時代に実在した」というスパロー・スクールは“娼婦の学校”とも呼ばれ、自身の肉体を使って男たちを手玉にするノウハウを徹底的に若い生徒たちに実習させる。鳴りもの入りで入学したドミニカは、まず生徒全員が見ている前で全裸になるよう指示される。国家に仕える道具なのだから、邪魔な羞恥心は棄てろと鬼教官は冷たく命じる。

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